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移住決断までのわたしの長い道のり(1/3)

ひとりの人間

2021年の夏、わたしはやっとひとりの人間になれた気がした。31歳という遅めのタイミングで。長らく一緒にいたパートナーと別れ、仕事も落ち着き、これまでがんじがらめになっていたのを全部振りほどいた気がした。やっと自分で何でも決められるひとりの人間になった気がした。でも何でも自分で決定できるこの状況がしんどいと思うことがたまにある。よくよく考えると、がんじがらめになっていただけじゃなく、自ら仕事やパートナーに流され、依存していた部分もあったと気が付いた。

決断することの大変さ

今は何をしようが自分次第で、何の制約もない。それはすごく幸せなことだけど、何かを決断するのには体力と精神力が要ると思った。それはわたしが決断することに慣れていないからなのか、それとも大人になって先のことやリスクを考えるようになったからなのかは分からないけど。

移住

移住を決断するのもその一つだった。新しい環境になんて移らず現状維持だけしていれば決断なんてしなくて済む。ただそれよりも自分が心地良いと思える環境に身を置きたかった。単なる引っ越しはこれまで何度もしてきた。これまでと違うのは選択肢がありすぎることだった。

結局

初めに言ってしまうと、移住先は地元(の近辺の地域)に決めた。馴染みある土地なのでほぼUターン。高校卒業と同時に地元を離れ都心で生活しながらも、いつか田舎に住みたいとぼんやり思っていたが、まさか戻ってくるとは思っていなかった。何にも縛られていないので住もうと思えばどこでも住める。仕事もリモートワークだし、そうでなくても仕事は選ばなければ自分で生活する分のお金は何とでもなると思う。そう思いながら2拠点生活やお試し移住しながらいろいろ考えた。

やっぱり人だった

当初わたしの移住先を選ぶ条件は、①海が近い ②都心ほど運転のストレスがない ③生活費が安い の3つだけ。そんなの全国どこにでもある。でも決め手になったのは居心地がいいかどうかだった。わたしにとって居心地がいい場所には ①助け合いができる関係の人 ②同じ目的を持った人 がいた。環境で選んでしまえば選択肢はいくらでもある。助け合いができる関係を全国に作ることもできる。「目的」によっては地域に縛られない。人によっては全国どこでも他拠点でも生活できると思うが、わたしにとってはその地域が良かった。2拠点生活とお試し移住をして、悩みに悩んで悩みまくって決めたことだった。

ちなみに

移住したいと言いながら実は都心に残ることも選択肢としてはあった。田舎に行ったら独身の人なんていなくて一生結婚できないんじゃないかという恐怖 笑。でも都心にいても、何か理由をつけて結局は結婚しないのだからどっちにしても同じだと思った。たぶんそれは世間に流されて感じてる恐怖。わたしはもう、ひとりの人間なので自分にとって必要なことは自分で決断します。と言い聞かせてる 笑。

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