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子供の帰省で

今日は地方に住んでいる娘が帰ってきた。

家に帰ってくるのは1年半ぶり。

娘が着くまでの間に、好物のおかずを作った。
いつもより丁寧に掃除をして、
お茶の用意をしたが、
なんとなく落ち着かない。

「そろそろ来るのか」
「掃除をし残しているところはないか」と、ソワソワする。

春先という季節のせいか、覚えがあるこの感覚。
「まるで、家庭訪問みたい」と、
思ったらおかしくなってきた。
自分の時も子供の親になってからも、春は家庭訪問があった。

先生は家の様子などを知るために各家庭を回る。
今ではないのかもしれないが、お茶とお菓子を用意して待っていた。
大切な来客なので、訪問の時間は15分程度なのに、家は念入りに掃除をして待っていた。
家庭訪問は先生から直接、お話を聞く大切な機会だった。

我が子の帰省でありながら、
数年離れて暮らしていると、
お客さんを迎えるような気持ちなんだと、自分のことながら改めて気が付いた。

離れていることで心配になり、あれこれと口出しをしていたことがあった。

失敗しないように、聞けれてもいないのに、先回りして口出ししていた。

当然、子供からするとうるさいに決まっている。
我が子といえど、成人した大人にあれこれ言っているのだから。
なんとなく気まずい時期もあった。

勝手な妄想は、良くないことで、膨らんでくる。
いつしか起きてもいないことをあれこれ心配することほど、無駄な時間はないと気づいた。

何より、子供のことを信頼していないということだと。

私の人生と子供の人生は別物って、頭では理解していても、行動が伴っていなかった。

それから、口出ししない、先回りして心配しないと、自分で自分に言い聞かせていた。

何かあった時、その時考えればいいと思うようになったら、気持ちも楽になった。

知らないだけかもしれないけど、心配するようなことは起きていない。

友達や仕事の話をして、帰っていった。

ひとりの大人として認めたことで、お客さんに対するような気持ちを抱かせたのかもしれない。

さびしさよりも、お互いが成長したような気持ちを感じた。

そんなことを考えた日だった。



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