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プロローグ 僕らのこと

2020年9月初め
僕らは大きな決断をした。

間借りでラーメン屋をやることを

無数の選択肢、無数の答えから
話し合いに話し合いを重ね、導き出した決断。
当初は三者三様に小難しい顔を毎日向けあわせていた頃が懐かしく
夏から秋へ 蒸し暑さから過ごしやすい時期へ変化するように
僕らの表情も穏やかに、そして勇ましい表情に変化していきました。

これから書き殴っていく駄文散文は嘘偽りなく
これまでの僕ら、今の僕ら、そして未来に向けた僕らが何を考え、どう行動し、そしてどう決断していくかを現在進行形でまとめたノンフィクションです。

1. きっかけ

2019年12月僕らは大きな決断をしようとしていた。

「よし、飲食店をやろう」

この決断は僕らの住む大阪という街に大きな大きなイベント大阪万博の開催が2025年に決定したのと無関係ではなかった。

そもそもこの「肉と麺と」の創業メンバー4名中3名はこれまで飲食業に数十年関わってきたいわばプロフェッショナルだ(今メインでやっていることは後述)。山があるから登る登山家のように、この決断は単なる思いつきではなく、必然の流れのような気がする。

そうと決まれば、話は早い。
まずは何をやるかだ。
メンバーの一人が肉の専門家ということもあり、こちらも必然的に肉をテーマにしたお店ということが、早々に決まった。

焼肉、やきとん、焼き鳥、ステーキ屋、すき焼き、しゃぶしゃぶ、、、、
100人いたら99人は思いつきそうな業態ばかりが並んだ。
残りの1人が思いつきそうなことを、僕らなりに必死に考えて抜いた。
が、思いつくはずもなく暗闇の中を必死にもがき苦しんだ。

やると決めたら1つは必ず決めないといけない。
肉しばりで答えを出すことは簡単であるが、答えが正解かは誰もわからない。答えを出すことがこれほど恐ろしいと思ったのはひさしくなかった。

そんな中で決まったのは

一人焼肉のお店

2019年9月に大阪市の天満橋に「焼肉ライク」ができ
その仕組みにいたく感心したためだ。

ポジティブに、そしてしたたかに
この業態を絶対成功させるとみんなで誓った。
何を犠牲にしても。

そんな苦心と強い決意を嘲笑うかのように、まるでこの世界にサノスがあらわれ、6つのインフィニティストーンで世界の半分を消滅させるような出来事が起こってしまいました。
(映画アベンジャーズはこのことを示唆していたのかもと疑う程)

2020年1月 新型コロナウィルス感染症の世界的流行

初めは自分ごととしてとらえきれておらず、
一時的なものだろうと何も気にすることなく、店舗開業に向けて進めていましたが、日に日にその恐ろしさが日常を侵食し始め、人々の生活様式を様変わりさせてしまうほどの強烈なものとなりました。

その影響をモロに受けたのが飲食店
当然ながら、このプロジェクトは頓挫せざる追えない状況となりました。

投資実行前だったこともあり
悔しさがこみ上げる自分
安心している自分
両者が交互に自分の感情を支配していました。

2. 二度目の決断

2020年8月
ほんの少し、ほんの少しずつですが
飲食店の経営状況も回復しつつある状況の中で
再度飲食店をやろう、という話が出てきました。

もともと話尽くしたプロジェクトだったので、
何をするか、ではなく、どのようにするか
というのが最大の論点でした。

「この状況の中でマジで投資する?」

これは本当に難しい決断です。
簡単にですが、飲食店を開業しようと思うと
・物件に係る費用:仲介手数料、保証金、礼金、前払家賃等々
・内装・外装に係る費用:施工費用、水回りやガス、電気、空調等々
・機械設備に係る費用:冷蔵庫、冷凍庫、コンロ、その他業態係る費用等々
・器具備品に係る費用:寸胴数個、電子調理器、椅子、机等々
・販売促進に係る費用:お店のデザイン、フライヤー、折り込みチラシ等々
・人に係る費用:人材募集に係る費用、研修費用、待機人件費等々
・材料に係る費用:試作、研修、オープン時に必要な材料費
等々
ざっと見積もっただけでも1,000万円は軽く超えてくる。
居抜きの場合は費用を抑えることも可能ですが、ただ時期、場所、業態に制限が出てきてしまいます。

僕らがの中で決断を難しくするのは以下3点
・この状況下でこれだけの投資を本当に行うべきなのか。
・失敗した場合に業態変更を速やかに行うことができるのか。
・失敗した場合に従業員の雇用の問題をどう解決するのか。

当然のことながら、
店舗を開業すればお金はかかるし、
100%成功する飲食店なんかこの世の中に存在しないし、
店舗には必ず働いていただく従業員の方がいて成り立つものだし、

そんな難問を出され、考え抜くが答えがなかなか出ず、そんな状況とは関係なく無情にも時間は経つばかりで。焦ってもいい答えが出ないのもわかるし、じっくり考えても状況が好転することもないしで、、、

