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7/21は、絶対忘れられない日。人生の第一章が終わった日。

あなたは、「忘れられない日」はありますか?


僕は、あります。

10年前の今日、7月21日は、野球人生が終わった日。

僕にとっては、「宮本啓示」という人生の

第一章が終わったような日です。

当時流行っていたデコログの投稿が残っていました。
絵文字の使い方やら文章の雰囲気が若い。笑



五感の記憶

この時期になると、

当時の空気、高揚感、臨場感、緊張感、

葛藤、気温、グラウンドの匂い、朝練、

よく聴いていた曲、行き帰りの道、

東福寺、京都駅、よく寄ったコンビニ、店、

炎天下の中で飲むアクエリ、

ギンギンに冷えた氷の右肩肘のアイシング、

ゲン担ぎで着続けたアンダーシャツとソックス、

絶対に寝まいと自分の顔を殴り

受けた授業(寝てると顧問にチクられるので笑)、

ありとあらゆる情景を、色々思い出します。


負ければそこで終わり、知っていながらも

明日から野球のない生活が突然始まる。

小2の時から野球が中心だった生活が、

明日からなくなる。

次の試合に活かすための試合後のミーティングは、


最初で最後の3年生へのはなむけのミーティングへ変わる。

負けて「よくやった」とねぎらわれるのは

ここしかないのではないでしょうか。

どれだけ泣こうがわめこうがこれで終わり。

今後ユニホームを着ることもないし、

一緒に練習していた奴とも競い合い、同じ目標に向かうこともない。


「2年半」という期間は、

社会人になった今は”たったの”2年半でも、

当時の2年半は、

とてつもなく長く、濃い、

10代という、どこか「特別な期間」の、

何物にも代えがたい、

「一生味わえないんじゃないか」と思う時間でした。

高校野球のために捧げてきた時間は終わった。

「やり切りました」と自信を持って言える。

何の悔いもない。


あれから10年経って、

当時の僕には想像すらしていなかった場所で、

想像すらしてなかったことをしています。

それは、目の前の一瞬一瞬の選択の積み重ねでしかなく、

だから人生は面白いと思う。

多分10年後も、想像できないようなことに

なっているのだと思います。




今年の高校3年生

高校野球だけにかかわらず、今年の高校3年生は、

「今年が集大成」と思って取り組んできたものが、

目指してきたものが”目指せない”という、

前代未聞の事態になっています。

優勝する者以外は、負けて終わるわけで、負けたからこそ

すがすがしさや、「やりきった感」が生まれるような気もして、

それだけに”必死に目指して負ける”ことすらできないことが悲しい。

正直僕が指導者なら何て声をかけていいかわからないです。


が、一つ思うことはあります。

僕自身で言えば、高校野球があって、

仲間がいたから人生が開けたし、

大きなターニングポイントだったと言えます。

そして、その時のメンバーと未だに

集まる機会を持つことができている

というこの事実が何よりの財産で。

もちろん高校によって温度差や

人間関係の問題はあると思いますが、

高校生活で何かに必死に打ち込んで

向き合ってきた中で、

そこに「仲間」と呼べる人がいるなら、

それは今後の財産になるはずです。

そして多分、大体の人が社会人になってから

それを実感する気がするんです。

じわじわと、ボディブローのごとく、

実感するタイミングが表れてくる。

仲間との時間は、どれだけ貴重だったかを感じるようになる。



10年後

そんなわけで、近々当時のメンバーで

集まって野球をすることになりまして。

ありきたりな話に見えるけども、

レギュラーと控えの仲が最悪で、

二度と会うことはないような高校もあると聞く中で、

ここにはそれがないことが、誇りです。

僕は野球部が好きで、

他の皆もみんな野球部が好きで(そう信じている)、

集まろうとなれば集まれる。

最高だと思う。いや最高でしかない。

仲が悪いよりも、仲が良い方が絶対良い。


こんな幸福感を味わえる僕は、幸せだと思います。


あなたの「忘れられない日」は、どんな日でしょうか。

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