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読書習慣と図書館での思い出

私にとって、読書は日課であり、習慣だ。
自分の中での本にまつわる、今だから笑える思い出と最近の本との関係。

子供の頃の図書館通い

子供の頃から、本を読むのが好きだった。
記憶に残っている、最初に買ってもらった本は、小学館出版の「みにくいあひるのこ」
何度も読んでボロボロになり、本をとめている糸が出てきたのを覚えている。
小学校の時には、祖母の家が図書館の目の前だったので、祖母の家で暇になると図書館をうろついていた。
今考えても恐ろしいのだが、本当にうろうろしていて、本に飽きると同じくらいの年の子とおしゃべりしたりしていた。子供図書館だったが、静かにしなくて良かったのか、今となってはわからない。
こんなこともあった。理由はわからないが、私は、1巻から10巻くらいのシリーズになっている、ピーターラビットの本を1巻借りて祖母の家に戻り、さっと読んで返しに行き、2巻を借りて家に戻って返しにいく、ということを一日の中で何度も繰り返していた。
図書館の人に「ゆっくり読んでもいいんだよ」って言われた。
そこは、「まとめて借りてもいいんだよ」だったのではないか(そんなことはどうでもいいのだが)
「短いお話だから、すぐ読めちゃう」と言っていた。
祖母にも、同じようなことを言われ、「すぐ読めちゃう」と、自慢気にしていた気がする。
図書館のマナーを守っていなかったと、今になって気がつく。
何十年も経ってしまったが、図書館の人「ごめんなさい」だ。

でも、とにかく本を読むのが楽しかったし、図書館という空間が心地良かった。分厚い本に、小さい本。
外国の本に、難しそうだったり、いろんな種類の本があった。
そして、自分の背丈よりも高い本棚の間を、ゆっくり見て歩き、前に来た時には気づかなかった本を見つける発見や探検が楽しかった。

本・読書との関係

今も、私は本を読むのが大好きだ。
そして変わらず、図書館も大好きです。
いつも行く図書館でも、「おっ、こんな本あったか」と、今でも発見を続けている。もちろん本屋も大好きな場所。
学生時代は、あまり本を読んでいなかった。
話題になった本や気になる作家さんの本を、気が向いた時に読むくらいだった。

10年位前から、再び本を読み始めた。
きっかけは、もっと勉強すれば良かったと純粋に思ったから。
とにかく気になる本を読み始めた。
ジャンルを問わずいろいろ読んでいくと、読みたい本が次々と出てきた。
どんどん読んでいるうちに、読書は3度のご飯を食べるくらい当たり前になっている。
出勤までの少しの時間、昼休みや夕食後、お布団に入ってからの寝る前の時間。待ち合わせや美容室・病院など、少しの時間があれば本を開く。
本が鞄に入っていないと、本を忘れた自分の行動が悔やまれる。
なぜ、あの時本を手にしなかったんだろうと。
そして、空いた時間をどうしたらいいかと不安な気持ちになる。
外出先での読書欲が落ち着かない時には、読みたかった本を買うチャンスと思い購入する。

ただ、食欲旺盛の日と食欲がない日があるように、
どんどん読み進めるときと、読書に集中できない時がある。
本の内容によるところもあるけれど、いつもはノリノリで読める作家さんや種類でも、なんとなく心がざわついているときは、本の世界に集中できない。
読書の状態で、自分の状態を確認することができる。
ただ、嫌なことがあったときに気持ちを救ってくれるのも、読書だ。
現実から一度離れることがで、気持ちをリセットできる。
短時間、たった5分でも、違う世界に入ることで気分が変わる。
本に救われる。
気分がふさぎそうなときには、ハッピーな本や前向きになれる本を選んだり、何かに迷っているときには、気持ちが凛とするような本を読み、雑念を払ったり。
読むか迷っていた本、読んだことがある本を自分で選んだとしても、読後に沸いた感情や響く内容から、この本を読むタイミングは、今だったのだと思うことがある。
何度も読む生涯の付き合いになる本、一期一会の本と様々だ。
世の中には、読み切れないほどの本が出版されている。
どんなに読んでも終わりが来ないくらい本がある。
本との出会いは大切で無駄にできないと思っている。



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