利益至上主義【コトバビタミン】第81回
企業には企業理念があり、社員はその理念を実現していくために日々仕事をし、実現に近づくことで利益が生まれ、経営も安定していくものである。
さて、もし企業理念を理解できていなかったり、企業理念を忘れてしまうと、人はどういう状態になるのか?
一つ考えられるのは、「利益至上主義」で動いてしまう状況である。
企業理念の実現をイメージできず、何をすれば良いか発想できないまま、目の前の数字が上がることで、成果が上がっていると錯覚してしまう。
現場の状況を見ることのない上司や同じ錯覚に陥っている上司などが評価をすることになると、その状況が肯定されてしまい、企業として本当に実現したい方向から遠ざかっていく。
数字を上げるためにしてしまっていることの例は、
・買い手にフィットしない商品の販売
・対応キャパを超えた販売量の設定
・手っ取り早い経費削減(安易な人件費削減や安い材料素材への変更など)
など、数字としてはプラスが生まれているが、社員の達成感や顧客の満足度が満たされていかない状況になってしまう。
こういう職場には、上からの指示をそのまま下に伝えるリーダーと、目的を考えたり、理解せずにその指示をそのまま実行する社員が多くなっていってしまう。
結果として、クレーム対応などにも追われ「働く社員は疲弊していくが、とりあえず数字は上がっている」という状態になる。
これでは企業理念の達成どころか、人がどんどん入れ替わり、理念は育てられることなく継承もされていかず、企業自体が長続きしない。
この状況に陥らないために必要なのは、社員が企業理念を理解し実行していくための研修や現場で指揮する理念を実現しようとするリーダーの存在である。
企業だけではなく、自己実現していくことも同じように自分自身の理念や理想などを実現していくことが、あなたの人生を明るく彩りあるものにしていくに違いない。
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