よく眠らないと太っちゃう!?
─「最近太り気味で体が重いの!」
─「寝る子は育つ って言うけど…」
─「わー 毎日よく寝てたらどんどん太っちゃうの?」
─「うーん 寝ないで起きてる方がカロリー消費されるのかなぁ」
─「待て待て、きちんと眠った方がいいよ」
よく眠らないと太っちゃう!?
太り気味だと、飛ぶにもからだが重たいよね。
慌てるのもわかるけど、まずはなるべくちゃんと規則正しく眠った方がいい。
寝ないでずっと起きていればカロリーも消費されるぞ、なんて考えはもってのほか。
実は、肥満と睡眠不足は密接に関わっているんだ。
ちょっと難しい話になるけれど、ホルモンの話をするよ。
とある実験で睡眠時間を制限したら「グレリン」というホルモンの量が28%上昇したそうだ。
グレリンというのは胃から分泌されるホルモンだ。食欲を増進させる働きがあるよ。
逆に「レプチン」というホルモンは、18%減少。
これは体の脂肪細胞から分泌されて、食欲を抑え、エネルギー消費を促す働きがある。
この実験では結果として「空腹を感じるレベル」は23%上がることになった。
数字は実験の仕方によっていろいろだけど、つまりね、よく寝ていないと、食欲が増してお腹がすくから「つい食べてしまいがち」な状態になっているってことだ。
寝ないで遅くまで起きていると、結局何となく口寂しくて何か食べてしまったりしがちじゃないかい?
寝ないと太っちゃうよ! と、言えそうだよね。
それに、寝不足だと日中もすっきりせず、なんとなーく眠たかったりする。
自然と運動量も減るから、エネルギーの消費量も下がって、結果太ることにもつながる。
睡眠が足りないことと肥満との関係は、他にもたくさんのデータで示されているけれど、因果関係はまだ定かではない。
何にしても、ちゃんと眠っていないと肥満だけじゃなく、高血圧だとか糖尿病だとか、生活習慣病のもとにもなるからね。
ちゃんと自分に適した睡眠時間を確保するに越したことはないよ。
食べ過ぎには気をつけて、睡眠もちゃんと取ろうね。