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自分のために働こう、そう思った

会社員時代の話。新卒で入った会社で念願の管理職になった。

自分はIT系の会社に勤めていたが、今の時代でも仕事はアナログな事が多く、朝から定時まで会議。ランチはコンビニで買ったパンを5分で口に詰め込みつつ、次の会議室に移動。定時後にやっと自分の仕事を始められる。しかし部下の案件のフォローを優先しなければならない。本来、管理職がチェックしなくていい仕事もあるが、人手不足なので、自分でやるしかない。終電での帰宅なんてザラにあり、帰れるだけまし。

家に帰ると、スーパーで買った半額の総菜を食べる。風呂に入りたいが、動けなくてそのまま寝てしまうこともある。

夜、自宅で寝ていても緊急の電話がかかってきて、対応の指示をする。もちろんその後は寝れなくなる。働き方改革とは何なんだろうか。

他の部署が原因でトラブルが発生し、こちらが火消しをしないとならない。数年前の案件でもミスが発覚し、報告書を持参して謝罪に向かう。

社内の方針が変わり、新しいプロジェクトを開始することになる。人材は増やさないからいつも通り残業で対応。社内政治で方針がしょっちゅう変わるのはもう慣れた。


毎日必死だったが、ある日、ふと自分って何のために働いてるんだろうと思った。

定年退職は65歳に伸び、自分が退職するときは70歳を超えているだろう。あと40年以上、この生活をしていくのだろうか。

そして、自分は会社を辞めた。

自分のために働こう、そう思ったから。


そもそも何でこの会社に入ったんだろうか。それを考えているとサラリーマンにならないといけない、と無意識に思い込んでいたことに気づいた。

就職活動の際に、業績が安定している会社に入社すれば自分の人生も安定すると盲目的にみんな信じているし、自分もそう思っていた。しかし、実際に会社で働いてみると、日々のプレッシャーで鬱病を発症したり、目標は達成したのに会社の不祥事で給与が上がらなかったり、管理職になって責任を追及されたり、職場環境の変化についていけず居場所がなくなったり…。サラリーマンなら安定ということはないし、リスクはいくらでもあると気付いた。

みんなと同じ道を進まなくてもいいんじゃないの、そう思った。自分に合った働き方を見つけよう、そう決めた。転んでも、道に迷っても、自分の脚で歩いて目的地を見つけよう。キャリアを会社に任せずに自分で選択したい。

自分が働いていた職場はフリーランスなどの働き方をしている方は一人もいなかったし、複数の職業を持ち、いくつかの仕事を掛け持ちしている人なんていなかった。しかし、それが変わる日は近いのではないか。

例えば、週3日はエンジニアの仕事をして、週2日はイラストレーターの仕事、休日の空いている時間はライターの仕事をするなんていう生き方をする人も増えるのではないか。

一昔前までは、終身雇用という文化が根強く、一つの企業に定年まで勤め上げることが当然だったが、時代は変わっていく。今後は、個人の時代になる。いつ、どこで、だれと、どんなことを仕事にするのか自由に選択できる世の中に変わっていくと思う。


自分はまだまだ歩き出したばかりだけれども、これから新しい働き方を模索していきたい。

そして、自由な働き方を伝えられる人間になりたい。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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