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いっぱい遊んで整っていく! ~感覚統合と遊びのお話~

子育てケア☀おひさま中村ひろ子です。
保育の現場で「気になる子」の存在がとても増えています。
・蛇口を絞められない
・寝転んで遊ぶ
・足を開いて跨ぐように座る
・頭から突っ込むように走って移動するetc.
子ども達のそんな気になる、困った行動に、ついイライラして「やめなさい!」と声を上げてしまうことは、ありませんか?
こうした行動は、脳の中の「感覚」の発達が影響しています。

私たちは日常でたくさんの感覚を使って生活しています。

私たちの脳ではたくさんの感覚の情報がシナプスという伝達物質を通じて刺激となり、体を動かしています。
その伝達がスムーズに行われることを「感覚が統合される」といいます。
感覚統合がうまく機能することで、運動能力や注意力、学習などが向上し、子どもの成長をサポートしています。

感覚とは?

みなさんは感覚って何があるか知っていますか?
視覚、聴覚、臭覚、触覚、味覚といった五感はよく知られていると思います。
自分で意識して感じることができる五感。
その五感に加えて、人間の感覚にはほかにも感覚があるのをご存じでしょうか。
今回は、固有受容感覚と前庭感覚(平衡感覚)についてお伝えします。
この2つは、自分で意識してコントロールすることができない感覚で、無意識の中で感じ体に影響を与えています。
実はこれらの感覚が統合されることにより、私たちはよりスムーズでなめらかに、安定した情緒で行動ができるようになるのです。

感覚統合って何?

感覚の統合というのは、いわば感覚の交通整理です。
いろんな感覚を「多すぎず」「少なすぎず」「適切に」脳に「正しく伝えていく」ことを言います。
道路の交通をイメージしたらわかりやすいと思います。私たちも道路を渡るとき、車で運転するとき、みんなが交通ルールを守り、信号がきちんと動いていると安全に目的地まで到着することができます。しかし、信号無視、車線をはみ出す、信号が故障していたらどうでしょう。たちまち交通は大パニックを起こし、目的に到着するどころか大事故に発展してしまうでしょう。
感覚も同じで統合がうまくできないと、行動や認知の面でもたくさんの困った問題が起こってしまうのです。
特に乳幼児期においては発達の土台が作られる重要な時期。
しっかりとした土台を作りたいものです。

感覚の統合ってどうやってすればいいの?

「気になる子ども達」の困り感には、感覚の土台を作ることが大切なことは理解できたと思います。
生活の中で子どもたちはたくさんの体験を通し経験し感覚を刺激、獲得していくのですが、人間にとって便利な世の中になったことで、本来子どもが体験の中で獲得するはずだった感覚を得ることが難しくなっています。
では、感覚を統合するには保育の現場で、どうアプローチしたらよいのでしょうか?
実はとても簡単で、保育の中で普段から実践していることなのです。
それは「遊び」です。
遊びの中で子どもたちはたくさんの感覚を取り入れ、しかも遊びなので楽しく継続してその感覚を得ることができます。
保育士は、感覚統合の基礎を知ることで、子ども達の発達にとって重要な体の土台を遊びの中で効果的に行うことができるのです。

今回の研修で行うこと

①感覚統合がどのように子どもの発達に影響するか、基本的な理論や概念をについてはなします。
②遊びを通じて子ども達の感覚統合を促す方法や具体的なアクティビティの紹介をします。

保育の中で生活の大部分を占める遊び。感覚統合の視点から見る遊びを考えると、子どもの「困った行動」や「気がかりな行動」は、発達にとても大切なヒントが隠されていると知ることができます。一緒に感覚統合について学びながら、子どもの遊びとかかわりについて深く考える時間になればうれしいです。

最後に

研修名:「いっぱい遊んで整っていく!~感覚統合と遊びのお話~」
期日:8月31日(土)22:00~23:00

参加方法

この先の有料記事を読むとZOOMのリンクが貼ってあります。
当日、ZOOMのリンクから研修にご参加ください。

それでは、8月31日(土)22:00より、お会いできるのを楽しみにしております。

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¥ 1,000

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