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採用する理由のひとつ「応援」

採用面接をしていて思うこと。それは「会社の戦力になるかどうか」という部分よりも「この人を応援したいかどうか」という尺が僕には強いということ。

・赤裸々に話す採用希望の人

・面接官はその人の「理解者」となれ!

・採用は人材支援であるということ


赤裸々に話す採用希望の人

ここ最近の採用希望の方の特徴は「赤裸々に、正直に自分のことを話してくれる」という点です。

僕の世代がアルバイトや就職活動をしていた時って建前というか、ポイントを狙った回答が目立ってた気がするんです。

「学校で生徒会長をしていた経験を生かして」とか、「大学の研修で生かした経験を生かして」とか。

今思えば面接官の人からしたら「似たようなことをみんな言うな」「ありきたりだな」なんて思われてその他多数枠に入れられてしまっていたんだろうなと思います。

それを考えると、今回面接した人は全員自分のマイナスになりそうなことや少々ネガティブだなと思われることもしっかり話してくれますね

例えば、「前の仕事、クビになって!」とか、「お昼の仕事のシフトがあまり入らなくて・・」とか。捉え方一つでは「それ、君が使えないからじゃない?」って思われてしまいそうなこともちゃんと言ってくれます。

また、「今の仕事の給料が低くて大変なので・・」といった理由の人もいました。「副業じゃないですけど少しでも稼ぎたいと思って・・」という正直な気持ちを話してくれる、そんな人たちに対して思うことがあります。


面接官はその人の「理解者」となれ!

以前から書いていますが、僕は採用希望者の過去の経歴や現状は採用基準に一切関与させていません。「人となり」だけでほぼ決めているといっても過言ではないんです。

このスタンスで行くとですね、まずは「この人たちのことを深く理解しよう」という流れになります。理解してあげたらそれだけでまずは一つ目の壁は破壊できる思っているので。

なので、以前の職場をクビになった人に対しては「そうだったんですね。じゃあ新しい人生を一緒に始められたらいいですね!」って言ったり、お昼の仕事のシフトがあまり入っていない人には「そうなんですね。美人さんで対応も良いのにねーきっとメガネの度が合ってないんじゃないですかね、店長さん」ってちゃかしたりします。

給料が低くて副業としてアルバイトをしたがっている人には「じゃあ一緒にお店を良くしていきたいですね!」と言ったりします。

まずは現状に対するその人たちを否定しない、そして味方にする。そしてこれは戦略でも何でもなくて僕自身の人生哲学でもあるんです。

誰だって自分の事をわかってくれる人のそばにいたいものです。ずっとディスられてる環境なんて以後こともよくないですし何より苦痛でしかないですよね?しかも「仕事」をする場において理解者がいるのといないのでは人生が変わるレベルだと思います。


採用は人材支援であるということ

「頑張る君へエールを」なんてキャッチフレーズがありましたが、僕はエールだけでなくてそのまま仕事自体を差し上げたいと考えています

お店があるということの根本的な意義は「人の為」なんです。飲食店は美味しいものをお客様に届けるという大義を抱えています。その裏側で、運営側にだって人の歴史が積み重なっていくんです働く側のストーリーの中に「人の為」という大義があるって考えたっておかしくないですよね?


すべては「誰かを応援する」という答えに繋がっていると僕は考えています。その舵のひとつを今任されているので、そこは今回のnoteに書いたようなスタンスで採用希望者と向き合って、そしてその人が「最良の選択であった」と思ってくださるようにしていく必要があります。





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