震災遺構を訪れて②
東日本大震災では、「命を守る人の命をいかに守るのか」という問いも、たくさん出た。
例えば宮城県石巻市の市立雄勝病院。ここでは、入院患者の40人に加えて、病院にとどまり命を落とした職員が24名いる。3階建ての病院が津波に襲われたとき、入院患者40名と職員28名がいた。助かったのはたった4名だ。
非番にも関わらず病院に向かい被災し亡くなられた方もいる。
住民に津波が来ることを告げられても、患者のもとへ戻った職員。
すぐ裏手の山に逃げればもっと助かった職員もいたのではないかと言われ