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持続可能なデジタル・ミュージアムとは

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2020年春、新型感染症の蔓延で、日本と世界のミュージアムは、ほとんど人が訪れることができなくなりました。ミュージアムに関わる人々の間では困惑が広がり、その対応に苦慮しています。… もっと読む
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持続可能なデジタル・ミュージアムとは(第1回):前口上

2006年から2007年にかけて、文部科学省内で「デジタル・ミュージアムに関する研究会」という、…

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持続可能なデジタル・ミュージアムとは(第12回):ジャパンサーチ正式版公開

緊急事態宣言下で「持続可能なデジタル・ミュージアムとは」を書き続けていたら、artscapeの影…

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持続可能なデジタル・ミュージアムとは(第11回):ゲームとしてのVR展示とゆるい対…

前回までに、展示室の3Dウォークスルー化という方向を詰めてゆくと、いわば「VR展示室」といっ…

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持続可能なデジタル・ミュージアムとは(第10回):空の展示室データの使いみち

今日は2020年5月25日(月)。特措法による緊急事態宣言が全都道府県で解除され、止まっていた…

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持続可能なデジタル・ミュージアムとは(第9回):3Dウォークスルーをどう使うか

コロナ禍中のミュージアムの対応を継続的にとりあげてくださっている『美術手帖』のサイトに「…

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持続可能なデジタル・ミュージアムとは(第8回):ミュージアムに来られない人

最初に申し上げたとおり、デジタル・ミュージアムという概念を考え始めたのはずいぶん以前のこ…

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持続可能なデジタル・ミュージアムとは(第7回):ごく簡単なまとめ

きょうは、2020年5月14日。多くの府県で特措法に基づく緊急事態宣言が解除されると報道されています。展示を再開するミュージアムも出てきたようです。いろいろと困難は多いことが予想されますが、まずはご同慶のいたりです。 ただ、今回の事態でよく見えるようになったのは、人が来ることに依存しているミュージアムの運営が今後いかに危ういか、だろうと思います。学校で習ったことばを使うならば、展覧会モノカルチャーとでも言えましょうか。必ずしも財政的な依存度の大きさを申し上げているわけではあ

持続可能なデジタル・ミュージアムとは(第6回):耳観覧−NHK WORLD "Magic of Japa…

前回、音声ガイドのことを投稿したところ、noteが拾ってくる「こちらもおすすめ」で、アコース…

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持続可能なデジタル・ミュージアムとは(第5回):解説のエコシステム

展覧会に音声ガイドを導入しておられる館は多いでしょう。音声ガイドの歴史が大変長く、欧米で…

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持続可能なデジタル・ミュージアムとは(第3回):「高精細」という逃げ水

伝統的な日本の文化財を社会的に認知してもらうための課題の一つとして、その脆弱性に由来する…

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持続可能なデジタル・ミュージアムとは(第4回):「モノ」か「コト」か

「モノからコトへ」というのは、マーケティングでよく見かけることばで、ここ数年来多用されて…

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持続可能なデジタル・ミュージアムとは(第2回):無観客ギャラリートークの意味

まずは展示室の中から話を始めてみましょう。 東京国立博物館は政府の方針を受けて、2020年2…

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