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お金の教育-じじばば問題

お盆休みは夫の実家に帰省していました。(感染症対策は可能な限りした上で)

帰省時に悩んだのは、お金の教育について義両親にどの程度話するかです。
義両親は考えも柔軟で気さくな方々なので、私がある程度突飛なことをしても反対されることはあまりないです。標準よりかなり良好な義理親子関係だと思います。

でも今の取り組みは表面的にみればちょっと眉をひそめられるような取り組み。
私の世代ですらそうなので、親世代はなおのことでしょう。

といって、この取組の真意や私の教育方針を熱く語り強く説得するほどではない。同居して一緒に育てるならまだしも、年に数回しか合わない義両親とそこまで教育論をすり合わせる必要はないでしょう。

真面目にやるなら義両親も巻き込むくらいの意気込みでやるべきなんでしょうが、まぁ…私なので。あまり気負わずにゆるゆるでやってます。

「へーなんか面白い(変な)ことしてるのねぇ、まあすくすく楽しく育ってくれればいいわ」程度のコメントが理想です。

事前の約束

というわけで、帰省中は以下のように子どもたちと約束しました。

1.給与制度は我が家だけのルールだから帰省中はお休み。おじいちゃんおばあちゃんに給与を要求しないこと。

一番避けたかったのは、義両親がなにか頼み事をした時に「それ何円?」みたいな発言をすることでした。
よくいわれる「お金がもらえないと何もしない子どもになる」という批判をかわしたい。実際に私の中でも賛否両論が渦巻いています。答えが出ていないのでひとまず帰省先では給与制度を休止しました。

2.おじいちゃんおばあちゃんはあなたたちのために、いろいろお世話をしてくれているから、ありがとうの気持ちを込めてお手伝いはして欲しい

せっかくいろいろ家事スキルもついてきたし、お手伝いとしてやってくれたらじじばばも喜んでくれるでしょう。
料理や掃除など、いつもと違ったコミュニケーションになるし、感謝を伝えるいい機会にもなります。
具体的にあれこれしなさいではなく、自分で気づいて動いてみてね、と言ってみました。さてどうでるか。

3.お祝いでお金をいただいたら、その使いみちは家に帰ってから話し合って決めよう

前々から課題だったお祝いどうする問題。
我が子達は両方夏生まれなので、誕生日祝としてプレゼントやお祝い金を毎年いただいてます。
例えば1万円もらったとしても、普段数十円をチリツモで貯めている彼らからしたらひっくり返るくらいの大金です。

お金の価値を知ったからこそ、高額のお金の扱いには慎重になりたいところです。
すぐに使っちゃわず家に帰ってから話し合ってどうするか決めたい旨を伝えました。
(単純にじじばばの目の前で「ひゃっほうーーSwitchのソフト○本買えるぜぇー」とか言ってほしくなかったし)

これまでのお祝い金は、基本銀行に預けていました。
制度を始める前に子どもたちには貯金通帳を見せて
「あなた達の将来のためにくれた大切なお金だよ」
「外国に行きたいとか、行きたい大学があるとか、結婚式したいとかまとまったお金が必要になった時に困らないようにだよ」
と具体的に伝えてきました。

息子はだいたい理解してくれましたが、娘は全然話を聞いてなかったので(別記事参照)何度も折に触れて話してます笑。
いつどのくらいのお金がいくらくらいかかるのかなんて、想像できないからできるだけ具体的に。

結果

1つ目の約束。
約束通り、子どもたちがじじばばに金銭を要求することはありませんでした。
お金のルールは家ごとに違うから、他の家で自分の家のルールを適用するのは違うよね、と折に触れて話していたので、子どもたちも感覚的に避けたようです。

ただ、お手伝いを頑張ってこんなに自分のお金を稼いだんだ!という話はしてましたね。
欲しい物があるから頑張って貯めてる!というポジティブな話だったのでじじばばも好意的にとらえてくれたようでした。
意図的かわかりませんが、息子の話し方が上手だったのだと思います。
ここはホッとしました。

2つ目の約束。お手伝い。
結論から言うとほぼ何もせずでした。。。

娘は毎日やっていた洗濯たたみをやる!といっていたのですが、家族4人+じじばばで普段より多い量をみてやる気を失ったようです。

でもみんなで枝豆の処理をしたり、餃子を包んだりなど楽しむ系のお手伝いはできたから、じじばばは嬉しそうでした。

息子も頼まれてゴミ出しをちょろっとやったくらいで後はひたすらゴロゴロしたりゲームしたり本読んだりの夏休み満喫コース。

普段遊べないおもちゃとかゲームもしたいだろうし、しょうがないかなーと思う一方で、やっぱりお金がないと自分からやるモチベーションは生まれないのかなぁと複雑な気持ちになりました。

自分にできることを探して、自ら進んでやる。
自主性といえば一言ですが、育むのは難しいですね。
(小学校のキャッチコピーも自主性ってよくあるけど、あれ集団の同調圧力が強いよね)

考えてみたら自分だって仕事で何かを進んでやるとき、どういう思考・心理でやってるんだろう?
お金のためだけではない、承認欲求?スキルアップ?
うーん、複雑です。
ここもトライアンドエラーで子どもたちと一緒に考えていきます。

3つ目。
お誕生日祝にプレゼントとお祝い金1万円ずついただきました。

案の定1万円に大興奮する子どもら。
千円札でも大興奮してたもんね。

夫とは事前に「全部使おうとしたら、自分で割合を決めて貯金に回すように促そうか」と軽く話し合いをしていましたが、

子どもたちにどうするかまず聞いてみたところ、なんと息子は
「2,000円だけ貯金箱に入れて、あとは銀行に入れとく」と言ったのです!私達からは特になんのアドバイスもせずに。

息子いわく、欲しいSwitchのソフトは6000円くらいする。
今の貯金が2000円。
+2000円をお祝いから回して残りの2000円は自分の努力で稼いで手に入れたいんだそう。
そっちのほうが努力で手に入れた感動が味わえる!とのこと。

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ほぇーーーーー!
なんとなくわかるような気がする!そんな感覚を自分で見つけるなんて、すごいなと感動しました。

金銭感覚と一言で言っても、お金にまつわる悲喜こもごもいろーーんな体験を通して得られるものなんですよね。
2000円なら自分で貯められるから頑張りたい、でも4000円だとちょっと遠い、だからお祝いから回そう、と考えた自分なりの選択に拍手を贈りたくなりました。

ちなみに娘もある意味ビックリ発言でした。

「ぜんぶ結婚式の時に使うから銀行にいれる」と宣言したのです。

おそらく数日前に私の結婚式の話をして400万円くらいかかったことを話したからのようです…
きれいなドレスは1日着るだけで何十万円もするんだよ〜とか話したら
「わたし、絶対かわいいピンクのドレスが着たい!!だからお金使わない!」といってたので…

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可愛いもの大好きなオシャレ娘らしい決断にこちらも拍手を贈ります。

銀行にお金を入れるっていう体験もなかなかできないから、今度時間を見つけて一緒に入金しに行こうかな。


そんなわけで、悩んでいた帰省もパーフェクトではなかったものの無事にいい感じに済みました。
ちょこちょこ書いてますが1ヶ月ほど続けて、色々弊害も見えてきたので次回のテーマにしようかな。考え中です。






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