日守 研(にっか けん)

『共通テスト現代文マッピング解法』(ブックマン社)の著者◆同書「ウェブ解説編note版」公開中(無料)◆受験生の苦労もですが作問者の苦心も分かります◆そんなことも含めて気まぐれに発信するかもです◆よろしくお願いいたします◆(アイコンイラストは三井寅さん筆)

日守 研(にっか けん)

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マガジン

  • シン・入試現代文攻略法

    ◆『共通テスト現代文マッピング解法』(ブックマン社) 関連の情報発信◆「ウェブ解説編note版」公開◆「マッピング解法で解く!私大現代文」連載

  • 〔2023-2099年度受験用〕全国大学入試問題曲解

    1回限りの消耗品,一生に一度か二度。そんな大学入試問題の周辺から「ちょっとアレな話」を深掘りして紹介します。

最近の記事

マッピング解法で解く!私大現代文《5》──関西学院大学(後編)

❖「尾行したくなる選択肢」を発見! 問六は「傍線部の内容」を問う設問,例によって傍線部と選択肢との対応関係を見るダイレクトマッピングから入ります。 傍線部「美徳が同じ強度を持つ」に着目すると,選択肢ハ「美徳がどれぐらい強い力を持つ(か)」が目に止まります。 「強度を持つ」と「強い力を持つ」,妖しく引き合ってます。さすがにこれだけでハを正解認定できませんが,尾行する価値はありそうです。 次に,〔作業②〕《傍線部──本文》マッピングで参照範囲を確定させましょう。傍線部③を含

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    • マッピング解法で解く!私大現代文《4》──関西学院大学(前編)

      ❖武者修行の旅,関西に乗り込む! 関西にやってきました。 「関関同立」の一角を担う関西学院大学,2021年度一般選抜全学日程(2021年2月2日実施)【国語】大問1[評論]がお相手です。傍線部問題を中心に,前編で2問,後編で3問を取り上げます。 難易度は前回までの青山学院大学より1~2段階上がり,標準レベルの設問を中心に構成されています。数多くの問題を解いて経験値を上げ,マッピングスキルに磨きをかけていきましょう。 ちなみに「え,マッピング解法って何?」という方は,以下の記

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      • マッピング解法で解く!私大現代文《3》──青山学院大学(後編)

        ❖ダイレクトマッピング撤収,次の作業へ 前回予告したように,残りの設問のうちの4問を解きます。 まずは問一の傍線部問題から。いつものように,傍線部の言い換え表現を選択肢に探すダイレクトマッピングから入りましょう(本文を読む必要はありません)。 選択肢はいずれも「~に変わった」「~に(と)なった」で結ばれ,傍線部「新たな局面に入った」の具体的な内容に触れています。しかし,傍線部には具体的な内容が書かれていません。 これじゃダイレクトマッピングで絞れない・・・・そうと分かれば

        • マッピング解法で解く!私大現代文《2》──青山学院大学(中編) 

          ❖制限時間30秒,自力で解いてみよう! 中編では,青学2021年度一般選抜・全学部日程【国語】大問1の終盤2問について,《傍線部──選択肢》マッピング(ダイレクトマッピング)を使ってどこまで正解に迫れるかを検証します。 さっそく問九を解いてみましょう。 要領は前回と同じ,「傍線部の言い換え表現を選択肢中に探す」です。 制限時間は30秒,正解はこのあとすぐ! ❖なんて親切な大学なんだ! 傍線部で着目すべきは「(いかに)冗漫か」です。上の引用では再現できませんでしたが,ホン

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        • シン・入試現代文攻略法

          • 10本

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        • 〔2023-2099年度受験用〕全国大学入試問題曲解

          • 7本

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        • シン・入試現代文攻略法

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          ◆『共通テスト現代文マッピング解法』(ブックマン社) 関連の情報発信◆「ウェブ解説編note版」公開◆「マッピング解法で解く!私大現代文」連載

