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子供にテレビを長時間見せると成長が遅れる!?

子供にテレビを長時間見せると成長が遅れる!?

子供にテレビやDVDなどを見せる親は多いでしょう。
子供が大人しくなってくれるし、自分も少し休めます。
子供向けの番組なら教育的な効果もあるかもしれません。

ですが、子供にテレビを見せることは、子供の発達に影響を与える可能性があるのです。
千葉大学の研究によると、スクリーンタイムが長い乳幼児は、発達指数が低くなる傾向があるというのです。

スクリーンタイムとは、テレビやDVDなどのメディアを視聴する時間のことです。
発達指数とは、子供の発達具合を数値化したもので、色々な能力を測ります。子供の発達を客観的に知ることができます。

この研究では、2011年~2014年に生まれた1歳~3歳の日本の乳幼児57,980人を対象に、両親や保護者にアンケートを行いました。
子供にどれくらいの時間、テレビやDVDなどを見せているのか、そして子供の発達指数はどのくらいか、を調べました。

その結果、スクリーンタイムが長いほど、発達指数が低くなることが判明しました。

1歳~2歳よりも2歳~3歳の子供のほうが影響が大きかったです。
テレビばかり見ていると、子供の発達が遅れる可能性があります。

ただし、スクリーンタイムによる発達の遅れの影響は小さいです。
研究者も、両親に対して、子供にテレビを見せない指導をするほどでもない、と述べています。

反対に子供の発達指数を高める教育の要因も判明しています。
年上の兄弟、保育園に通う、読み聞かせ、の三つです。

年上の兄弟がいたり、保育園に通うと同年代の子供と交流することになります。
いろいろなコミュニケーションを学ぶので成長すると考えられます。
読み聞かせも子供の考える力を養うことができます。
次に何が起こるのか予想したり、キャラクターの心情を考えることで、思考力が磨かれます。

子供のことを思うのなら、テレビを見る時間を減らして、コミュニケーションの時間を増やすといいのかもしれません。

※2011年から2014年の研究のため、当時普及率が低かったスマホのスクリーンタイムは調べられていない。
スマホの影響については、今後の研究を期待したい。

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