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SNS発信・メディア報道から見える自民党総裁選最新動向(国会議員票)

みなさま、こんにちは。ニッチマーケティング総研、SNS調査事務局です。

本日は、自民党の国会議員が発信するSNSやマスコミ(新聞・テレビ)の情報から自民党総裁選の最新の国会議員票の動向についての調査結果を公表します。

派閥別に国会議員票(383票)の動向を見ていきます。

尚、自民党議員の派閥所属は下記サイトを元に調査しています。

自民党総裁選国会議員票(9/18現在)

細田派

衆参(高市早苗:33  岸田文雄:11 河野太郎:4)

衆議院(高市早苗:28  岸田文雄:7  河野太郎:4)

細田派

参議院(高市早苗:5  岸田文雄:4)

細田派参議院

自民党最大派閥の細田派、派閥の方針は「高市、岸田」両氏の支持です、一方でSNSやマスコミ報道によると、高市早苗候補が大きくリードしています。特に衆議院議員の支持率が高く、細田派出身の安倍元首相の影響力が強く反映されているといえます。一方で参議院議員は支持候補が未定・確認できない議員も多く、まだ意向を明らかにしていない細田派の参議院議員の動向が総裁選の鍵を握る可能性があります。現在、国会議員票は岸田氏が強いといわれていますが、細田派の参議院議員は高市、河野氏に流れた場合は、岸田、河野、高市の3氏の国会議員票が3つ巴の状態となり、当日の開票まで結果の予測が難しい展開になる事が予想されます。

麻生派

衆参(高市早苗:3  岸田文雄:9 河野太郎:22)

麻生派

総裁選候補の1人である河野太郎氏が所属する麻生派。派閥の方針は、「河野、岸田両氏が支持対象 高市氏も容認」です。中堅若手議員を中心に河野氏の支持が強いですが、岸田氏支持の議員もおり、河野氏が思いのほか派閥支持を固められていない現状が見えます。

竹下派

衆参(高市早苗:3  岸田文雄:12 河野太郎:7 野田聖子:3)

竹下派

竹下亘、橋本龍太郎、小渕恵三の3首相を輩出し、かつては自民党最大派閥であった竹下派。「一致団結、箱弁当」とは程遠く、票の草刈り場ような状況で議員支持も4氏に分かれています。派閥の方針は自主投票です。

二階派

衆参(高市早苗:9  河野太郎:10 野田聖子:8)

二階派

自民党幹事長二階俊博氏が率いる二階派。高市、河野、野田の3氏に議員支持が分かれています。岸田氏への支持はありません。これは岸田氏が打ち上げた「総裁を除く党役員は1期1年、連続3期までとすることで権力の集中を防ぎたい」という発言の影響があると思われます。

派閥の方針は、1回目の投票は自主投票、2回目の投票は結束を目指すという方針です。「岸田VS河野」で決戦投票になった場合は、河野氏を支持する可能性が高いといえます。一方で岸田氏の国会議員票が伸び悩み、高市氏が2位、決選投票進出となった場合は、河野高市双方に議員支持がわかれているため難しい判断が迫られそうです。

岸田派

衆参(岸田文雄:42)

岸田派

総裁選候補の1人である岸田文雄氏が所属する岸田派。全ての議員が岸田支持になると思われます。

石原派・石破派

石原派(岸田文雄:1,河野太郎:4、野田聖子:1)

石破派(河野太郎:7)

石原派石破派

少数派閥の石原派と石破派は同時に紹介します。石原派は自主投票です。派閥会長の石原伸晃氏が岸田氏、国会対策委員長の森山裕氏が河野太郎氏と支持がわかれています。石破派議員の多くは河野太郎氏を支持しています。

谷垣・菅グループ

谷垣G(岸田文雄:5 河野太郎2 :野田聖子1)

菅G(河野太郎12:高市早苗2:野田聖子4)

谷垣菅

谷垣グループと菅グループの議員動向です。多くの議員は投票先を明らかにしています。谷垣グループは原則岸田氏支持ですが議員の支持が分かれている動向です。菅グループは自主投票ですが、河野、高市、野田の3氏に議員支持が分かれています。菅首相は河野氏支持です。

無派閥

(岸田文雄:7 河野太郎:3 高市早苗:4、野田聖子4)

無派閥議員

総裁選候補の高市早苗氏、野田聖子は無派閥議員です。ベテラン議員が多く岸田氏がリードしています。

国会議員票

岸田文雄(87)、高市早苗(54)、河野太郎(71):野田聖子(21)

現段階では岸田氏がリードしています。後から河野氏、高市氏、野田氏と続きます。各報道でそれぞれ報道がありますが、現在総裁選立候補者への支持が明らかにしていない議員が多い参議院細田派の議員の投票行動がカギを握りそうです。河野氏が中堅若手を中心に国会議員票を大きく集めた場合は、河野氏が強いといわれている党員票と合わせて決戦投票にならずに1位になる可能性はありますが、ハードルは高いとは言えそうです。河野氏が議員票として取り込めるのは、二階派、竹下派、石破派、麻生派、石原派です。この5つの派閥の議員票を河野氏が大きく取り込んだ場合は、1回目の投票で1位になる可能性が高いといえます。党員票の支持を河野氏は集めると予測されるため、河野氏は1位、2位になる可能性が高いといえます。

2位と3位は岸田文雄氏と高市早苗氏のどちらかになると予測されますが、現段階では岸田氏が2位につけると多くのメディアが報じています。岸田氏が2位、高市氏が3位となり、決戦投票になった場合は、細田派が岸田氏にまわり岸田氏が総裁に選出される可能性が高いといえます。一方で世論の支持の伸び悩みから、国会議員票や党員票に伸び悩んだ場合は、高市氏が2位になる可能性もあります。岸田氏が票田として期待された細田派は高市氏、竹下派は河野氏、野田氏に一定流れています。ここで鍵を握るのが参議院の細田派ですが、高市氏に流れた場合は、高市氏と岸田氏の国会議員票が同数程度となり党員票が決選投票進出の鍵を握りますが、高市氏の支持が伸びており、高市氏が2位につける可能性があります。

高市氏と河野氏で決選投票になった場合、岸田氏を支持した議員は中道やリベラル層が多く、高市氏よりも河野氏に流れると予測します。高市氏と河野氏で決選投票となった場合は河野氏が選出されると予測します。

この場合、細田派主導ではない政権が誕生し、これまで森内閣以降20年続いてきた清和会支配に変化が訪れる可能性があります。

日本の行方を左右する自民党総裁選。今後の行方に注目したいと思います。

調査元:ニッチマーケティング総研 事務局

編集長:北林健誠


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