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「LIFE SHIFT ライフシフト」【読書感想文】後編
新しい気づき
①:3つの新しいステージ
エクスプローラー(探索者)
興奮、好奇心、冒険、探査、不安といった要素で構成される。エクスプローラーの特徴は、一か所に腰を落ち着けるのではなく、身軽に動き続けることだ。
そして、身軽でいるために、金銭面の制約は最小限に抑える。このステージは、発見の日々だ。
旅をすることでより世界について新しい発見をし、合わせて自分についても新しい発見をする。また、エクスプローラーは周囲の世界を探査し、そこに何があり、その世界がどのように動いているか、そして自分が何をすることを好み、何が得意なのかを発見していく。
このステージは、自分を日常の生活と行動から切り離すことから始まる。新しい町に移ってその土地の人達と知り合ったり、知らない国を旅して自分の生き方について考えたりする。
また、エクスプローラーが行う探検は、単なる観察で終わらせずに、さらに一歩踏み込んだときに最も効果がある。観光客が旅先の町を見物するような態度では、大きな成果は得られない。
「るつぼ」の経験
エクスプローラーのステージには、「るつぼ」の経験が組み込まれているのが理想だ。高温で金属を溶かして新しい物質を生成する「るつぼ」のように、その人の人間性を形づくる経験が必要になる。
具体的には、他の人たちの人生を、その人たちの苦痛や苦悩、高揚や喜びを体感する時間、他人の立場に立ってモノを考える時間がそのような経験をもたらす。
長い人生には、変化と変身がつきものだ。「るつぼ」の経験をするとき、資産の形成が促進される。重要なことは、本やウェブサイトを読むだけでなく、実際に人々と顔を合わせ、理屈抜きの感情レベルの経験をすることだ。
そういう経験をするとき、目の前の人たちの存在そのものに触れることになる。その人の底に至るまでの人生、感じている重圧、いま前に開けているチャンスを知ることができる。
いずれにしても、効果的なエクスプローラーのステージを生きるために、活動と発見の時期を過ごすことを心がける必要がある。
インディペンデント・プロデューサー
インディペンデント・プロデューサーとは、職を探す人ではなく、自分の職を生み出す人だ。
インディペンデント・プロデューサーのステージは、専門知識を身につけ、学習し、しかも生産活動に携わる時期だ。
生計を立てるために、そして自分のやっていることが正しいと確認するためにも、お金を稼ぐことは大切だが、金銭的資産を大きく増やせるケースはめったにない。
それよりも、生産活動を通じて学習することに重きが置かれる。組織に属さずに主体的に働くことは、ライフスタイルを維持し、同時に生産性資産と活力資産を支えるための有効な方法だ。
また、インディペンデント・プロデューサーの主たる関心事は、モノ事を生み出すこと、そしてそれを通じて、障害を克服できる行動思考の人物という評判を確立することだ。
身軽に旅をする
エクスプローラーとインディペンデント・プロデューサーのステージでは、無形の資産、特に変身資産への投資が中心になる。
そのため、金銭面でのやりくりが難しい。その点で興味深いことは、目覚ましく発展しているシェアリングエコノミー関連のテクノロジーだ。
たとえば、マイホームやマイカーを買おうと思えば、金銭面での負担が大きい。
購入資金を融資で調達するにしても、安定的に給料を受け取っているという証明が必要だ。その証明を用意できないなら、即金で買うしかない。
多くの選択肢を残すことに重きを置いているステージを生きる人にとって、これは避けたい状況だ。
また、購入した資産の稼働率の問題も無視できない。自動車を買ったからと言って、それを常に利用できるわけではない。使っていない時間は、購入に費やしたお金を遊ばせることになってしまう。
マイホームを買っても、エクスプローラーのステージを生きるために旅に出れば、その間は、家を買うために使ったお金は有効に活用されない。
シェアリングエコノミーのメリットは、特定の職や金銭面の責任に自分を縛り付けずに資産を利用できるようにすること、あるいは、購入したものを他人に使わせて収入を得ることにより稼働率の問題を解決することになる。
ポートフォリオ・ワーカー
