見出し画像

フルーツ王国の台湾で絶対に食べるべき!【台湾の南国フルーツ・ベスト9】

フルーツ王国と言われる台湾。亜熱帯と熱帯にまたがる台湾は、まさに南国フルーツの宝庫です。台湾の市場や水果店(果物屋さん)には一年中多くの種類の果物が並んでおり、日本ではなかなか手に入らなかったり日本で買うと高いフルーツがたくさんあります。大のフルーツ好きの私にとっては、まさに夢のような国!台湾在住中は朝ご飯もおやつも夜食も、山盛りのフルーツを食べるフルーツ三昧の毎日でした。日本でも手に入りやすいフルーツだと、バナナ、パイナップル、スイカ、キウイ、ブドウ、リンゴ、プチトマト(台湾では大玉のトマトは野菜、プチトマトはフルーツと区別します)をよく食べていましたが、特におすすめなのは台湾ならではの南国フルーツ。これから台湾へ旅行に行かれる皆様、台湾料理ももちろんですが、是非台湾のフルーツを食べてみてほしいです。

今回は台湾に行ったらぜひ一度食べてほしい、台湾ならではの南国フルーツ・ベスト9を紹介します。どれも日本では手に入りにくい、もしくはあっても高級なものばかりですが、台湾在住中は当たり前のように食べていた定番の台湾フルーツです。また台湾は南の島ですが、四季があるのと露地栽培が多いので、一年中市場に出回るフルーツでも時期によって味や美味しさが違うため、同じフルーツを時期ごとに食べ比べてみるのも楽しいです。それぞれの旬の時期がいつ頃なのかを併せて紹介しますので、食べてみたいフルーツの時期に合わせて台湾へ旅行に行くのもオススメです。

画像1

1. 火龍果:ドラゴンフルーツ

まるでドラゴンの鱗に似ていることからこの名前で呼ばれるようになったと言われるほど、独特な見た目の火龍果。果実は赤色と白色の2種類があり、半分に切ると胡麻のような黒い種が果実いっぱいに散りばめられていて、果物の中で一番種が多いと言われています。見た目にこんなにインパクトがありながらも、甘さはほんのり感じられる程度で、味は意外とあっさりしています。種のプチプチとした食感とジューシーな果肉がクセになります。鮮やかな赤色からも想像できるように、美容成分と栄養たっぷりのフルーツで、美に磨きをかけたい女性は特に積極的に食べたいフルーツです。ただし、果汁が服に着色すると落ちにくいのと、食べた翌日の便がびっくりするほど真っ赤に染まるので、食べる際には気をつけてください。毎回私もギョッとしては「ああ、そう言えば昨日火龍果を食べたんだ…」と思い出して安堵していました(笑)。旬は6~10月頃です。

画像2

2. 芭樂:グァバ

台湾人が大好きなフルーツ、芭樂。通年食べられるフルーツなので、台湾で最も日常的に食べられているフルーツではないでしょうか。値段も手頃で、私も台湾滞在中は毎日のように食べていたほど大好きなのですが、どうやら日本人では好き嫌いが分かれるみたいです。日本でグァバと言えば実がピンク色のものが多いですが、台湾では白いものの方がポピュラーです。さっぱりとした食感は野菜とフルーツの間のような感覚で、ポリポリ、シャキシャキとした硬めの食感がクセになります。果汁は少なめ、皮を剥かずにそのまま食べられるのですぐに食べれて、出先にも持ち運びやすくて便利です。私はいつも大学の授業のおやつに家から切って持って行っていました。

中心部分にはマスタードシードのような硬い種が密集しているのですが、種の部分もそのまま食べることができます。良質な熟したものだと、この中心の種の部分がちょっとトロッとして柔らかくて、私は一番美味しいと思っています。ただし硬めの小さい種なので、噛み砕きにくいのと歯の間に挟まりやすいので、好みが分かれるかもしれません。屋台で切り売りされているものも中心部分はくり抜いて取り除いてあるので、台湾人も食べない人の方が多いのかもしれません(一番美味しい部分を捨てるなんてもったいない…!)。屋台や水果店で老闆(店主さん)に切ってもらう時は「中の種も欲しいです」と言えば、快く中心部分も一緒に袋に入れてくれるので、種も味わって見たい方は頼んでみましょう。また、台湾ではカットした芭樂に梅粉という梅の粉をかけて食べることが多いです。夜市では芭樂のカット売りやフレッシュジュースの屋台がたくさんありますので、見かけたら食べてみてください。きっとハマります!

