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(前編)ニジノ絵本屋の雇用について

先日、危機感を覚えたことがあります。一緒に働くメンバーから「サボってるわけじゃないのに、やること(やりたいこと)が終わらない。時間も金銭面も余裕がない。」というようなセリフを聞きました。
わたしが去年、一昨年、よく口にしていたセリフと全く同じことを言っていたのです。
「ああ、結局、この仕事の運び方だと、わたしに替わって、周りの人たちも同じことになってしまう」と、思いました。
そうなんです、ニジノ絵本屋は、やることが物理的にとても多いのです。組み立てること、告知すること、整えること、管理、回していくこと。なんというか、全てに対して、産み出しながらドライブさせていき、次につなげるためにやりっぱなしにしない。ということを意識しながら全力疾走しているような毎日なのです。
(ニジノ絵本屋の仕事だけがそうだということではないと思うのですが)
なのに、売上(利益)が労働の対価としてきちんと上がってこないのです。なぜかというと、きちんと(経営が)回る仕組み作りができていないからです。(だと思っています)

なので、わたしなりにどうしたら良いかを考えてみることにしました。
なににお金がかかっていて、わたし達は金銭的に圧迫されているのか、分析してみます。

絵本屋を経営するためのランニングコスト

・店舗の御家賃&光熱費
・人件費
・税金、借入金の返済など・・・
・仕入れ&絵本制作代

ざっくり、この4つが絶対にかかってくるお金です。
(この考え方が経営的にあってるかわからないですが、わたしはそう思っています)

人を雇うということ
わたしの紹介にも繋がるのですが、2011年にニジノ絵本屋をオープンさせた当時から、ニジノ絵本屋ではお店番のスタッフを雇用しています。2017の1月に株式会社にしているのですが、わたしはそのタイミングまでずっと別の会社の会社員という側面も持ちながら、ニジノ絵本屋をやっていました。絵本屋のお店番は基本的にはアルバイト雇用でずっとやってきたのですが、株式会社にするタイミングで正社員雇用というものにチャレンジしました。あえて「チャレンジ」という言い方にします。

「ニジノ絵本屋さんの本」(刊行:西日本出版社)(通称:ニジ本)の第6章「絵本で出会う人たち」の6、「働く仲間」(P188〜)に、少しだけ、ニジノ絵本屋の雇用に関して書いているのですが、具体的に突っ込んだ内容では書いていません。
ニジ本にも書いてあるのですが、わたしは前職で人事の仕事をしていました。一緒に働く仲間の人間関係相談などをたくさんたくさん受けて「誰々さんと合わない」「誰々さんがきつく当たってきます」などなど、会社が嫌だな、辞めたいなというきっかけはほぼほぼ人間関係が原因だということをたくさん見てきました。
(もちろん、退職理由は、引越しとか、条件が合わなくなってとか、人それぞれなんですが)相談に乗ったり、乗ってる人の話を聞いたりしていると「他人を変えることは難しい、自分が変わるしかない」などという言葉を聞きましたし、わたしも、「この広い世界、本当に色々な人がたくさんいるから、自分と合わない人がいるのなんて当たり前、あの人が嫌だから一緒に働きたくありません。なんて、社会では通用しないよ」って、アドバイスをしたりもしていました。
ニジノ絵本屋では、お店番をしてくれて「スタッフ」と、呼んだ人たち(人間に限る)は、現在職メンバーと、本当に短い期間だけの人も含めて、わたしの数え間違えがなければ19名います。(これを読んで、自分が入ってると思った人、自分は入ってない!と、思った人、様々かもしれません・・・)
今、この19名の中で、現在も一緒にやってくれているメンバーは6名でカウントしているので、13名は色々な事情で、ニジノ絵本屋を離れています。離れている理由は様々ですが、はっきりと言っていしいあや と合わなかった人、当時いた他のスタッフメンバーと合わなかった人、というのは絶対にいます。ニジノ絵本屋の周りにはとても素敵な人たちばかりで、いしいあや も良い人そうだから、人間関係のいざこざや悩みなんてなさそう!と、思うかもしれないですが、そんなことはないです。人間複数人集まれば、多少なりとも摩擦はおこります。「そんな揉め事おこるの?!」みたいなことも何件もありました。そして、わたしがたどり着いている結論は「どこにも”悪”はなく、みんなその時々の自分の”正義”があって、ただただ相性が合わなかっただけ、しかも人間的な相性だけではなく、環境、時間、季節等含めた様々な条件や間が悪いだけでも、合う合わないは生じて、結果的に別れにつながってしまうことはある」ということです。
辞めた理由が、レジ金をくすねていました。などという理由だと話はちょっと変わるのですが、ニジノ絵本屋に関わってくれていた人たちは、本当に尊敬できる人たちばかりでした。ただ、その時々に起こる色々なことで「合わない」ということになり、辞めていかれた人たちだということです。

最初に書き出した内容から大きくズレて来たので、まとめてみます。

最初の書き出しは、身近なメンバーの些細な一言。賃金が上がりにくい構造には、ランニングコストが大きく関係してる!と、紐解こうと試みたのですが、大きなランニングコストって、そもそも人件費!人件費に圧迫されてマンパワー不足って、もう、色々大混乱です。
わたしは、一緒に働く仲間に社会保障を渡したいのです。(自分が長期入院してたから余計に思うことです)
とにかくまだまだ書きたい事がたくさんなので、この記事は前編とします。

最終的になぜ、今日、この内容の投稿になったかと言うと、2011年、最初の最初に一緒に働いてくれたスタッフが今日誕生日なんです。
彼女は当初、大学新卒1年目でした。やりたい事を叶える為に絵本屋で働きながら目標を叶えようとしていました。
今は、大学で専攻していたことを活かした仕事についてとても立派に活躍しています◎

次回、後編に行く前に投稿予定の記事は、、、、

絵本屋の店長がマリオネットな件の真相

で、お送りします。
最後にやっと、写真とつながった!

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