見出し画像

鎌倉明月院へ行ったら誰でも紫陽花が好きになる

紫陽花が咲くと明月院に行きたくなるよ。鎌倉へこの時期に紫陽花見に行く人も多いよね。鎌倉はどの季節に行っても混んでてあんまり行きたくないなあ~って思いつつ友達に誘われると『行く行く~』なんてホイホイ出かけたりして(笑) 

でも友達のお目当ては紫陽花寺で有名な長谷寺。1度行ってみたいと思っいたけど、人が多いって話を聞いていてなんとなく尻込みしていたんだよね。それに正直言うと私は紫陽花って好きじゃない。雨とセットのイメージで暗ーい思い出もあるから。しかし紫陽花が沢山咲いているのを見てみたいな!という好奇心もあって、友達の誘いに乗ってみることにしました。紫陽花の時期より少し早かったから長谷寺も空いているかな?って思ったらとんでもない!

人、人、人!紫陽花の散策路の登り階段でお寺まで行くのに大行列だし、お年寄りはいきなり『はー疲れる』と言っていきなり足を止めてしまうし(;´・ω・) いきなり止まると後ろにいた私も止まらないといけない。やめてー!!足腰が痛いんですよ、止まらないで!抜かすに抜かせない1本道。やっとの思いでたどり着いた境内から見る由比ガ浜は最高な眺めでしたけど。。長谷寺では土日になるとさらに入場制限付きになるとか。嫌ですなあ。こんなしんどい思いをしながらでは花を愛でるなんてできません。長谷寺で紫陽花がさらに嫌いになりそうになったけど、そのあと訪れた明月院に咲く紫陽花を見て紫陽花が好きになりました。そこで私のお気に入りの紫陽花寺『明月院』に行った時のことをコッソリ書いちゃいます。

本来お寺の拝観って静かにゆるっとするものですよね。お気に入り故あまりいいたいくありませんが、、って明月院さんも有名だからみなさんご存知ですね(笑) 今回は私が初めて明月院さんに行ったときのこと、紫陽花の事書いちゃいます。

画像1


紫陽花が好きじゃないけど明月院ブルーは気になる

実をいうと私、お花にあまりお花に興味がないんですよ(笑) 女の人ってお花が好きでインスタとかによく写真上げてますよね。私はって言うとインスタではもっぱら旅先の写真か愛犬ひなの写真ばかり。たまに花の写真を撮るけど名前が間違ってる(笑) 名前もあまり知らなくて、桜、バラ、チューリップ、ひまわりそして紫陽花くらい?紫陽花も今は色んな種類があることに気がついたけどどうもイメージとして梅雨時期に咲くじめっとしたイメージで好きじゃなかったんです。

私の中の紫陽花との暗い思い出(笑)

なんでそんなに紫陽花嫌いなのか。私が子供の時。父の会社が自宅の目の前だったのでよく遊びに行っていました。事務員のお姉さんとお茶するのが好きで(o^―^o) 遠い記憶、私が子供だった頃って言えば40数年前のことです。6月だったと思うのですが、その日も事務所で遊んでいたと思います。雨が降っていて窓の外に目をやるとブロック塀の上から隣の家の紫陽花が見えました。濃いピンクとブルーだった記憶があります。近くで見たいと思って窓を開けて体を乗り出すと、乗り出しすぎで転落しそうに(;'∀') で、慌ててブロック塀に手をついたらカタツムリをつぶしてしまった!当然雨の日だからブロックは濡れてて気持ち悪いし子供心に『見るんじゃなかった!』って思った記憶があります。別に紫陽花が悪いわけじゃないけど(笑) もうひとつ嫌な記憶は子育てをするようになってから。

娘が幼稚園の時、ママチャリで送っていたんだけど、梅雨時期で徒歩通園していた時。その頃、幼稚園に行き始めたばかりの娘は幼稚園になかなかなじめず、お友達もいない頃だったんですね。雨の中歩きながら紫陽花の咲いているおうちの庭の横とを通ったとき

『紫陽花はいいな、ただ咲いているだけでいいんだもの』

って娘が言ったんです。この言葉を聞いたとき私ぐっと来て涙が出そうになりました。きっと娘は幼稚園行きたくない、行ってもお友達と仲良くできないのが嫌だったんだろうなって。それでも何も言わずただ手をつないで幼稚園に向かう。。。帰ろうともいえず。。紫陽花見るたびにその当時の事思い出します。今でも。そんな暗い思い出とともにある紫陽花。だから紫陽花が綺麗っていうのがわかりませんでしたねー。

でも明月院ブルーが気になってしかたない

娘も大きくなって、お友達もたくさんできてうまく集団生活ができるようになり、紫陽花の話も忘れかけた頃、鎌倉行きの話はでました。鎌倉も友達とレンタカーを借りてOL時代に行ったきりで何年も行っていません。誘ってくれた友達は鎌倉が大好きということでその熱意がすごい!

