「考えること」と「支えること」小学生にトライアスロン授業をやってみた。
小学校の5年生と6年生にトライアスロン授業を行うということでお手伝いしました。
講師は白戸太朗さん。2校時に体育館で、座学。映像や実際の道具を見ながらトライアスロンがどういう競技か学びます。
映像を観た子どもたちは「かっこういい」「大変そう」「高齢者もやってた」と興味を示してくれました。
3校時は5年生、4校時は6年生の実技のトライアスロンです。自転車はなく、泳いで走る、というものです。
各学年を2チームにして、選手とボランティアに分けます。「支える立場」を理解して欲しいという願いがあります。
選手が頑張れるようにするには、どうしたらよいか考えます。エイドで水を渡すにはどうしたら、選手が受け取りやすいか、誘導、トランジションエリアでの声かけ、ゴールテープの持ち方等。
選手は、コースロープのないプールを人間ブイを目指して、四角形に1周泳ぎます。泳げない人は立っても、歩いても、平泳ぎでも。大事なことは目標を目指すこと。海にはプールの壁もラインもコースロープもありません。
泳ぎ終わったら、トランジションエリアで靴を履き、Tシャツを着て走りますが、「次に何をするか」「どうしたら着替えやすいのか」自分で考えて、靴、靴下等をセットします。
トライアスロンは、やることがいっぱいです。落ち着いて自分で「考えること」が必要です。
選手もボランティアも交代して、どちらの役割も経験します。
泳ぐのが苦手なお子さん、走るのが苦手なお子さんも最後まで走り抜きました。ボランティアの応援が心強かったのだと思います。
トライアスロンは複合種目です。ひとつじゃないから難しいこともあるけど、ひとつじゃないから面白く、学ぶこともたくさんあります。
ひとつじゃないことで、視野も広がるし、気が楽になります。ひとつだめでも、次を頑張ろうと思えます。
「考えるスポーツ」「支えるスポーツ」を子どもたちが体験する場を整えていくことの大切さを改めて思い、わたしも勉強になりました。
開校130年という小学校で、トライアスロン授業ははじめてのことです。PTAの方々、校長先生、学校職員のみなさま、ありがとうございました。
うれしいことに来年もまた、という声がありました。
来年、再来年と続けていければと思います。