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うさみんの楽しいおうち - 日本ベッドハカセと眠りの話 -

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うさみんとハカセの眠りにまつわるお話。うさみんと仲間たちに、日本ベッドハカセがあれこれ語ります。最初は、眠りに関するよく聞く簡単なお話から、やがてはマットレスを試すときのコツまで…
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#睡眠

赤ちゃんのお手々ぽかぽか

─「おねむだと赤ちゃんのお手々、ぽかぽかだよねー」 ─「大人も眠るときにはやっぱり、ぽかぽかだぞ」 赤ちゃんのお手々ぽかぽか おねむの赤ちゃんは、お手々もあんよもぽかぽかあったかい。 睡眠と体温には関係があるからね。 わたしたちの体温は、おおまかにいうと、朝起きる前頃から一日ゆっくりと上り坂だ。 自分で体温を測ると気がつくよね。 夕方から夜にかけて、体温て、一日で一番高くないかい? 体温は、この時間帯をピークに、今度は下がっていくんだ。 夜も更けて来て、もう寝

なんで眠るの?(4) -日々を健やかに-

─「さて、眠ることの役割 よっつめだ」 眠ることには、 「脳の中の情報を整理」して「記憶を定着」させ、 「免疫の機能を高めて、病原体など異物に抵抗できる力をつけ」、 体重だとか、体内の成分だとかいった「わたしたちのからだの状態」を「一定に保つ」、といった役割があるんだったよね。 そしてよっつめ。 今回は「気持ち」の問題だ。 なんで眠るの?(4) - 日々を健やかに - 十分に眠ることは、 「健やかに、元気に」毎日過ごすことに、大いに役立っているんだ。 「眠ること

なんで眠るの?(3)-体を維持する-

─「ちょっと間が空いてしまったね」 わたしたちは何のために眠るのか、今までにふたつ、話したね。覚えているかな? ひとつめは「脳の中の情報を整理する」ことだ。整頓してしっかり記憶を定着させるんだよ。 ふたつめは、病原体や体内に無かった異物に抵抗する体の防御システム「免疫」の機能を高めることだ。 よく眠れていないと、わたしたちのからだを守る機能は低下してしまう。 今日はみっつめの話をするよ。 ─「眠ることの役割、みっつめは??」 なんで眠るの?(3) - 体を維持する

なんで眠るの?(2)- 風邪をやっつけろ!-

─「眠ることの役割、ふたつめはなぁに?」 ─「そうだね、今日は免疫の話をしようか」 なんで眠るの?(2) - 風邪をやっつけろ!- 睡眠の役割、ふたつめは、免疫機能を高めること、だよ。 うさみんが風邪をひいちゃったとき、ぐっすり眠ろう!ってすすめたよね。 風邪とたたかって治すのも、眠ることの大事な役割のひとつなんだ。 わたしたちが風邪をひいてしまったとき、それを治そうとするのは免疫の機能だ。 風邪をひかないようにするのも免疫の機能だね。 免疫機能というのは、細菌や

なんで眠るの?(1)-記憶のこと-

─「結局、ぼくたちってなんで眠るの?」 ─「それはまた 深遠な問いだね」 眠るのはなんのため?: 睡眠の役割 わたしたちが眠るのはなんでなんだろう。 答はね…「わからない」! 実はまだはっきりこれだ、と言える答にはたどり着いていないんだよ。 「寝なくちゃだめ」だし「眠ることは大事」だってことは分かっている。 少なくとも「眠ること」が果たしている「役割」があるんだ。 前に話したよね。 渡り鳥くんは飛びながら眠っているだとか、イルカくんは左右の脳をかわりばんこに眠ら

よく眠らないと太っちゃう!?

