女からの加害を受けた男を打ちのめす《4重の否認》 ~社会は女の加害にも正対せよ~
まず大前提として、女性から男性への加害はあらゆるところで現実に発生している。また、すべての男性が強靭な強者であるというのは誤りであり、並の女性よりも虚弱非力な男性も実在している。そして、自分よりも弱い男性をターゲットに選んで加害する女性が、この社会には実在する。
しかし、この社会で生きる多くの人たちが、無意識のバイアスに支配された偏った目で男性と女性を見ている。女性を "か弱い" "庇護すべき" "善良な" 存在であるととらえ、それに対して、男性を "強靭な" "暴力的な" "邪悪な" 存在であるととらえてしまう。この偏見は、女性から男性への加害を不可視化してしまい、加害を受けた男性を踏みにじって、甚大な苦しみを与えている。
(自分より弱い男性をターゲットに選んで加害する女性は、女性から男性への加害が社会的に問題視されずに見過ごされがちであることをわかったうえでやっている。とても卑劣で許されざる行為である)
この社会には、男性の被害者を苦しめる《3重の否認》がある。これは、先述の無意識のバイアス・偏見に起因するものであり、実に根深い。そして、男性の被害者は加害者から傷つけられた上に、社会からも傷つけられるという二重の被害を背負っている。
そして、女性が加害者の場合には、さらに "女性は加害しない" も加わって4重の否認になる。男性から加害された場合よりも、女性から加害された場合のほうが、状況はよりいっそう深刻となる。
この《3重の否認》あるいは《4重の否認》は明らかに誤った認識である。わたしたちは、"か弱い・庇護すべき女性" と "強靭な・暴力的な男性" という無意識のバイアスに支配されること無く、フラットな目で現実と正対しなければならない。そのために、私たちには理性や思考力が備わっているのではないのか?
男性⇒女性 の加害も、女性⇒男性 の加害も、同性間における加害も、あらゆる加害が許されない。この社会は、男性被害者を女性被害者と同じように救い、女性加害者を男性加害者と同じように罰するべきだ。
私に言わせれば、女性加害者(特に男性に対する加害)はあまりにも不可視化されすぎている。無意識のうちに加害が為されていないか、女性たちにも自省して欲しいと強く願いたい。
現状において、女性⇒男性 の加害に対しては本当に真剣に正対しようとしない社会だ。仮に女性より男性が非力なケースでも、加害されている男性が放置され(酷いと偏見まみれの周囲に加害者側に仕立て上げられ)、加害している女は咎められない。こんなのは絶対におかしい。
DV法の前文は依然として
「配偶者からの暴力の被害者は、多くの場合女性」
と記しており、男性被害者の存在を矮小化し続けている。これに疑義を表明していた国会議員に、嘉田由紀子氏がいるが、ほとんどの国会議員にまったく問題意識がない。法務省も、男性被害者のことなどまともに考える気がないようにしかみえない。控えめに言って狂っている。
女性にも加害性がある。女性から男性への種々の加害は現実に発生している。苦しんでいる男性がいる。
再三繰り返すが、
◎男性 ⇒ 女性
◎女性 ⇒ 男性
◎同性間
いずれにおいても、暴力や加害やハラスメントは根絶されるべきだ。「男性は被害を受けない」とか、「女性は加害しない」とかは誤った認識である。
男性看護師のセクハラ被害は、女性看護師からが最多という統計もある。
この話は、弱者男性問題の1つとしても捉えられる。男性被害者はこぼれ落ち、社会から攻撃される。
〇 ステレオタイプ 「男性は強い」
〇 偏見 男性は強いので、多少のことがあっても平気だろう
〇 差別 男性に対しては、支援や保護や配慮を受けさせない
男性・男子の性的プライバシーは軽視あるいは無視されていて、特に繊細な感受性を持つ男性・男子を苦しめている。
その際に、「俺は別に平気だから」と一括りにしてくるガサツな男性たちの存在も問題だが、女性の偏見もかなり多い。これは、社会全体の問題である。
学校等で男子生徒に適正な更衣室が与えられない事案も深刻である。
〇 ステレオタイプ:「男性はあまり恥ずかしがらない」
〇 偏見: 男性は人前でパンツ姿や裸にさせても別に平気。
〇 差別: 男性に対しては適切な更衣室等を提供せず、オープンスペースで更衣させる。
公衆浴場でも日常的に繊細な男性が蹂躙されている。
〇 ステレオタイプ:「男性はあまり恥ずかしがらない」
〇 偏見: 男性は全裸姿を女性に見られても平気。
〇 差別: 男性浴場や脱衣場へ女性スタッフが立ち入る。(コスト削減等で女性スタッフしか置かない)
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