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梅雨に備えて一冊「北北西に雲と往け」

アイスランドに行く前に是非読んで頂きたい一冊です。

アイスランドを舞台にイケメン高校生男子が様々な謎を解いていくミステリー漫画、
入江亜季さん著作の「北北西に雲と往け」
旅、時々ミステリーといった内容で旅好きにはもってこいの漫画です。
凄く絵が綺麗で我が家ではリビングの一角のインテリアにもなってくれてます。
カバーの所々にアイスランドに因んだ食べ物や生き物のイラストがあり、懐かしくて笑ってしまいました。きっと行ったことがある方はみんなそうなる。
何より可愛い。

アイスランドは雨が多い上に、天気の移り変わりも激しいです。晴れてると思ったら急に雨が降ってきて、少し経つとまた太陽が覗くといった具合で、天候にメンタルが左右されない様に行く前に心の準備が必要です。

私が数年前に行った時は全日雨でした。1週間雨なのは珍しく、運に恵まれなかったと残念な気持ちで帰国してしまいとても勿体ない考えだったと今は思います。
1ヶ月、1ヶ月ですよ?アイスランド旅行が雨だった事を引きずりながら日常生活を送っていました。
雨が憎くなってしまってました。

この漫画がなぜアイスランドに行く前に、または梅雨の前に読んで頂きたいかというと、この漫画のワンシーンがとても素敵で私の雨を憎む気持ちをサッパリ忘れさせてくれたからです。

澄んだ美しいイラスト
大好きなリリア


"北北西に雲と往け 2巻"
主人公がアイスランドの観光地を友人に案内している道中、1日中雨の日がありました。
その日は車を走らせず、自宅でゆっくりコーヒーを飲みながら本を読み過ごしていました。

そのシーンからは、
静かな雨の感覚
ゆっくりとした空気
ゆっくりとした時間の流れが分かります。
沢山の本に囲まれ
本の匂いや雨の音も感じました。

ポップなシーンにも見えるのですが、なんだか温かい気持ちになってお気に入りなページです。
また懐かしい気持ちにもなりました。
少し薄暗い部屋で音を全て消し、雨の音だけを聴きながら本を読み物語に入り込む。
きっとこんな本の読み方をしている人は沢山いると思う。
ですが社会人になっても雨の日をじっくり過ごせる人を私は凄いと思う。
私は社会人になってからはいつの間にか雨の日を楽しむことが出来なくなっていました。
忙しい忙しいと言い、自分で自分の首を絞めているような、常に駆け足していて瞬く間に時間が進んで行きました。
雨の日ぐらい一旦立ち止まり穏やかな日を作るぐらいの心の余裕がないと、頑張ってるふりで日々を満足させる人間になってしまう。
雨に限らず、コントロールできない事柄に考えを巡らすのは本当に勿体ない。
自然の大きさを感じづらい場所で生きてきた私と違って、アイスランドという雄大な自然の中で生活をしているとまた違った価値観が出来上がるのだろうか。
私にとって、色々な考えを巡らすことができたワンシーンになりました。

文字ではなんともないシーンだと思った方もいるかもしれませんね。
イラストで是非読んでみてください。

アイスランドに興味がある
梅雨に備えた一冊を探してる
旅が好き
ミステリーが好き
自然が好き
海外の食事に興味がある
入江亜季さんのイラストに一目惚れ
ジムニー好き
現実を忘れ心を遠くにもっていきたい気分の人

どれか1つでも当てはまったのならば、気持ちの良い一冊になるのではと思います。
レンタルでも読めますし、電子媒体でも買えます。
私はレンタルで読んだその日に紙媒体買いました。カバーの上に透明カバー(コミック番長)をつけて保存しています。
つまりかなりのお気に入りです。

雨に嬉しそうな紫陽花さんたち

上の写真・タイトルの写真は
帰国後、二度と雨の中カメラを持って歩くか!と思っていた私が、半年後にはニコニコわくわく雨の中カメラのシャッターを押した一枚です
漫画ひとつでまるで別人
入江亜季さんありがとう

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雨の日をたのしく

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