画像3

画像4

3. 芒果:マンゴー

日本でも九州南部や沖縄で栽培されている芒果ですが、台湾ではびっくりするほどお手頃な値段で美味しいものが食べられます。台湾の芒果には様々な種類がありますが、特に人気が高いのは甘みがぎゅっと詰まった「愛文」と呼ばれる品種です。5~9月頃が旬の時期で、5月に入ると水果店の店頭では完熟の食べ頃のマンゴーが並び始めます。どのフルーツも同じですが、売り場では何日か熟成の必要なものから、今すぐ食べられるものまで置いてあるので、その日に食べたい場合は老闆に「すぐに食べます」と伝えれば、ちょうど食べ頃の柔らかく熟したものを選んでくれます。

画像5

画像6

旬の時期にはスーパーでもこのように愛文の4個入りパックが売られていて(写真は既に一個食べた後です)、私は毎日のように食べていました。芒果がお買い得なパック売りだなんて、日本では考えられないほど贅沢です。よく熟した芒果の皮は手でするんと簡単に剥くことができるので、手で丁寧に皮を剥いてから切って食べましょう。見た目は何ともワイルドですが、切った時に中心の種の周りにくっついて残る果肉にかぶりついて食べるのが私が一番好きです。

画像7

4. 釋迦:バンレイシ

釋迦は私が台湾で食べてきたフルーツの中で一番の変わり種です。その名の通り、お釈迦さまの頭を思わせるデコボコが表面を覆う緑色の果物です。熟して表面のデコボコが黒ずみ始めたら食べごろのサインです。皮はとても柔らかく、手で二つに割って食べたり、みかんを食べる時のように手で一房(一粒)ずつむきながら、中の白くて甘いミルキーな果肉を食べます。粒の中には大きめの黒い種が入っていて、種を吐き出しながら食べるので、見た目が気になる方は身内で食べることをオススメします(笑)。一口食べれば、濃厚なねっとりとした甘みに驚くはずです。ところどころに砂糖の粒を思わせるようなシャリシャリとした甘みと軽い酸味も感じられ、日本の果物ではちょっと経験できない味です。いかにも南国フルーツらしい独特の甘酸っぱさとクリーミーな口当たりは、ぜひ一度味わってみる価値ありです。釋迦が店頭に並ぶのは7~2月頃ですので、冬の台湾を訪れたらぜひ味わってみてください。

日本ではなかなか見られない釋迦ですが、その理由は熟し始めるとあっという間に柔らかくなってしまい、運搬が難しいからです。産地である台湾でも、実が熟す前に出荷され、硬い状態で店に出されます。熟し始めるとあっという間に実が崩れてしまうので、ごく限られた地域へ輸出されるのみ、日本へはほとんど入ってこない貴重な果物です(冷凍の状態で輸入されたものなら見かけたことがありますが、超高級でした)。

画像8

5. 木瓜:パパイヤ

木瓜は台湾では通年手に入る定番のフルーツで、私も日常的によく食べていました。ピーラーで薄い外皮を剥いて半分に切り、中の黒い種を取り除いたら、食べやすい大きさにカットして食べます。私は台湾で食べるまでは、独特な味が何となく苦手であまり好きな方ではなかったのですが、台湾で本当に美味しい木瓜に出会ってからは、すっかりトリコになってしまいました。

画像9

画像10

特に台湾では木瓜牛奶という木瓜のミルクドリンクが人気で、フルーツジューススタンドや夜市では必ず売っています。コンビニやスーパーでもパックのものが売っているほど人気です。ここの【高北牛乳大王】という木瓜牛奶の専門店は一押しです。チェーン店なので街中に店舗もありますし、私の家の近くの夜市では移動トラック販売もしていました。濃厚な甘味とさっぱりした後味の木瓜と牛乳の相性が抜群、少しフローズン状態のよく冷えた木瓜牛奶は喉越し最高です。暑い時期になると無性に飲みたくなります。夜市の食べ歩きの途中のお口直しにもぴったり、木瓜牛奶を片手に夜市探索をすれば、かなりの台湾通です!

画像11

6. 蓮霧:ワックスアップル

見た目はリンゴのようですが、ほんのり甘くあっさりとした味わいです。中身の白い部分が細かいスポンジ状になっていて、果汁は他のフルーツに比べて少なめ、味はあっさりしていてサクサクとした食感が面白くてハマっちゃいます。小ぶりなサイズなので、丸ごとかじりついて食べつこともできます。先端にぱっくり割れ目が入り始めたものが食べごろで、旬は12~5月ですが、1年中食べることができます。ただし甘いものはすごく美味しいのですが、甘みのない無味に近い品種もたまにある、割と当たり外れが多いのが難点なので、美味しそうなものを探して買いましょう。

