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テレビを観ていて思うこと

テレビを観ているといろいろなことを考える。そういったことをいくつか。  テレビでは,食レポと称するシーンをよくみる。どこかの人気のある店をタレントがたずねて,そ…

中井悟
4日前

英語について思うことをいくつか

 最近,鳥飼玖美子氏の『やっぱり英語をやりたい!』を読んだ。鳥飼氏は,最初に,英語に上達したいと思うのなら,動機づけが重要であると強調されている。米国に留学した…

中井悟
4か月前

漢字が書けない

 ワープロを使いだしてから,もう,何十年にもなる。その結果,漢字が書けなくなってしまった。先日も,病院に行って,最初に,問診票に来院の理由を書こうとしたのである…

中井悟
6か月前
1

ご趣味は?

 アンケートで,あなたの趣味はなんですかという質問がよくある。以前は,「なし」と答えざるを得なかった。本を読むのは好きであるが(高校・大学時代には,小説などの文…

中井悟
7か月前
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[一人ぽっち]―テレビを観ていて疑問に思うこと―

 テレビの歌番組では,歌詞が画面に表示されることが多いが,「上を向いて歩こう」という歌が歌われる時に,画面の歌詞を観ていると,「一人ぽっち」とある。(いつも,「…

中井悟
7か月前

脳梗塞になってしまった

 2023年は,我が人生最悪の年であった。脳梗塞(正式には,延髄梗塞)を発症したのある。連休初日の4月29日の夜,右の鼻の奥が非常に痛くなり,鎮痛剤をのんだのであるが…

中井悟
7か月前

スマホなしでは大学生活は不可能?

私は,二○一九年三月に大学を定年退職したが,それまでに,四十年ほど授業を担当した。そして,四十年の間に,授業の形態も大きく変化した。  教え始めた頃は,黒板とチ…

中井悟
8か月前
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真逆

 言語が変化するのは,常識である。新しい単語が使われだし,以前からあった単語が廃れていく。最近,よく耳にする言葉が「真逆」である。昔から「正反対」という言葉があ…

中井悟
8か月前
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テレビを観ていて思うこと

テレビを観ているといろいろなことを考える。そういったことをいくつか。

 テレビでは,食レポと称するシーンをよくみる。どこかの人気のある店をタレントがたずねて,そこの料理を食べて感想を言うのである。タレントが食べているシーンでいつも気になるのが箸の持ち方である。
 箸は,上の方を持つのが正しい持ち方であるとされている。下の方や真ん中を持つのは,子どものやり方で幼稚であるとみなされる。はじめて箸を持

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英語について思うことをいくつか

 最近,鳥飼玖美子氏の『やっぱり英語をやりたい!』を読んだ。鳥飼氏は,最初に,英語に上達したいと思うのなら,動機づけが重要であると強調されている。米国に留学したいとか,同時通訳者になりたいとかいう強い動機がないと勉強は続けられないというのである。同感である。私は,日本人が,中学以来,長い間,勉強しても英語を話すことができないのは,日本人には,英語を学習するための動機づけがないからであると思っている

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漢字が書けない

 ワープロを使いだしてから,もう,何十年にもなる。その結果,漢字が書けなくなってしまった。先日も,病院に行って,最初に,問診票に来院の理由を書こうとしたのであるが,病名の「脳梗塞」という漢字が書けない。何かメモをとる時も,メモ用紙にカタカナで書く。漢字が書けないからである。ワープロで文書を作成する時には,モニターに表示される漢字が正しいかどうかだけを判断すればよい。自分で紙の上に書くことはない。今

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ご趣味は?

 アンケートで,あなたの趣味はなんですかという質問がよくある。以前は,「なし」と答えざるを得なかった。本を読むのは好きであるが(高校・大学時代には,小説などの文学作品などもよく読んでいた),大学教師であるので,本を読むのは仕事である。専門書以外の本を読む時間もない。したがって,読書が趣味とはいえないのである。
 しかし,4年前に大学を定年退職したので,本を読むのは仕事ではなくなり,趣味は読書ですと

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[一人ぽっち]―テレビを観ていて疑問に思うこと―

 テレビの歌番組では,歌詞が画面に表示されることが多いが,「上を向いて歩こう」という歌が歌われる時に,画面の歌詞を観ていると,「一人ぽっち」とある。(いつも,「一人ぽっち」とでるので,字幕が間違っているのではないであろう。)しかし,歌っている人は,必ず,「人とぼっち」と歌う。「一人ぽっち」と発音する人は,全く,いない。そもそも,普通,「一人ぽっち」とは言わない。歌詞は,永六輔氏の作詞であるから,永

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脳梗塞になってしまった

 2023年は,我が人生最悪の年であった。脳梗塞(正式には,延髄梗塞)を発症したのある。連休初日の4月29日の夜,右の鼻の奥が非常に痛くなり,鎮痛剤をのんだのであるが,目まいと同時に嚥下障害を感じたのである。水がうまく飲めず,自分の唾液を飲み込むこともできなかったのである。休日だったので,市の休日診療所へ行ったが,目まいの薬を処方されただけであった。(この段階で,脳梗塞と分かれば,もっと早くに治療

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スマホなしでは大学生活は不可能?

私は,二○一九年三月に大学を定年退職したが,それまでに,四十年ほど授業を担当した。そして,四十年の間に,授業の形態も大きく変化した。
 教え始めた頃は,黒板とチョークの時代である。教師が,チョークで板書し,学生は,それをノートに写す。一コマの授業が終わると,手は,チョークで真っ白になるし,服にもチョークの粉がついているという有様であった。
 そのうち,コンピュータ時代になって,パワーポイントが登場

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真逆

 言語が変化するのは,常識である。新しい単語が使われだし,以前からあった単語が廃れていく。最近,よく耳にする言葉が「真逆」である。昔から「正反対」という言葉があるが,今では,多くの人が,「真逆」を使う。若い世代ほど,よく使うそうで,年長者は,あまり,使わない。(一度,あるテレビ番組で,ある出演者が,日本語には,「正反対」という言葉があるのに,なぜ,「真逆」と言うのかと批判していたのを見たことがある

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