『紫陽花も綺麗に咲いているからお寺巡りをしようよ、御朱印ももらえるし』うーん。御朱印か。御朱印も始めたばかりの頃でいろんなところをめぐってみたいそんな気持ちもあって鎌倉行をOKしました。友達にはナイショだけど、紫陽花はどっちでもよかったのです(笑) 御朱印とお抹茶でも飲めたらそれでいいって思っていました。でも鎌倉のどのあたりを周るろうか?って決める時にネットで気になるものを見つけました。それが『明月院ブルー』という文字でした。

『明月院ブルー』ってなに?って思って調べると明月院に咲いている紫陽花のことでした。咲き始めは薄いブルー、それがピークを迎えると濃いブルーへと変わっていき、濃いブルーがなんとも神秘的な深い色合いになるんだって。写真を見ると本当に濃いブルーで私にしては珍しく紫陽花を見て『きれいだなあ』って思いました。

明月院ブルーといわれるだけあるなあ~なんて思いました。明月院の紫陽花は日本古来から咲いている『姫アジサイ』という種類。明月院に植えられている紫陽花のほとんどが『姫アジサイ』なんだって。本アジサイとエゾアジサイの交雑種という考えらしいですが、詳しいことは謎のようです。

神秘の明月院ブルー、これは見なくちゃ!って思いました。私にも女性らしく花を愛でる気持ちが生まれた瞬間です(笑)

画像2

見て感動の【明月院ブルー】時を忘れる異次元空間

静岡から鎌倉に行くのって乗り換えを何度もしなくてはいけないのでちょっとめんどくさーい!のです。新幹線に乗っても中途半端、なので在来線でのんびり出発です。朝早いのは得意なのでなるべく早めの電車に乗りました。

スマホいじってるとうっかり乗りすごしてしまいそうなので、イヤフォンで音楽聴きながら出発です。乗り換えは小田原と大船。乗り継ぎが良ければ大船まで直通があります。大船駅なんて降りたことないから乗り換えが上手くいくかちょっぴり不安。でも、みんな鎌倉を目指している人が大半だから人の流れに乗ってあれよあれよと北鎌倉までいけちゃったのでした。友達は千葉からなので北鎌倉駅で待ち合わせです。うまく会えるかな? 

画像3


アジサイの道を散歩しながら明月院へ

不安と好奇心からひとりで北鎌倉まで乗り換えに困ることもなくやってきました。友達が先に駅の外で待っていてくれていましたよ~さあ、明月院行っちゃう?って紫陽花の小道を歩きながら今日はどこへ行ってどこでランチをしてとかそんな話で盛り上がります。その前に、明月院ではお抹茶が頂けるらしいと友達が調べてくれていたので、まずはお抹茶とお菓子をいただきたいよねってことになりました。女友達との旅ってワイワイお話しながらで口が渇くから(笑)すぐにお茶にしようって座っちゃうんだけど、そこがひとり旅と違って楽しいところかな。

画像4

紫陽花だけじゃない明月院

鎌倉と言うと紫陽花がすぐに浮かんでくるだけあって、道沿いにも紫陽花があちこちに咲いています。明月院に着くまでの道のりだけで目の保養になります。明月院に着くまでに紫陽花はもう見なくてもいいやっていうくらい見るから『明月院で紫陽花見なくてもいいや』っていう思いが段々でてきました。いや、明月院ブルーだけ見ればそれでいいなんて思いながら明月院にたどり着きました。まず最初に目に入ってきたのがうさぎと亀の置物でした。女性ならつい『かわいい~』って近寄りたくなります。

画像5


予想に反して明月院に入って最初に見えるのはバラの花でした。バラの花の花壇があって『あら?紫陽花はどこなの?明月院ブルーは?』って思いました。まあそう慌てずまずはバラの花を見て心を癒されましょう。花に疎い私でもバラの花はわかる(笑) バラの咲く時期と紫陽花の時期は微妙にかぶるもんね? 実は花って癒し効果が抜群なの知ってますか? 花をお部屋に飾るだけで副交感神経が29%もアップ、疲労、不安、怒りが低下するというリラックス効果もあると医学的にも証明されているんですよ。だからかな、外で花を見るだけでも心が落ち着くんだね~。って朝早かった私はお腹がすきました。それに駅から歩いてきたらのども渇いた! さあ、お茶にする?(笑) バラの花を見たら次はお茶です。お楽しみの明月院ブルーはいつみられるんでしょう?

