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お湯が沸くのを待ちながら

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お湯が沸くのを待つ間にも読める超絶短編小説集 思いつくまま書いた話をUPしていきます。 何かを待っている、ほんの隙間に読んでくれると嬉しみ。
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超短篇小説7 "狂人"

超短篇小説7 "狂人"

「ぅおねすううぐぐがぐぐくぁぁ!!」
と言いながら、眼球を掻き毟っている髪の長い女が目の前にいる。

私はそれが終わるのを何も言わずジッと待っている。

なぜなら、ここはコンビニで彼女はコンビニ店員で僕は昼食を買いに来た客だからである。

しばらくして無事昼食を購入し、コンビニの近くの公園のベンチで昼食をとる。

公園では小学生くらいの子供たちが元気に砂場の砂を食べている。

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