四つ葉のクローバー


加速する時代の流れの中、
「無駄」と言われるモノが
どんどん削ぎ落とされていく

小学生の頃、
四つ葉のクローバーを探すことに
熱中した
何時間も何時間も
汗だくになりながら夢中で探し続けた
沢山の時間をかけたけど
見つけることが出来なかった
あの時間は「無駄」だったのか…

クローバーを見かけると
今でもつい探してしまう
見つけたからと言って
幸せになれる保証はないけど

最近、
四つ葉のクローバーを育てる
キットを見つけた

探しても探しても
見つからなかった四つ葉クローバー
見つけたお友達が羨ましかった
あんなに欲しかった四つ葉クローバー
今でも探してしまう

確実に手に入れられるのに
目の前にある
栽培キットには手が伸びない

今でも鮮明に思い出す
汗だくで四つ葉のクローバーを探す
小学生のじぶん
今は懐かしい思い出
簡単に手に入るものだったら
記憶にすら
残っていなかったかもしれない
「無駄」の中にある思い出という宝物は
じぶんだけのもの
他人にとってはなんの価値もない

「科学」だったり
「ビジネス」だったり

「無駄をなくす」
良いことだと思っていた

「無駄」と言うガラクタの中にある
大切な宝物

オトナの都合や考えで
子どもたちから
大切な宝物を奪ってしまっていないだろうか

「無駄」というガラクタ
そのなかに大切な宝物があることを
忘れないでいたい

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