[一人ぽっち]―テレビを観ていて疑問に思うこと―

　テレビの歌番組では，歌詞が画面に表示されることが多いが，「上を向いて歩こう」という歌が歌われる時に，画面の歌詞を観ていると，「一人ぽっち」とある。（いつも，「一人ぽっち」とでるので，字幕が間違っているのではないであろう。）しかし，歌っている人は，必ず，「人とぼっち」と歌う。「一人ぽっち」と発音する人は，全く，いない。そもそも，普通，「一人ぽっち」とは言わない。歌詞は，永六輔氏の作詞であるから，永六輔氏自身が，「一人ぽっち」と言っていたのかなと思ったりする。
　南こうせつ氏が歌う歌に「神田川」というのがある。歌詞では，若い二人が銭湯に行き，一人が先に出てきて，もう一人を待っていることになっている。歌詞の内容からすると，どうも女性が男性を待っているらしい。でも，普通は，女性が長風呂で，男性の方が待つはずである。違和感がある。
　テレビ番組で，誰かを取材している時には，そこにいる他の人たちの顔にはぼかしがかかっていることが多い。本人の了解なしには，顔を写してはいけないからである。しかし，ニュース番組では，街の風景を映している時には，歩いている人の顔にはぼかしはかからない。なぜ，ニュース番組では，個人情報に配慮しなくてもいいのであろうか。中には，映してほしくない人もいるはずである。