【はじめの一歩を踏み出した私】個人でベトナム進出。ネイルサロンをつくるぞ！
旅ｘネイルをアレンジしたネイルアートができるサロンをベトナム・ホーチミンで作ろうと意気込みはじめた私。
2016年当時の状況を少しまとめました。
一冊の本がスモールビジネスを教えてくれた。
「はじめの一歩を踏み出そう」
いいタイミングで読んでいた本をちょっとご紹介したいと思います。
成功する人たちの企業術「はじめの一歩を踏み出そう」
著者のマイケル・E・ガーバーは世界の7万社の中小企業を成功に導いた起業の神様だそうです。
この本は16ヶ国語に翻訳され、500万部以上のベストセラーになっています。
この本は知人におすすめされたもの。
最初は自分の写真業にも役立つかなー？と思って読んでた本でした。
主人公はパイを作るのが大好きな女性。「サラ」
彼女は個人事業主で、小さなお店を持っているんだけど、日々の業務に追われ、大好きだったパイを焼くどころか経営にぐったり疲れたおばあさんみたいになっている。というところからストーリーが始まります。
あれ？なんだか、自分とちょっと近いかも？と思った方！
絶対読んでほしい！！全力でおすすめする一冊です。
この本には、スモールビジネス（個人事業・中小企業）で陥りやすい罠についてどうするべきかや、そこから脱却する為の方法が書かれています。
「起業家」「マネージャー」「職人」と調和の取れない３つの人格。
これをいかにうまくコントロールするか。
「ビジネスのシステム化」や「ビジネス開発プロセス」などスモールビジネスにとっても必要な事をこの本を通して理解することができました。
2015年頃、ちょうどその本を知って何回も読み直してたなぁ。
超良書に出会っていた私は、このベトナムネイルサロン計画はこのサラのような経験はしたくない！
この内容を熟読して、スモールビジネスにチャレンジするんだー！！とめちゃくちゃ意気込んでました（笑
現在個人事業主の方、スモールビジネスをしていて経営に悩んでいる方はこの本、かなり優良だと思います。
参考にしてみてね。
ベトナムホーチミンでお店をオープンまでの期間は？
私がお店を作ろうと決めてからオープンするまでに費やしたのは約10ヶ月。
私にとっては10ヶ月って結構時間がかかった印象があったんだけど、周りの反応はたった10ヶ月！？と言われることもしばしば...。
確かに、思い立ってから翌週にはベトナムに飛んでいた気がします。
まず10ヶ月前から振り返っていこう。（あぁ。なんだか遠い目になる...）
「はじめの一歩を踏み出そう」を片手に、旅ネイルを世にひろめたい！
これは絶対やらなければ！！と思い始めた2015年10月。
まずは、現状で解らないことをメモしました。
1.ネイルサロンでネイルしたことないけど、どんな感じ？
2.開業資金っていくらかかるんだろう...
3.ベトナムにネイルサロンやネイリストはいるのだろうか...
いやいや...。全くのド素人じゃないか！と思ったあなた。
そうなの...。
それまで、わたしは商業の現場で写真を撮ったり、一般の方や学生に写真を教える経験はしてきましたが、サービス業についてはマクドナルドやうどん屋さんでのアルバイト経験だけ。
私はサービス業のサの字も知らなかったんです。
お店を0から作るためにまずやってみたこと。
私がまずやってみたこと。それは、「ネイルサロンへ視察」に行くこと。
視察と言っても、そんな大層な事ではないんだけれど。
まずは有名店のサービスを受けて体感しよう。とお客さんとしてネイルをしに行ってみました。
最初に行ったのは、大きな商業施設によく店舗を構えている
「ネイルズユニーク」ハービスエント店
その頃は、ポリッシュとジェルネイルの違いも分かってなかった私。
自分でやったことがあり、聞き馴染みのあるポリッシュをやってもらいました。
ポリッシュ・・・市販でもよく見かけるタイプ。マニキュアと言ったほうがわかりやすいかな？除光液で落とすことのできるネイル。
ジェル・・・UVライトで固めるネイル。ポリッシュより厚塗りで、除光液で拭き取るくらいでは取れない。ヤスリで削ってオフするのでネイルサロンでオフするのが一般的。
他にも近所のネイルサロンから、若い子に人気のネイルサロンに行ってみました。
自分なりに必要だと思い、視察で見てきた事
・どんな材料や道具を使っているか
・各店の特徴的なサービス
・ネイルカラーの数やアートの雰囲気
・接客について気づいた事
店事にレポートを作り、写真と共にまとめていきました。
サービスを知るには、まずサービスを受けないとわからない事だらけ。
ふむふむ。なるほど。と細かすぎじゃない？ってくらいメモをしたり、見て覚えたりして。
ネイルサロンとはどういう場所なのか。またサービスはどんなものがあるのかを調べていきました。
個人で開業する。必要な資金は、いかほどでしょうか...?
