最前線と後方支援
時代遅れの古い人間で、進歩についていけないので本は、紙だと思っている。読みたい本は、お金を出して書店で買ったり図書館で借りたり。電子書籍は買ったことがない。
書店に並んでいたので、久しぶりに吉本ばななさんのエッセイでもと、おうちに連れて帰ったら、あれ?これはnoteの有料マガジン?noteの著名な方々には興味がなかったけど、吉本ばななさんのnoteをはじめて拝見してみた。
えっ?すごい。知らなかった。時代遅れとか、本は紙でないと嫌!と言っている場合ではないのか。noteもわたしには合わないな、と思っていたところなんだけど。
彼女のような本物の作家さんにとっては仕事の場所としての最前線なんだろうな。わたしは仕事じゃないし。後方支援。
新しい考え 吉本ばなな
吉本ばななさんの日常。友だちのこと、仕事のこと、家族のこと。
『キッチン』から30年以上、ある意味30年わたしは、吉本ばななさんと一緒だった。いくつになっても変わらない、正直で危なっかしくって、明るく前向きで。
『親がいた時間』というタイトルだけで、親のいないわたしにずんずん入ってきてしまう。
親がいたときは、それがわからなかった。いてくれることに感謝していなかった。いなくなってからわかる。
『他者がいる意味』は、自分だけでなく小さな自分の身のまわりにいつも本当に平和にしっかりとかかわれたら、それが広がって平和が大きくなる。
吉本隆明さんの作られた「2度と再現できない」「どうしても忘れられない父の味」のコンビーフサンドを作ってみた。
吉本隆明さんのそれとは、絶対違うだろうけど危険な美味しさだった。
吉本ばななさんは、おいしさ、違いは、若さ、時代、「空気」とあった。同じ時代を生きてきたので、たぶん同じ「空気」を知っている。知っているけど、「空気」とくるところが最前線と後方支援の違いだろうか。参りました。
『新しい考え』だけど、どこか懐かしくしみじみとして。
小さな毎日と、人を大切にしょう、と思いました。
名作「キッチン」も。