2月17日/聴覚は外界の空気の振動が脳内に呼び起こす感覚
"今日、世界を見るとき、
私たちは様々な感覚を通して世界を知覚します。
近代科学が感覚知覚について語っていることすべてを
ここで扱うことができませんし、
その必要もありません。
人間は様々な感覚を通して世界を知覚し、
様々な印象を脳に結びついた
精神能力によって総括します。
このことをよく考えてみると、
感覚知覚の中にもその本質に関して
大きな区別のあることが明らかになります。
聴覚と視覚とを較べてみましょう。
聴覚による知覚の場合、
外界において物質の振動、
つまり、規則的な空気の振動が存在することは明らかです。
この空気の動きは外界に存在します。
規則的に動く空気に私たちの聴覚器官が接すると、
聴覚による感覚が体験されます。
とはいえ、内的な聴覚体験と、
外部に存在する空気の動きとはまったく別のものです。
視覚を例にとると、
聴覚のようには簡単に説明がつかないことがわかかると思います。"
<<西洋の光の中の東洋>>
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