これはねぇ。
google先生に聞いて「ネイルサロン 開業」についてたくさん教えてもらいました。
個人事業なら大体300万円くらい。とか、場所やスタッフの固定費によって変わる。など色々参考にはなったけれど...。本当にほしい情報。それは...。
で！？ベトナムで開業ならいくら必要なの？という情報。
これはどんだけ探しても見つからないんですよね。
（当時、組織ではなく一個人がベトナムホーチミンでネイルサロンをオープンしたのは当時1人か2人くらいしか居なかったのも理由だと思います）
私が知りたかった情報
・ベトナムにネイルの材料がどれだけ販売されているか
・テナントはいくらかかるか
・ベトナム人の平均収入はいかほどか
・日本とベトナム間の渡航費
などなどを知りたかった...。
ここに上げた意外にもいーっぱい知りたいことはあったけれど..。
結局私が出した結論。
とにかくまずはベトナムに行って、ベトナム人のNgocさんと会って話をしながらベトナム事情をしらなければ！
と私は、「私が行きたい。こんなアートが出来るネイルサロンをベトナムでつくりたい！」と思った2週間後にはベトナムへ行っていました。
実際必要になった資金については、【いざ融資への道】でまとめています。
具体的な費用について書いているのでそちらも見てくださいね！
単身海外に乗り込んで最初にやったこと「まさかのスタッフ面接」
ここは完全に順番を間違えたと思うんですが、本当のことなので書きます！
Ngocさんへ最初にお願いしたこと。
「ネイリストの面接をしたい」
他にもやることあるだろう...。って今なら思うんですが、そこはビギナーだった私。
やりたい気持ちが先行していました。
でもね、知りたい事から初めるってとっても大事だと思うんです。
とにかくやってみる。動くって大事だと本当に思います。
でも、まあよくNgocさんもネイリストを集めてくれたよね(笑）
この時は4名のネイリストと会えました。
面接で知りたかった事
・ネイルアートの力量
・年齢はと経験値
・希望の給料は
面接なんて受けたことはあってもしたことの無い私。
今思えば、面接に来てくれた彼女達にはどうみえていたのだろうか...。
でもね。最初に面接をしたことで、ベトナム人のネイルアートの細かさや技術の高さを知ることができたのは、その後のネイルアートを開発するにあたり、とても参考になりました。
来てくれたネイリスト20代前半から後半までと若かったし（ベトナムの平均年齢考えたらだいたい分かっただろうに...)
お給料については、ベトナム人の気質を知るきっかけになりました。
「ベトナム人は、自分のほしい給料を言わない」
市場やタクシーで、めちゃくちゃボッタクリの金額を提示したりするくせに、なぜだろうか。
「あなたはお給料いくらほしですか？」って今まで何度も聞いたことがありますが、ベトナム人のほぼ80%は「いくらでもいい」と言います。
これについて、私と同じように給料の質問をしたことのある経験者さん。
いかがですか？
もし、同じ経験。もしくはそんな事ないよ。という方がいたら、一緒にお話したい！
そしてしびれを切らした私は、「じゃあ、今いくらのお給料をもらっていますか？」と聞いてみた。
そうしたら、だいたい8,000,000-12,000,000vndとのこと。
(日本円にしたら40,000-60,000円くらいかな。）
なるほど、なるほど。そう質問したら良かったのか。
そしてベトナムは日本の物価の1/4程度とは理解していたけど大体当てはまっているんだなー。とも思いました。
お金は湯水のように...
初回のベトナム市場調査出張期間は1週間。
KIX(関西国際空港）ーSGN(ホーチミンタンソンニャット空港）まではベトナム空港の直行便で行きました。
ホテルは、Ngocさんの会社がある場所の近くのホテルを6日間
滞在に使った交通費や食費、試しに買ってみた材料などをまとめると...
1回のベトナム出張にかかった費用(一週間)
ベトナムエアライン（KIX-SGN) 57,000円
ホテル 25,000円
交通費1週間 5,000円
食費（朝昼晩）15,000円
その他経費 10,000円
合計：112,000円
あくまで、ざっくりの計算なのでこれを下回ることもあるし、上回ることもあります。
（特に飛行機は3万ー8万円程度と季節によって変わることも）
1回の出張に約11万円かぁ。
もし、毎月1回出張下として...。年間130万円!!!!
なかなかの出費ですね。
この出張で、ひとまず一番に必要なのは資金だとはっきり分かった私。
自分の手持ちのお金ではどうにもならない。と帰国後は資金調達について
調べていきます。
オープンまで約10ヶ月。
これから、もっともっとたくさんの壁に顔面から突っ込んでいきますよー。
このマガジンについて
ベトナムにネイルサロンをオープンしたのは、2016年8月。
このマガジンは私がベトナムでネイルサロンを作るまでの過程や苦労話。
また軌道に乗るまでの道のりをまとめています。
フリーのフォトグラファーとして気ままにやってきた私が、１からお店を作って、スタッフを持つなんて考えた事がありませんでした。
でも、あるとき海外でチャレンジしたい病にかかってしまったのです。
それからは、新鮮で刺激の多い日々...。
全てが初めてでどれも大変な作業の連続。落ち込む事も多いけれど喜びの方が多いんです。
だって、毎日楽しいんだもの。
毎週金曜更新中！
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