画像6

和やかなお茶の時間【月笑軒】

明月院の境内にあるお抹茶が頂ける『月笑軒』 待ってました~♪お茶の時間って花より団子の私です(∀`*ゞ)エヘヘ 月笑軒ではお抹茶と和菓子、コーヒーとクッキーなど頂きながら紫陽花を見ることができます。お店の中でというより外のテーブルで木漏れ日や風の音、木々の葉音を楽しみながら頂くのがいいですね。和菓子は島根県松江市の桂月堂さんのものが出ます。だからなのねお菓子の敷き紙に松江城と書いてあって『あれ?』っておもいましたけど、そういうわけね(⌒∇⌒) お椀も紫陽花寺にちなんでなのか紫陽花模様でした。

画像7

歩いて疲れた体にお抹茶がしみいる。ってほど歩いてないけどね(笑)まだ、明月院ブルーを見るために体力つけておかないとね。お抹茶と和菓子のセットでパワーチャージだね。おうちでもお抹茶飲む習慣があるとリラックスタイムがあってよいですね。私はよく仕事休みの時にリラックスタイムとしてお昼の後に飲んでますよ。


いよいよ神秘の明月院ブルーとご対面そして本堂後庭園でさらに感動


画像8

バラの花を見たりお抹茶を頂いて休憩しながらで、やっと本堂へやってきました。長い長い道のり。ひとりで訪れたら多分あっという間に本堂へすたすた行ってしまうところです。

画像12

やっと明月院ブルーを見ることが!神秘の明月院ブルーは私たちが行った時にはまだ先初めで色が薄かったです。残念。ですが、薄い青も素敵でしたよ。紫陽花の多さにびっくりですが、明月院ブルーは実は歴史が浅く第二次大戦後に植えられたそうで、ほっといても育つ、手入れも楽ということで植えられたんだそうですよ。紫陽花は見ごろになってから5日くらいで満開となり10日間ほどでピークが終わってしまうという意外と短い期間で花がしぼんでしまいます。ピーク前だったこともあって神秘のブルーを見ることはできなかったけど、大切に育てられている明月院ブルーはお地蔵さんとともにいたるところで飾られていました。お花いっぱいのかごを持つお地蔵さんって鎌倉でしか見られないですよ。

画像9


紫陽花の時期限定公開【本堂後庭園】

明月院と言ったら紫陽花の他に丸窓の向こう側【本堂後庭園】を見ましたか?(。´・ω・)ん? 丸窓はあの景色を写真撮りたくて混んでいると順番待ちですよね。丸窓は順番待ちしたかいかがあります。見たかったんだよね~。あそこを写真撮りたかったんだよね~。きっとあなたもそんな風に思って列に並んだことあるかもしれないですね。でも、丸窓で終わりではないのが紫陽花の時期の明月院。丸窓の向こう側には紫陽花の時期限定で公開される【本堂後庭園】があります。丸窓までは誰もがいつ訪れても見ることができますけど、後庭園は紫陽花の咲く時期5月末から6月上旬と紅葉の時期11月末から12月上旬の2回限定なんですよ~。わーい!そんな時に訪れてなんてラッキーなんでしょう。ということで、さっそく丸窓の向こう側へ行ってみました。本堂後庭園へは別拝観料が必要になります。500円でした。

画像10

画像11

後庭園に入ってみると広がるのはだーっッと広がる花菖蒲!あまりの多さにこれまたびっくりです。今後庭園にはうさぎさんも追加されたようです。私が行った時にはお地蔵さんしかいなかったな。こんなに自然いっぱいの空間へ行くのは久しぶりだったので、ぽかーんと口を開けたままでした(笑) ところが、後庭園には紫陽花というより花菖蒲メインでした。明月院ブルーは後庭園にはないのかな?ともってふらふら散策していくと一番奥に咲いていました。けど挿し木で明月院ブルーを育てているようで挿し木から奥へはいけませんでした。

うさぎさんと明月院ブルー、お地蔵さんに会いに行こう

明月院ブルーを見てからすっかり紫陽花が好きになり、6月の今ぐらいの時期には犬の散歩で紫陽花を探しては写真を撮ったりするようにもなりましたね~。お寺という場所もあって心が洗われるような気がします。お抹茶もおいしかった(笑) 御朱印は初めて行った時には紫陽花に気を取られすぎてうっかりもらい忘れてしまったのですが、拝観受付をした場所にあります。気をつけたいのは書いていただく時間が2回に別れていること。途中休憩時間が入るので気をつけたいですね。また御朱印を受け付けていない時期もあるようなので確認が必要ですね。何はともあれ明月院は心洗われる空間です。是非一度いつもの生活を忘れて訪れてみてください。

※今コロナの影響で明月院は6月いっぱい平日のみの拝観、神奈川県在住者のみとなっているそうです。丸窓は閉鎖、御朱印は書置きのみ。拝観者が400名になった時点で終日拝観停止。

画像13


この記事が参加している募集

スキしてみて

サポートして頂けると励みになります🍀 もっともっと読みやすい記事を書きたいと思います。 ポチッとしていただけると嬉しいです。 よろしくお願いします❤