ポートフォリオ・ワーカーはさまざまな活動に同時並行で取り組むステージのこと。
具体的には、高級を受け取れる企業に就職しながら、自分のビジネスを同時進行で立ち上げたりすることなどだ。
自分がやりたいことを同時進行で取り組むことができるのは魅力的に感じるだろうが、マルチタスク特有の難しい問題もある。
ひとつが、非効率性から逃れることができないこと。ある活動から別の活動に移るたびに大きな切り替えコストが発生する。
それは、エネルギーや時間などだが、このポートフォリオ・ワーカーのステージには常に非効率性と問題と付き合う必要がある。
対処法としては、時間を細切れにせず大きくまとめることだ。たとえば、週5日を半日ずつ働くより、週に3日を丸一日ずつ働く方が効率がいい。
②:新しいお金の考え方
新しいお金の考え方について主要な概念が2つある。
一つが「自己効力感」(自分ならできるという認識)、もうひとつが「自己主体感」(自ら取り組むという認識)である。
適切な資金計画を立てるためにも、この両方の要素を備えている必要がある。自己効力感は、資金計画に現実性を持たせ、貯蓄への意欲の大きさなど、自分についての知識を充実させることを伴う。
一方、自己主体感は適切な行動をとるために、自己主体感に基づく自制心を発揮し、自分の現在のニーズと未来のニーズのバランスをとる必要がある。
お金に関する自己効力感
自己効力感の前提として、自分についての知識と一般的知識を持つ必要がある。金融リテラシーを高めるために、普段から書籍やセミナーで学んでいく必要がある。
そして、できるだけ早い時期から貯蓄と投資を始めて、金融リテラシーを高めていくといい。
お金に関する自己主体感
金融リテラシーを持つことは重要であるけれど、それだけでは十分ではない。自己主体感を持っていることも重要になる。
引退者を対象にした調査によると、過半数の人はもっと貯蓄しておけばよかったと後悔している。なぜ、彼らは貯蓄できなかったのか?
それはセルフ・コントロール(自己抑制)に苦労しているからだ。貯蓄した方が良いとわかっていても、ほとんどの人は行動を先延ばしにしてしまう。
長寿化が進めば、セルフ・コントロールの失敗が生むコストはよりいっそう膨らむ。長寿化時代には、現在の行動と未来のニーズのバランスをとることが不可欠だ。
TODO
・旅先で現地の人たちと交流する
・お金のポートフォリオをつくる
・「100年時代」をテーマにしたブログ記事を書く
総括
①:3つの新しいステージ
エクスプローラー
旅を通して新しい価値観や学びを得るということに疎いのでなるほどなと思った。今までは本で学ぶことが多かった中、本や動画などの学習ツールに偏った学びでは人生の目的を果たすことに繋がらないと感じた。旅をしていくこと、それにプラスして旅先で色々な人たちと交流していく必要性を感じた。
インディペンデント・プロデューサー
インディペンデント・プロデューサーの仕事や学びにはブログ活動も含まれるだろう。ブログで生産活動をしつつ、ライティングスキルや企画力を高め、将来的にお金を稼ぐ能力を身につけ、それを読者や仲間に共有できるようにしていく。
身軽に旅をする
シェアリングエコノミーが非常に魅力的に感じる。自身がシェアリングエコノミーを有効活用して、余計な支出を抑えることで自己投資や貯蓄に回せるお金を増やしていくことも視野に入れていきたい。
また、自分がシェアリングエコノミーを提供する側に回るのも面白そうだと思った。マイホームやマイカーの需要がこれからどんどん落ち込んでいく中、シェアリングエコノミーの今後の伸びしろが楽しみ。
ただ、シェアリングエコノミーである程度稼ごうと考えるなら初期投資の費用もそれだけ必要になるはずなので、そこを視野に入れて貯蓄、投資をしていく必要がある。
②:新しいお金の考え方
お金の考え方について、「自己効力感」と「自己主体感」が関係しているということは考えたこともなかった。
自分の金融リテラシーを高めていく必要性を強く感じたが、本やセミナーなどの知識を蓄えるだけではなく、実際に自分で投資をしていって金融リテラシーを高めていく。
そのためにも、投資に回せる貯蓄額をもっと増やしていく必要があるので、「自己主体感」を鍛えていくことを意識しつつ、貯蓄額を増やしていく。
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