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仕事の「価値観」は日に日に変化していく話。

(読了時間:約1分30秒)


世間的に言われています「バーテンダー」とい職業名にて僕は仕事をしています。ただ、意識して行っているのはその「バーテンダー」という職業のイメージである「お酒」という商品の取り扱いだけではなくて、カウンター越しの「インタビュー」であったり「自己表現」です。僕の拙いながらも芯のある仕事論。


最初に言っておきますとですね、僕、お酒にあまり興味がないんですよ


興味がないというのは、別に飲むのが好きじゃないとかカクテルをつくることが嫌いとかそういった話ではなくて、ただ単純に「”バーテンダー”という職業を聞いたときに世間様が思う”バーテンダー像”」、きっと「お酒について何を聞いてもすらっと答える事ができる」だったり、「どんな注文をしても的確なテイストで商品を提供してくれる」といったことです。


もちろん、基本的な知識は持ち合わせているつもりですし、的確なカクテル、ウイスキーのご案内もそれなりにできる自信はあります。


ただですね、同じ”バーテンダー”の仕事を12年もしているとですね、自分の中の「働くことのテーマ」というものが年々変化を見せてくるんですよね


若い時は「お酒について詳しくなりたい!」「たくさんのカクテルを作れるようになりたい!」といった、いわば「業務的」な事柄に強い興味があって、そして「詳しくなきゃいけない!」「たくさん作れなきゃいけない!」といった「仕事だから!意識」もあったのでそれなりに学習してきました。


しかし、今はお酒についての知識、見識も大切なことは念頭に置きっぱなしの状態の中で自分の中での優先順位、序列が変わっているんですよね。


たとえば、小学生の頃はお肉が好きで魚が嫌い、ハンバーグは好きだけど鮭の塩焼きは嫌いみたいなことってありましたよね?


でも、大人になるにつれてその方程式が逆になって、鮭の塩焼きの方がハンバーグよりも好きになったって人もいるはずなんですよ


僕の中でいま、優先順位が高いこと、つまり、「自分が興味を示していて自主的に知りたい、動きたい、取り入れたい」と感じていること、それは、


「言葉や姿勢で拾う人の価値観、そして、言葉や姿勢で表現する自分の価値観」です。


せっかくたくさんの人、そしてこの業界は他業種の方と仕事を通じて交流できるという点、そして酒場ということで少しだけいつもとは違ったより「プライベート」な状態でさまざまな話が聞けたりするんです


「こんな素敵な環境はない!!」ってことに何年か経って、ま、30代になってからですかね、切に感じるようになったんです。


そして、そういった方々との交流の中で、「自分の言葉、姿勢というものはどう映っているのか」「自分の価値観ってどこまで伝わるのか」といったチャレンジ精神が沸いてるんです。


たくさんのお客様の話を聞いてきて、そしてたくさんの書籍を読んできて、そしてたくさんの仲間たちと働いてきて、その最大級の財産である「経験談」や「人間模様」はしっかりと自分に反映させていきたいと思っていますし、こうやってnoteに多々思ったことや実践例を淡々と書き記しているのは「自分の言葉で、姿勢で感じたことを示す、そして取り残しておく」という意味を込めて行っている行動です。





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