はい、ここう〜〜〜〜〜んと悩みまくりました。
できるだけポジティブに、できるだけ確率を上げるために。

そうして僕たちが一致した答えは

「間借りでやろう」

ということでした。
店舗を持ちたいという多少の未練は、将来への希望へ。
(ここでの考察や間借り場所の決定は後のエピソードで)

3. 業態の再考

間借りでの店舗開業が決まったのはかなりの前進でしたが、
新たに大きな大きなとても大きな課題が。

業態は何にするか

当初は一人焼肉を考えてましたが、
それができないというか、
正確にいうとその業態が適切ではない
ということでした。

理由は簡単で、
間借りするお店が焼肉店だったからです。

夜営業だけの焼肉店が
昼営業のランチを始めました!
というストーリーでもいいのですが、、、

間借りをやる上で僕たちが達成したいことがもろもろとあるのですが
達成したいと思っている大きな目的の一つが

夜営業と昼営業の業態を別のものにすることで、両者のシナジー(お客様の共有化)を生み、この仕組みや考え方が広く一般化すること。

なのです。
したがって、焼肉はしないこととなりました。

そうなると、振り出しに戻る。
一から色々と意見を出しあいました。

そこで決定したのが、、、

ラーメン

なぜラーメンなのかの詳細は、
これまた後のエピソードにてご紹介しますが、
一つ大きな理由を挙げると

筆者の僕が大のラーメン好きだから

です。
これだけだと、なんとも単純な理由ですよね苦笑

でもこの発想と決断って
間借りだからできるんです。
ここが間借りのいいところ。

軸はブラさず、ピボットターン!
僕たちの理念と通ずるところです。

さぁ
最も重要な
・どこでやるか→間借り店舗
・何をやるか→ラーメン
が決まったところで

大きな、そして、小さな一歩を歩んでいきます。

次回
「エピソード1 お店のこと」
です。

明日できる限り更新しますので、
是非お楽しみに!!

4. 僕らのこと

ここまで読んでいただきまして有難うございました。
ここからは本文とはちょっと話がそれますが、そもそも僕らはナニモノなのかを簡単に自己紹介(宣伝)をさせていただきます。

僕たちは大阪にて、現在4名(業務委託を含む)で会社を運営しています。

僕たちが大切にしている想い(標榜)は

「仕組みと創造の共存」

です。

店舗を運営をする上で、マニュアルというのは非常に大切なものです。

ただし、それだけで店舗を運営していくのでは全くもって足りません。
なぜなら、それは「当たり前に」求められていることであり、
お客様にとって「付加価値」ではないためです。

そこで僕たちは
「当たり前」を仕組み化することで最低限の質を担保し効率化することで、
「付加価値」を創造することに全力で取り組んでもらいたい、
という想いを具現化していきます。

また、メインのサービスラインナップは
(仕組み構築)
飲食店、美容室、生鮮食品店等に対して
多店舗展開、フランチャイズ展開、のれん分展開の仕組みと管理体制の構築をサポート(ハンズオン型が中心)
(販売促進・ブランディング・マーケティング)
売れるDTPデザインから、売るための導線としてのSNS等の活用、また礎となる本質的な目的・理念を具体化し伝えるまでをサポート
(内部管理体制の構築)

POSレジ(インプット)からクラウド会計(アウトプット)までの作業効率化を目的とした内部管理体制構築のサポート。また顧客管理、人材管理、日々のスケジュール管理等の周辺管理の仕組み構築をサポート
(人材獲得・育成・研修制度の構築)
組織の根幹をなす人材の獲得し、それらの方々の育成するための研修制度(OJT/OFF-JT)や社内制度の充実のための仕組み構築をサポート
(資金調達・事業計画の立案と実行)
会社・事業を理解し、それに基づいて事業計画の立案をサポート
また、その実行を可能にするため資金調達案を立案・実行をサポート
(店舗のM&A)
店舗価値の算定等
(飲食事業部)
ラーメン屋「肉と麺と」運営
その他ゴーストレストランの開設等

以上が僕たちの簡単な宣伝(自己紹介)となります。

もし少しでも気になる方がいらっしゃいましたら、
お気軽にご連絡ください。

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(参考)このお店をやる上でとてもお世話・参考になっている全てをご紹介

・間借りをさせていただいているお店
間借りについてすぐに二つ返事でOKと言ってくださった本当に感謝してもしきれないお店です。

・書籍
お店をやる上で、また仕事をやる上で、めちゃくちゃ参考になる考え方です。是非ご一読を。

・SNS
萩原 清澄 | LUROW さん
東京の飲食業界の第一線でご活躍されている方。
直接ご面識はありませんが、非常に参考にさせていただいてます。

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(宣伝)肉と麺とのSNS

・肉と麺と インスタグラムとツィッター


以上。

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