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スタートラインに立ち、前に進みゴールしたら優勝しました。

アイアンマン70.3ベトナムに参加してきました。

世界各国で行われているトライアスロンのアイアンマンレースとは、スイム3.8km・バイク180km・ラン42.195kmの合計226km(140.43マイル)です。その半分の113km、70.3マイルがアイアンマン70.3です。

ベトナムのほぼ真ん中、ダナンというリゾートでの開催です。

5時50分からのWAVEスタート(申告タイム順のグループでスイムキャップの色で分けられていた)緑・水色・赤・グレー・白(手助けの必要な人)で私たちはグレー。

試泳をしてグレーゾーンの前方の位置でスタートを待つ。

私のスタートは6時06分。6人ぐらいづつ。ノブリンはコースロープ側、私は外側コースで泳ぎ出す。

1900mの1周。沖に出るまでは波があるけど、あとは大丈夫。宮古島のような「人」の怖さはなく、過呼吸にならず苦しくなく落ち着いて泳げた。平泳ぎの人が多かった。

外側を泳ぎすぎてコースアウトしてしまったところもあった。スイムフィニッシュに近くなるとコースロープ近くに流される。波打ち際引き潮で引っ張られてなかなか上陸できない。

バイクラックで着替えて、バイクスタート。7時頃。大丈夫、予定通りだ。

スタートは、ゆっくり。すぐに虎屋のようかんを食べる。フラットで交通規制はあるのだけどベトナム特有のあのオートバイや人等、コースに入ってくるのでは?と信用できず怖かった。信用してからは、少しスピードが出た。

橋を渡る上りで、名前を呼ばれたけどどなたかわからなかった。すみません。

29kmで折り返してからはノブリンを探す。いた!ノブリンだ!声をかけたら、気がついたけどちらりとしかわからなかった。だけど大丈夫。バイクでノブリンに会えるとほっとする。スイムはクリア。あとは無事にバイクが終われば。

ノブリンには3回会ったけど、2回目は声をかけられず3回目は声をかけることができた。

90kmだからすぐ終わる、宮古島の123kmより短いしと思っていたのに長く感じてしまった。

バイクフィニッシュ。10時30分ぐらい。ここまで予定通り。MCが名前をコールしてくれる。日本語の上手なMC Whit Raymond

ランスタート。すぐにノブリンと同じエイジのワタナベさんに会い、追い越して先を行く。だんだん暑さを感じるようになりスピードが落ちる。

折り返したらすぐ後ろにワタナベさんがいらして、彼についていく。一緒に話しながら走り気分がまぎれ助けられた。やはり強い。彼から離れたらもう走れないだろうな、とわかっていてギリギリまでついていきたかったけど、残り7kmぐらいでちぎれた。

暑い。暑いのは分かっていたけれど、想像を上回る気温だったのが誤算だ。気温40℃。

日本だったら、危険な暑さで中止かも。それでも走らせていただいたことに感謝。

そこからは歩いた。走れなかった。あそこから走ろう、残り5kmなら走れる、3kmなら走れる、2kmなら、1kmならと、ただ前に進むだけ。歩いていると長い。

エイドステーションには身体にかける水がなくなってきて、氷もない。

ノブリンには、ワタナベさんと一緒のときに会えたけどノブリンも歩いてた。大丈夫、ノブリンも歩いてでも完走はできる。

走ろうとしても、すぐに足が攣り5mぐらいしか走れない。エイドで水を身体にかけるけどもたない。胃薬も痛み止めも、サプリも残ってない。

気持ち悪い、と声に出しちゃった。

バイクに積んだサプリ等、少なかったかな。ランでのサプリも少ない。充分すぎるほど用意しなければ。宮古島ではサプリ摂取上手くいったのに。

ゴール手前の花道を走るのが辛かった。ここは走らないと格好悪いと無理した。

ここが長かったです。

やっとフィニッシュ。

そのままバイクのピックアップに行くのが辛かった。

バイクトランジションで、脚が攣り倒れ込んでしまった。ホテルの階段をバイクを担いであがれずかわいい女の子(たぶん選手)に自転車を担いでもらった。シャワー浴びても身体を捻るたび、あちこちが痙攣し、レース後に身体がボロボロになったのははじめて。

ノブリンも、ランは走る状態でなかった、と言ってた。

順位もわかっていなかったけど、とりあえずアワードパーティーへ。

ネモトさんから連絡がきて私の優勝を知らせてくれた。びっくり。私のエイジのエントリーは4名だったので、3位までに入ることが今回の目標だったけどランで歩いているとき、諦めていた。

一応ドレスで行ったので、MCが「カッコイイ!」と言ってくれた。ふたりしかいなかった。1人はDNS(Do Not Start)もう1人はDNF(Do Not Finish)だったようだ。

ノブリンは、3位。ワタナベさんが1位。

ノブリンのトロフィーはなく、あとで送ってくださるようだ。75歳以上のカテゴリーで、3人も入賞は思っていなくって作ってなかったようだ。

今年の夏行われるフィンランドでの世界選手権のクオリファイ、私もノブリンもあったのだけど、今回は辞退した。


オーストラリアで知り合ったアズミさんはバイクで接触事故で転倒し今もダナンで入院している。往路便で知り合ったマリさんは、ゴール2分前にタイムアウトで、その後熱中症で救急車で運ばれたそうだ。

年齢が上に行くと入賞するチャンスがあるけど、まずスタートラインに立ち完走すること、健康で長い時間身体を動かし続けることができること、暑さ対策は充分すぎるほどすること、無理なときは歩くことが大切だと感じた。

現地でご一緒した方々、お世話になりました。ありがとうございました。

まだ回復なされていない方、お大事になさってください。また、どこかのアイアンマンレースでお会いできることを願っております。

大会関係者の方々、スタッフ、ボランティアの方々、今回の旅で出会ったすべての方々に感謝しております。ありがとうございました。

遠くから応援してくださっていた方々、ありがとうございました。

トライアスロンはサバイバルゲームのよう。生き残ったら勝ち。

スタートラインに立つということ。前に進むこと。完走すること。

今回は色々なことを学ばせていただきました。ありがとうございました。

Your resilience in tackling the challenging weather conditions in Da Nang were truly commendable. Despite the scorching heat, you displayed unwavering strength and demonstrated what it means to be an IRONMAN.

アイアンマンからのメール

格好いいこと言ってくれてます。
tackling the challenging weather conditions 
Despite the scorching heat
暑く厳しいこと、自然、気象状況に挑む。
unwavering strength
揺るぎない強さ。

ありがとうございました。


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