─「最近太り気味で体が重いの!」 ─「寝る子は育つ って言うけど…」 ─「わー 毎日よく寝てたらどんどん太っちゃうの?」 ─「うーん 寝ないで起きてる方がカロリー消費されるのかなぁ」 ─「待て待て、きちんと眠った方がいいよ」 よく眠らないと太っちゃう!? 太り気味だと、飛ぶにもからだが重たいよね。 慌てるのもわかるけど、まずはなるべくちゃんと規則正しく眠った方がいい。 寝ないでずっと起きていればカロリーも消費されるぞ、なんて考えはもってのほか。 実は、肥満と睡眠不足は密

居心地のよい寝場所をつくろう

─「うさみーん! ベッドの上、いろいろ散らかしっぱなし!」 ─「いい寝床あってのよい眠りだ」 居心地のよい寝場所をつくろう 寝室環境は大切にしよう。 ちょっと難しい言い方になるけれど、寝ている間は、生物にとって生命の危機管理がおろそかになるときでもある。 意識レベルは下がって、筋肉は弛んでいるし、体温も下がった状態だからね。 この前、古代の人の話をしたときにも、少し触れたよね。眠ることはとても大事だけれど、ある種の生命の危機でもあるわけだ。自分が安心できる場所でない

眠るに限る

─「うさみん 風邪ひいちゃった? 無理しないで、早く寝ようね」 ─「風邪をひいたら『ノンレム睡眠』だ!」 眠るに限る 楽しくてはしゃぎ過ぎて眠れないとか、悩みごとがあって眠れない、とか、気分によって眠れないことってあるよね。 気分が睡眠を左右するのと同じように、身体の具合も睡眠に影響することがあるんだ。 激しい運動をしたりして疲れたときにも眠くなるね。 でも特にすごく運動したというわけでもないのに、ちょっと具合がおかしいなあ、何だか異様に眠いなあ、と感じるときはない

睡眠中は暗いに越したことはない

─「うさみん、天井の電気点けっぱなしだよ!」 ─「いやいや」  「眠るんなら暗くした方がいいと思うよ」 睡眠中は暗いに越したことはない 睡眠中は部屋の明かりを消し、 光源を直視しない環境をつくるとよい。 「メラトニン」は光に対する感受性が高くて、 明るい環境にいると生成が妨げられてしまうからだ。 きみたちは「メラトニン」は知ってるかな。 「メラトニン」というのは、体内時計を調整するホルモンの一つだ。 眠りのリズムを司っているんだよ。 単純に考えれば「メラトニン」

分かっちゃいるけれど…の類いだな

─「うさみん、寝る前にスマホ見てると目が冴えちゃうよ!」 ─「分かっちゃいるけれど…の類だな」 分かっちゃいるけれど…の類いだな 厚生労働省 令和元年 国民健康・栄養調査では、 「睡眠の確保の妨げになっていることは何か」という質問に対し、 20 歳代女性では42.7%、 20 歳代男性では43.2%の人が、 「就寝前に携帯電話、メール、ゲームなどに熱中すること」と答えている。 参考文献:厚労省 令和元年 国民健康・栄養調査結果の概要(p.57)

体の疲れはぐっすり眠って回復すべし

─「遠足楽しかったね!山登りして、もうへとへとー」 ─「体の疲れはぐっすり眠って回復すべし」 わーそうなの?お喋りしてれば元気になっちゃうのに! 体の疲れはぐっすり眠って回復すべし 楽しかった日は、ついはしゃいでしまって夜更かししがち。 でも、まずはぐっすり眠るのがお勧め。 体の疲れを取るだけなら他にも方法はあるが… 自律神経中枢が疲労すると、人は疲れを感じる。 神経中枢の疲れを取るには、リラックスしてよく眠るしかない。 やっぱり疲れたときには良く眠るのが一番な

テストなら徹夜より眠るべし

─「うさみんたら、徹夜でテスト勉強?無理しないでちゃんと寝ようよ!」 ─「頑張りたいならよく眠った方がいい」 あ!日本ベッドハカセ! テストなら徹夜より眠るべし徹夜はよくない! テストでいい成績を取りたいなら、むしろ、普段からちゃんと眠ることだ。 眠りは記憶を強化・固定・整理するといわれている。 眠らないでいると、脳の老廃物が充分に排出されず、長期的には脳のダメージにつながってしまうぞ。 理想的な眠り方というのは、変化するものだ。体調や季節、年齢によっても違う。