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宇宙人は、いる

この本を知っていますか?

ここ数か月の間で値段が爆上がりしてます。


僕は5年位前に、

高校からの親友(というカテゴライズすると嫌がりそうやけど)から「読んでみ」と紹介されて読みました。

全部で3巻あるんですが、個人的には1巻が好きです。


10歳の少年ペドゥリートが、宇宙人のアミと出会うお話。

”愛”とは何かを考えさせられるお話。

優しい気持ちになれるお話。


宇宙人のアミが地球に住むペドゥリートに会いに来た理由はひとつ。

”地球を救済”すること。

今僕たちの住む地球は科学が発展し、日々進歩しているように感じる一方、

未だ色んな所で争いは絶えず、人類全員が幸福であるとは言えない。

それは”科学”と”愛”のバランスが傾いてしまっているから。

万物のすべては”愛”が根源にあると。

アミは、ペドゥリートをいろんな宇宙の場所へ連れていき、起こったこと、体験したことを本にして出版するように伝えます。

(中略)また、アミは、ぼくに問題がふりかからないように、つぎのように言うことを忠告してくれた。これから語るすべてのことは、ぼくのたんなるファンタジーにすぎず、子どものためのおとぎ話だと。(中略)読み続けないように!きっとおもしろくないでしょう。ここに書いてあるのは、すばらしいことばかりだから。(イントロダクションより)



アミのことば10選

「あるていどの科学の水準に達した、でも、やさしさや善意の欠けた文明は、かならずその科学を自滅するほうに使いだすんだよ」
「まだ現実に起きていない先のことをあれこれ気に病むのでなく、いま起きていることにあたることのほうが賢明なことだよ」
「もし未来が前もってわかってしまったとしたら、もう、人生はほとんどなんの意味もなくなってしまうだろう。想像してごらん。あらかじめ結末のわかっている映画を見るのが、楽しいかい?」
「からだが不自由になったひとが数ヵ月、数年のリハビリのおかげで、またもとのように歩けるようになったとしたら、彼らにとっては歩けるということが、なにかほんとうに特別なことで、かんしゃせずにいられないことにちがいない。それにひきかえ、きみは少しもそれに気づかずに歩いている。歩くことになんの意味もみいだせないでいる……。」
「人生にはすばらしいことがなく、きけんなことばかりでいっぱいだと思い込んでいる。(中略)きみは、いまは催眠状態にいるんだよ。否定的な催眠状態だ。ちょうど戦争をなにか”栄光”のように感じているひととか、自分の考えに同意しないひとをみな敵だとみなしているひととか、制服を着ているだけでなんだかえらくなったように感じているひととおなじようにね。これらのひとたちはみな、催眠状態だ。催眠術にかかっていて、深くねむっているんだ。もし、人生やその瞬間が美しいと感じはじめたとしたら、そのひとは目ざめはじめているんだ。目ざめているひとは、人生は、すばらしい天国であることを知っていて、瞬間、瞬間を満喫することができる……。」
好きということはひとつの愛のかたちだ。愛がなければ楽しみもない。意識がなくてもおなじことだ。思考は人間のもっている可能性の中で、三番目に位置する。第一位は愛が占める……われわれはすべてを愛するように心がけている。愛をもって生きるほうが、ずっと楽しく生きられるんだよ。きみは月が好きでなかったね。でも、ぼくは好きだ。だから、きみよりよけいに楽しんでいるし、より幸せなんだよ」
進歩とは、愛により近づいていくということを意味しているんだ。もっとも進歩したひとが、より崇高な愛を体験し、より深い愛を表現するんだ。ほんとうの人間の大きさとは、ただ、そのひとの愛の度数によって決定されるんだよ……」
「人生とはわれわれにとって科学がどんなに発達しようと、とても単純なものなんだよ。」
「じゃ、愛がないんだね。エゴイズムだよ。代償がなにかもらえないなら、なにもあたえないなんて……」
「神は愛そのものなんだ。愛が神なんだよ」




学校では教えてくれない「愛」

”愛”とか”神”とか、色んな宗教がある僕たちの世界では

その受け取り方、とらえ方は様々にあると思います。

多様であるが故に、争いに向かうこともあります。

でも本当は、それぞれの中に確かにあって、それはすべての生命や物質に存在する共通のものだと思う。そして多分、本能的に知っている。

でも後天的にいろんな情報や思想に覆われて、見えなくなったり、湾曲して見えたりする。

それは自分で”気づく”ことなんだと。

その気づきのヒントのために、目の前の現実が存在する。

そんな風に感じました。


キレイごとだとかスピリチュアルだとか、新興宗教だとか

いかようにも扱われる「愛」。

ただ、僕たちは人やモノ、行為に対する「好き」という感覚は

どんなものよりも強力なエネルギーだということは

体感的に知っているはずです。

大事な人、モノのために何かができたり、奉仕できたりする。

本当はものすごくシンプルなこと。


きっとすべてのものは、つながっている。




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