【小説初心者さん向け】 文章をちょっとだけ良くする簡単な方法5つ
やや難しめの記事が続いたので、今回は初心者さん向けの記事です。
気をつけると、ちょっとだけ文章が良くなる簡単な方法をいくつかご紹介します。
文章をちょっとだけ良くする方法
この場合の「良くする」というのは、文章を、
わかりやすくする
読みやすくする
といった感じで捉えてもらえばいいです。
中級者以上の方には常識的なことばかりでしょうが、たまにはチェックしてみるのもいいかもしれません。
では、さっそく始めましょう。
1.文末表現を連続させない
日本語の文末はバリエーションが少なく、主に、
〜した。の過去形
〜する。の現在形
〜単語。の体言止め
の3つになると思います。
いずれの場合でも、連続すると韻を踏んだようになり、おかしくなります。
ですので、単純には、「〜した」と「〜する」は交互に出すくらいに考えておけばいいでしょう。
きっちり交互に続きすぎるのもおかしいので、たまに連続させてもいいです。
また、体言止めはここぞというときに使う表現であり、頻繁に使うものではありません。
体言止めが続くと、ものすごく鼻につくので、体言止めの癖がついている人は早めに直した方がいいです。
(私もけっこう使うので、人のことは言えません)
2.一文を短くする
当たり前ですが、長い文章は理解しにくく、短い文章はわかりやすいです。
一文にたくさんの行動を書いたり、多くの意味を持たせないようにしましょう。
長くなりすぎたら、文章をわけることを検討するといいです。
どの辺りから長いと感じるかは、想定している読者によります。
たとえばネット小説だと、一文の長さを横幅分の文字数(40文字くらい?)で収めている人も多いですね。
そこまで短いとぶつ切り感が出てくる気もするので、もう少し長めでもいいと思います。
一文、20〜50文字くらいが目安でしょうか。
要は、読者にあわせて一文の長さをだいたい決め、可能なら短めにしておく、ということです。
3.表現を言い換える
たとえば、走っている状態を書くとき、「走る」だけではなく、他の表現も使いましょう。
走る、駆ける、早足で、進む、駆け足で、突っ走る、疾走する、疾駆する、ダッシュする、駆けつける、駆け寄る
など、同じ走っている状態でもさまざまな表現があります。
同じ表現が繰り返されると、読者はそこに違和感を覚えたり、意味があるように感じます。
どちらにせよ、それらは読むのを妨げるノイズであり、できるだけ排除しなければなりません。
文章を書いているなら、繰り返しに敏感になりましょう。
繰り返しには意味が生まれてしまうので、特に意味がないなら、常にバラけけさせると考えればいいです。
同じ単語、同じ表現、同じ言い回しが続いていないか、意識するといいですね。
表現を言い換えるときは類語辞典を使ってください。
以下などが有名です。
4.難しい言葉を使わない
書いている作品の雰囲気にもよりますが、特に狙いがなければ、言葉は簡単なものを使うようにしましょう。
熟語はだいたい易しい表現があるので、可能ならそちらを使えばいいです。
良い例がすぐには浮かびませんが、たとえば、
簡潔に → 易しく
凄惨な → ひどい
齟齬がある → 違いがある
援助する → 助ける
恩義に報いる → 恩返しする
排除する → 取り除く
などでわかるでしょうか。
もちろん、熟語の方が作品の雰囲気に合っていれば、そちらを使えばいいですし、キャラクターが頭の良い人物なら、簡単な言葉より難しい単語を言わせた方がいいでしょう。
意識して使い分けられるといいですね。
5.文章作法を守る
当たり前ですが、小説を書くなら文章作法を守りましょう。
文章作法は、ネットで調べるだけで充分です。
特に気をつけるといいのは、
……は三点リーダを偶数個
——はダッシュを偶数個
セリフで始まる行は一字下げしない
!、?のあとは1字あける
くらいかなと思います。
三点リーダを「・・・」と中黒で表現しているのをよく見かけますが、こういった書き方をすると、読者に舐められてしまいます。
舐められたら、まともに読んでもらえることは少ないでしょう。
三点リーダやダッシュは辞書登録しておくといいです。
私は「てん」で「……」、「ぼう」で「——」と登録しています。
文章作法は破ってもいいですが、破るならそれなりの理由が必要です。
特に理由がないなら、素直に守りましょう。
おまけ:校正サービスを使う
いっそ、校正サービスを使ってみるのもいいと思います。
今ではネットでいろいろなサービスがあるようです。
気にはなっているのですが、私自身は使っていません。
(編集部で校正に出してくれるからです)
以下のようなものがあるようですね。
Enno
文章校正ツール
Shodo
オンライン文章校正支援サービスPRUV
AI editor – AIによる校正・校閲の自動化
文賢
上から4つは無料らしいので、試してみるといいかもしれません。
私は「文賢」というのがちょっと気になっています。
まとめ
「文章をちょっとだけ良くする方法」でした。
文末表現を連続させない
〜した、〜する、を交互に使う
体言止めはここぞという時だけ使う
一文を短くする
一文にたくさんの情報を入れない
20〜50文字くらいが目安?
表現を言い換える
同じ単語、表現、言い回しを続けて使わない
類語辞典を使って言い換える
難しい言葉を使わない
熟語は出来るだけ簡単な表現にする
作品の雰囲気によって単語の難易度を使い分ける
文章作法を守る
ネットで調べるだけで充分
いくつか特に気をつけておくべきルールがある
校正サービスを使うのもアリ
無料のものと有料のものがある
Microsoft Wordでも表記のゆれくらいは指摘してくれます。
持っているなら、一度チェックしてみるのもいいですね。
それではまたくまー。
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