        • 〔2023-2099年度受験用〕全国大学入試問題曲解

          • 7本

          1回限りの消耗品,一生に一度か二度。そんな大学入試問題の周辺から「ちょっとアレな話」を深掘りして紹介します。

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          • マッピング解法で解く!私大現代文《1》──青山学院大学(前編) 

            ❖本文を読まずにどこまで選択肢を絞れるか? 『共通テスト現代文マッピング解法』の発刊を記念して,「マッピング解法で解く私大現代文」の連載を始めます(不定期)。 ただし,本文解釈を交えた小難しい解説はしません。細かく解説していくとキリがなく,ブログ形式では煩雑な長文になって読む方も大変です。 ここではマッピング解法の〔作業①〕,すなわち《傍線部──選択肢》マッピングを使った場合,「本文を見ないでどこまで選択肢を絞れるか」を検証するにとどめます。 気軽に読めるエンタメ系記事とし

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            • ❖夏休み前に間に合って良かった!

              ❖深謝,お疲れさまでした 無事に発刊できて,ようやく肩の荷が下りました。 版元のブックマン社を始め,校正者,イラストレーター,DTPオペレーターさん,印刷屋さん,日下充典さん(カバーデザイン)・・・・・・この本にかかわっていただいた全ての方々に,この場をお借りして深謝いたします。 そして共著者の秋田貴之さん,お疲れさまでした。実はこの本は秋田さんと二人で書いたものです(もともとは彼の発案から生まれた企画)。訳あって本の著者名に名を連ねていませんが,簡単にご紹介します。 秋田

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              • 【お知らせ】『ウェブ解説編note版』を本日より公開します

                ❖ご自由にダウンロードください(無料) 元気ですか~! かねてより告知してきました『共通テスト現代文マッピング解法』(ブックマン社)の配本が始まります。 アマゾンでは7月9日からの発売ですが,首都圏の大型書店では7日か8日にも店頭に並ぶ可能性があるとの情報が版元さんから入りました。 そこで,本日7月7日より『ウェブ解説編note版』を以下の記事で公開します。注意書きをお読みのうえ,ご自由にダウンロードください。 ❖表紙イラストはニャントニオ君 『ウェブ解説編note版』

                • 法政大学,「思いやりの心」を時事・常識問題で遺憾なく発揮!

                  ❖新型コロナに関する時事・常識問題が花盛り 以前ご紹介した明治大学の朝ドラインスパイア系入試問題,これは広い意味で時事・常識問題に含まれます。 時事・常識問題は作問者のクリエイティビティを刺激します。毎年似たりよったりの頻出・典型問題ばかりでは面白みがなく,モチベだだ下がりです。受験生に向けては,「教科書丸暗記の学習ばかりではダメ。いま起こっていること,問題になっていること,社会常識も押さえておこう!」というメッセージになります。ここは作問者の腕の見せ所! 昨年,今年あたり

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                  • 難問? 奇問?「影を慕いて」「酒は涙か溜息か」の作曲者名

                    ❖戦後音楽史,「美空ひばり」が出題される時代 大学入試の日本史では,文化史がそれなりの割合で出題されます。文学史,建築・彫刻史,絵画史,芸能史,仏教史・・・・・・覚えることが多すぎて,そりゃもう大変です。試験直前にまとめて丸暗記するか,「出たら捨てる」くらいに開き直って本番に臨む受験生も少なくないことでしょう。 そんな重厚な日本文化史にあって,音楽史はスカスカなのでラクです。せいぜい滝廉太郎,山田耕筰,三浦環(オペラ歌手),宮城道雄あたりを押さえておけば事足りるだろうと。

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                    • 日本人の心に潜む「差別意識」の根深さを扱った異色の入試問題

                      ❖「おっぱい」で男子受験生が動揺? 2017年のセンター試験国語第2問に野上弥生子の小説「秋の一日」が出題され,SNS上でちょっとした話題になりました。 「おっぱい、おっぱい。」 展覧会の会場で子どもが裸体像を見て発した無邪気な言葉に,受験生が「動揺」したというのです。 「いやいや,そんなワケないだろう」と思うのですが,そこは面白おかしくツイートする受験生の遊び心と,それを拾い上げて一本の記事にまとめ上げる記者との阿吽の呼吸です。 内容的にはむしろセンター試験の定番的な小

