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50歳で挑戦した資格試験、試験勉強を妨げる想定外のできごと

入学試験に自動車・バイクの運転試験に各種資格試験。
とりわけ3年前、50歳で受験した資格試験は、過酷な状況のなか、よく頑張ったと今でも思う。

試験準備

仕事上必要だと考えて、糖尿病療養指導士の資格を取ろうと準備を始めた。
糖尿病療養指導士ガイドブックと試験対策の問題集を購入し、勉強を始める。
年齢的に覚えるのに時間がかかるため、反復が必要と早めに準備を始め、試験の6カ月前から勉強を始めた。
仕事で時間ができた時に、ガイドブックを読んだり、昼休みに問題を解いたりした。
試験3カ月前、ひと通りガイドブックに目を通し、問題集も一度目を終えた。
3月末の試験に向けて、苦手部分の克服。知識を強化しようと思っていた。
日中はフルで仕事をしているため、勉強のためにまとまった時間が取れるのは、土曜日曜の休日であった。


想定外のできごと①

そんな中、1月中旬に、父が仕事中にけがをして入院。
コロナ禍で見舞いなどは行けなかったが、父は一人で暮らしているため、必要なものを持っていったり、入院期間中の実家の様子を確認に行ったりと、週末は実家のある街まで、車で往復4時間かけて通った。
貴重な勉強の時間が、削られると思いながら、自分の親なので仕方ないと自分に折り合いをつけた。

想定外のできごと②

往復4時間の実家通いが3週間続いたのちに、訪れたのは「椎間板ヘルニア」発症。
朝、いつも通りに起きようと体を起こそうとすると、腰に激痛が走る。
横向きで体を起こそうとしても、どうしても激痛が走りおこせない。
カーテンにつかまり、頭を壁に押し付けてそちらに体重を乗せて下半身に体重をかけないようにして、なんとか立ち上がる。
足を一歩だすごとに、激痛としびれが走る。
一日、なんとか仕事をしたが、どうにもならず整形外科を受診し、「椎間板ヘルニア」の診断を受け、治療を開始した。
試験勉強の追い込みの時期だったのに、腰の痛みと足のしびれで、椅子に長い時間座っていることができない。
ここまできたのだから、何としても合格したい。
でも、座っていれない。
短時間、小刻みに休憩をはさみながら、腰を暖めたり、背もたれにクッションを入れたりして、痛みをしのぎながら勉強をつづけた。

そのうえのできごと

これで終わりかと思いきや、さらに追い打ちをかけられる。
2月8日にがんで入院中だった義母が亡くなった。
腰痛はそのまま続いていたが、普通に歩くことはできるようになっていたのが幸いだった。
コロナ禍のため、付き添いなどはできず、亡くなる直前に連絡がきて、駆け付けた。
遺体とともに帰宅し、葬儀・告別式を済ませた。
もちろん、その間勉強をしている時間はなく、腰痛としびれと戦いながら、嫁として最期のお勤めをした。

そんなこんなで、まとまった勉強時間は、自分の意思とは関係なく作りにくい状況だった。
すきま時間と短時間集中して勉強した。
3月に入ってからは、受験生のいるお宅のように、テレビをつけることも禁止にして、取り組んだ。

試験当日は痛み止めを内服し、腰にカイロを張って暖めながら受験した。

試験前の2ヶ月、大事な大事な2ヶ月はこんな感じで過ぎていった。

無事に合格したときには、全てを知っている職場の仲間たちがケーキでお祝いをしてくれた。

仕事のために受験しているのでどうしても合格したかった。
しかも職場に申請を出して受験しているので、試験に落ちるのはちょっと恥ずかしいと思い、なにがなんでも合格しなければと強い気持ちで臨んだ。

しかし、試験前にこんなに次々と壁が立ちはだかるとは思わなかった。
今は、資格のおかげなのか資格のせいなのか、予定以上の仕事をすることに繋がっている。

教訓:人生なにが起きるか分からないので、できることはできるうちに済ませておこう。自分の健康はもちろん、家族が健康だから好きなことがつづけられるんだ。


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