石山のおもいで〜遊びの場の風景①〜
私は中学生になるまで四階建て16世帯ほどの社宅で住んでいた。社宅にはたくさんの子どもがいて、年齢層も幅広かった。男女や年齢問わず仲も良い悪ガキ集団。時には喧嘩もあったが、異年齢ならではの遊びが受け継がれ、遊びの中でいろんな事を学んだ。
私たちのお気に入りの遊び場があった。
通称「石山」
文字通り、山の一部が大きな一枚岩になっている、なだらかな傾斜になった山だった。登って降りてもせいぜい往復20〜30分程度の小山。周りは一面の草原で、子どもたちにとっては格好の遊び場だった