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                      • 真摯な大阪大学,懐の広い学習院大学,「絶対詫びない」東大

                        ❖大学が公表する「出題ミスお詫び文」の考察 入試問題にミスが発覚した場合,最近ではかなり早い段階で大学側がホームページで公表し謝罪するようになりました。これは,2017年入試における大阪大学と京都大学の出題ミスを「他山の石」としたのでしょう。 両大学とも正式に出題ミスを認めたのが,試験実施から1年近く経ってからというのが騒ぎを大きくしました。事態を重く見た文部科学省は,全国の大学に「入試問題と解答は原則公開」との通達を出します(2018年度大学入学者選抜実施要項)。しかし皮

                        • 「求める学生像」のホンネが書かれている場所とは?

                          ❖アドミッションポリシーは建前,ホンネは・・・ 前回の記事で大学のアドミッションポリシーについて書きましたが,実のところ,本当の「大学の理念」や「求める学生像」は,大学の公式ウェブサイトには載っていません。ではどこに? 入試問題が雄弁に語っています。饒舌すぎるほどに。 たとえば首都圏にあるZ大学(名前を聞けばほぼ全員知っている)の【日本史B】の入試問題(2022年度)を見てみましょう。 ❖ホントだ~,ちゃんと書いてある!! 以下は大問のリード文です(アルファベットの空欄

                          • 全国大学アドミッションポリシー品評会《明快部門》受賞3作品

                            ❖大同小異の「アドミッションポリシー」今はどこの大学でも,「アドミッションポリシー」(入学者受入れ方針)を明文化して,ウェブサイトに掲載しています。読んでみると、堅い文章で抽象的な理念が綴られているため,内容がスッと頭に入ってきません。 たとえば,「教育理念」や「求める学生像」に頻出するワードは次のようなものです。 ----------------------------------- グローバルな視点/国際社会への貢献/開かれた大学 フロンティア精神/コミュニケーション能力

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                            • 「言い換え表現」に着目すれば,問題文を読まずに2択に絞れる!

                              ❖清水義範著『国語入試問題必勝法』の真 「ピントが外れている文章こそ正解!」 「問題を読まないでも答はわかる!?」 清水義範の小説『国語入試問題必勝法』(講談社)の紹介文です。「出題者心理」の洞察から導くトリッキーな解法には,「さもありなん」と思わせるリアリティがあり,最初に読んだときは腹を抱えて爆笑しましたね。もちろん,サビの利いたパロディですので,これを真に受けて「試してみよう」などという受験生はいません(落ちます)。 ところが丁寧に読んでみると,国語入試問題の真実を言

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                              • 共通テスト【世界史B】に登場する14人の生徒たちの考察

                                共通テスト問題「生徒の名前」の考察 共通テスト2年目にして,問題傾向が定まりつつあります。その中の定番は「教師と生徒を交えた対話」を素材とする設問で,ほぼ全ての教科・科目で採用されています。 たとえば,2022年度(本試験)の平均点が38点と低迷して話題を独り占めした【数学Ⅰ・A】には,「太郎さん」と「花子さん」が登場します。 役所の申請書類の「記入例」に使われる超古典的な仮名を用いたところに,数学の作問チームの個性やバックボーンのようなものが見え隠れしているような気がしない

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                                • R4年度共通テスト追試問題が公開されないのはなぜ?(後編)

                                  赤本,予備校サイトも共テ追・再試験は掲載せず 昨日の午後,東進ハイスクールから以下のメール返信がありました。 「大学入学共通テストの追試験、再試験につきまして,問題・解答・分析いずれの情報も弊社のウェブサイトに掲載の予定はございません。恐れ入りますが,ウェブサイトへの掲出は,大学入学共通テスト当日の問題・解答解説のみでございます。」 さて,そうなると令和4年度の追・再試験(以下「追試」)は、もはや「大学入試センター」の公表を待つしかありません(追記:7月1日公表)。ちなみに『

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