炭水化物はたくさん摂る方がいいの？　それとも、制限したほうがいいの？

炭水化物はたくさん摂る方がいいの？　それとも、制限したほうがいいの？
ブリガム・アンド・ウィメンズ病院の研究

炭水化物は糖質が多いから制限したほうがいい、という話もあれば、
炭水化物は大事な栄養だから、たくさん摂ったほうがいい、という話もある
はたして、炭水化物はどれくらい摂るべきなのだろうか？

アメリカの四つの地域から、45歳から65才までの15428人を25年間追跡した
食事内容から炭水化物の割合を出して、死亡率との関連を調べた

その結果、炭水化物は多くても、少なくてもダメだった
炭水化物の摂取量が少ない人と、炭水化物の摂取量が多い人は死亡率が上がっていた
炭水化物をほどほどに食べていた人の死亡率が一番低かった
炭水化物の割合と死亡率にはU字型の関連があった

また、メタ分析も行っており、世界中から43万人以上のデータを調べた
結果は先の結果と同じだった
炭水化物がほどほどの人が死亡率が低くなっていた

具体的には、総カロリーの50%から55%を炭水化物で摂っていると死亡率が低くなる

余命も予測しており、50歳時点で炭水化物が少ない人は29.1年、炭水化物が多い人は32年、ほどほどの人は33.1年と算出された
炭水化物を食べる量の違いで、寿命に4年の開きが出る

他にも、炭水化物の種類でも違いが出ることが判明した
動物性脂肪から炭水化物を摂取している人は、死亡率が高くなる
一方で、植物性タンパク質から摂取している場合は、死亡率が下がっていた
野菜や豆類、全粒粉のパンなどはOKということだ

糖質制限ダイエットは一見よさそうにみえるが、あまりよくないらしい
体重を落として、命まで落としていたら意味がない

バランスのいい食事がやっぱり最強である

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参考文献
Dietary carbohydrate intake and mortality: a prospective cohort study and meta-analysis
https://www.thelancet.com/journals/lanpub/article/PIIS2468-2667(18)30135-X/fulltext