画像12

7. 棗子:ナツメ

棗子を日本語訳するとナツメですが、フルーツとして食される棗子は漢方で見かけるナツメとは違う種類の樹からなります。旬は12月から2月頃、珍しく冬のフルーツです。小さい青リンゴのような見た目で、ツヤツヤと光沢のある皮は薄いので、そのまま皮ごと食べられます。水分がぎゅっと詰まっているので水々しく、梨のようなシャキシャキとした食感です。味も梨に似ていますが、梨のような独特の渋みは一切ない爽やかな甘みです。芯もなくて中は梅干しサイズの種だけなので食べやすく、食卓に並んでいるとついつい手が伸びます。日本でも台湾からの輸入品を見かけたことがありますが、5倍以上の値段だったので、冬の時期に台湾に行く際はぜひ食べてみてください。写真は旧正月の時にテレビの紅白歌合戦(日本と同じように台湾版があるのです!)を見ながら棗子、蓮霧、芭樂を食べていた時のものです。芭樂は中身が白色と紅色のものを食べています。このようにテレビを見る時も、必ずフルーツが山盛りにテーブルに並ぶのが台湾スタイルです。

画像13

画像14

8. 小玉西瓜:スイカ

台湾で西瓜は多種類あり、サイズや形状、果肉の色により見分けることが出来ます。サイズでは大西瓜と小西瓜、果肉の色では赤色と黄色に分けられます。台湾では一般的に大玉は赤色、小玉は黄色のスイカです。大玉は大きすぎてバイクでとても持ち帰れないのと冷蔵庫に入り切らないので、カット売りのものをいつも買っていました。小玉はだいたい4〜5キロの重さ、これぐらいのサイズならスイカ好きの私は数日で食べ切れるので、小玉を丸ごと一個買うことが多かったです。黄色の小玉西瓜の方がきめが細かくてみずみずしく、甘みが強い気がします。日本と同じく旬の時期は5月~8月の真夏のフルーツです。

画像15

木瓜牛奶と並んで人気なフレッシュジュースが西瓜果汁(スイカジュース)です。西瓜果汁には赤い大玉スイカを使うのが定番です。人工的な甘みを一切加えない搾りたての西瓜果汁は最高に美味しいです。注文してから、ぶつ切りにしたスイカを豪快にミキサーにかけて作ってくれます。西瓜果汁は私の台湾で好きなものベスト5に入るほど大好きです。これは毎日でも飲めます。ちなみに台湾では身体を冷やさない東洋医学の考えのもと、冷たい飲み物を嫌う傾向があるため、西瓜果汁もぬるめのジュースが出てくることが多いです。最初は慣れてないと「ぬるっ!!!」て驚くので、初めて台湾でフレッシュジュースを飲む時は覚えておきましょう。私はすっかりぬるいジュースを飲み慣れてしまいましたが、冷えたジュースが飲みたい時は氷多めで注文することもできます。

画像16

9. 鳳梨:パイナップル

日本でも台湾パイナップルが話題になり、日本で買って食べたことのある人も多いと思いますが、台湾のパイナップルは甘さが格別です。パイナップル特有の舌がピリピリするようなこともなく、芯まで柔らかくて食べられるのが特徴です。旬の5~9月頃は、パイナップルを山積みにのせたトラックがあちこちで路上販売をしているのを見かけます。一年中食べることができますが、冬のものは少し酸味がきつく、夏は甘みが強いため、冬瓜を混ぜていないパイナップルケーキの味も若干変わるそうです。

台湾語でパイナップルは「旺萊」と言って「財運を呼ぶ」「福が来る」「子孫が栄える」といった意味の「旺來」の音に通じることから、縁起物とされています。神様へのお供物や商売繁盛の意味として、家やお店の中でもよく飾られています。切るのがやや面倒なパイナップルですが、旅行先ですぐに食べたい場合は、その場で皮をむいてカットしてくれるので頼んでみましょう。

画像17

ちなみに台湾での私の毎日の朝ごはんは、こんな感じで旬のフルーツ山盛り。この日は蓮霧、芭樂、橘子(みかん)、小番茄(プチトマト)です。台湾人はあまり朝からフルーツを食べる習慣がなく、フルーツは食後のデザートやおやつに食べることが多いです。カットフルーツやフレッシュジュースの屋台も、だいたい午後から営業開始、もしくは夜市で深夜営業していることが多いです。私のように朝からフルーツが食べたいという方は、前日に予め買っておいてホテルで自分で切って食べるのがオススメです。

画像18

この日は芭樂、小番茄、棗子です。台湾に住んでいた頃の冷蔵庫の中は、常に5種類以上のフルーツを常備していました。朝ごはん、10時のおやつ、15時のおやつ、夕食後のデザートという具合に、気付いたら本当に一日中フルーツを食べている生活でした(笑)。大学の同級生も家からカットフルーツを持ってきて授業の休憩時間に食べたり、ドライブに行く時もフルーツとカットナイフを必ず持参したり、本当に台湾人はいつでもフルーツ!お客さんとして家に招かれた時も、必ず旬のフルーツが振る舞われます。

そんなフルーツ天国の台湾。日本では手に入りにくい、もしくは手に入っても高くて買えない南国フルーツが夢のように安くて美味しいです。ぜひ台湾に旅行に行く際は、台湾料理だけでなく台湾フルーツも堪能してください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?