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台湾のおすすめ朝ごはん➂ふかふか蒸し立ての饅頭【吉発饅頭店】

台湾のおすすめ朝ごはんを紹介するこのシリーズ、今回は台湾の昔ながらの饅頭を味わうことのできる老舗を紹介します。台湾には色んな華やかな朝食グルメがある中、今回紹介するような渋いローカルグルメも皆さんに是非食べてもらいたいです。伝統的でシンプルだからこそ、このお店でしか食べられない素朴な美味しさ、というのが昔ながらの台湾グルメにはたくさん潜んでいるのです。

ところで皆さんは「包子」と「饅頭」の違いは知っていますか。「包子」とは包むという文字の通り、中に具や餡が入っているタイプです。お馴染みの肉まんやあんまんなど、中の具材によって色んな種類があります。一方で「饅頭」は日本語読みだとまんじゅうですが、台湾華語ではマントウと読みます。中にも何も入っていない肉まんの皮の部分のプレーン生地です。日本人だと饅頭の漢字を見ると甘いおまんじゅうを想像しがちですが、買ってきたら中に何も入ってなくてびっくり!なんてことのないように覚えておきましょう。

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今回紹介するお店は【吉発饅頭店】という饅頭の専門店です。台鉄台中駅から徒歩5分とアクセス良好の立地で、店頭売りのテイクアウトのみですが、鉄道やバスに乗る前に買うのに最適です。私は大学への登校中に買って朝ご飯や軽食として食べたり、授業後に寄ってお昼ご飯として食べることもありました。ここは何と言っても安くて美味しい!大きな饅頭がどれも1個10〜15元(=約30円~45円)、超お手頃価格です。メニューには日本語と英語の表記もあるので、メニューや目の前の現物を指差しながら個数を伝えて買うことができます。

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お店の入り口には蒸し上がった饅頭が山のように積み上がっています。開放された厨房の中では、店員さんが真剣な表情で生地を捏ねたり蒸したりテキパキと動いていて、まさに職人現場です。

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蒸し上がった饅頭をテーブルの上に広げて、扇風機を当てて冷ましていました。圧巻の量です。予約していた饅頭を大量に買っていく人もよく見かけるので、個人向けだけでなく早餐店向けにも大量販売しているのかもしれません。

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こちらは鮮肉包(15元=約45円)、肉まんです。弾力のあるふかふかの生地の中にお肉がたっぷり入っています。蒸し器から出来立てをビニール袋に入れてくれるので、蒸したて熱々です。たった15元で美味しい肉まんが食べられるなんてコスパ最強です。

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左の茶色いのが全麥饅頭(15元=約45円)、右の白いのが山東饅頭(10元=約30円)です。大きさは拳よりも一回り大きいぐらいです。饅頭はふわふわの生地を想像しがちですが、ここの饅頭はむっちりした食べ応えのあるしっかりした生地です。手に持つとズシリと重みがあります。2つに割るとふわぁ〜っとほんのり甘い香りが広がります。台湾朝ごはんの王道セット、温かい豆漿(豆乳)と相性抜群です。饅頭は水分が少なめの生地なので、豆漿などの飲み物と一緒に食べるのが定番です。温かいうちに食べるのが一番美味しいですが、冷めても生地は固くならずモチモチのままなので、台中駅から電車旅行に行く時にここで買っていくのもオススメです。

この2つは中に餡が入っていない饅頭で、他にも白糖饅頭(白砂糖まんじゅう)、黑糖饅頭(黒糖まんじゅう)があります。中に餡が入っている包子は、豆沙包(あんまん)、芋頭包(タロイモまん)、香菇筍包(椎茸とタケノコまん)があります。口コミを見ていると、タロイモペーストの入った芋頭包が人気のようです。

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こちらは火燒(15元=約45円)です。大きな釜で手作業で焼いていて、見ている側から次々と焼き上がっていきます。外側の少し焦げたカリカリの生地が香ばしくて、半分に割ると中はほっくりしていて、まさに素朴な美味しさの極みのパンです。特に塩気も甘味もあるわけではないですが、小麦本来の香ばしい風味が強くて、初めて食べた時はあまりのシンプルな美味しさに感動しました。火燒もかなり水分量の少ないパンなので、豆漿などの飲み物やスープに浸しながら食べるのがオススメです。

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饅頭はこのビニール袋に直入れして手渡してくれます。いかにも台湾スタイルです。ここで朝から饅頭と豆漿を買えば、台湾の伝統的な朝ご飯セットです。皆さんも是非台湾に来たら、本場の饅頭を食べてみてください。きっと食べたことのない素朴な美味しさに感動すること間違いなしです。

吉発饅頭店
ジャンル:台湾料理
エリア:台中市中區建國路
住所:台中市中區建國路217號, 400號东区
電話:(+886) 422246705
営業時間:6:30-19:30
定休日:なし
交通:台鉄台中駅から徒歩約5分



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