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わたしがカウンセリングでインフォームド・コンセントを意識する理由 | 恵比寿 美容室 OrB

※2022.9.29更新※ この記事は約4分で読めます

こんにちは。恵比寿から徒歩5分のヘアサロンOrBのフリーランスヘアデザイナー、ナカセコミユキです。みなさまおかがお過ごしでしょうか。

長い自粛生活でに体力の低下を感じている方も多いようです。体調を崩さないよう、上手に自分をいたわりがら、今年も長くなるであろう夏を乗り越えたいものですね。


美容室のカウンセリングにおけるインフォームド・コンセント(informed consent)とは? | 恵比寿 美容室 OrB

安心して施術を受けるために不安材料をなくそう

はじめて行く美容室、実際の雰囲気を確認するまでは緊張と不安でいっぱいになる方は多いと思います。
インターネットが普及した現代では、店内の様子やスタッフさんの雰囲気など、ある程度の情報を事前に手に入れることが可能です。
しかし、実際に店内へ入ったときの空気感や生身の美容師さんと話してみるまでは、気持ちがソワソワしてしまうのではないでしょうか。

そもそもインフォームド・コンセント(informed consent)とは?

インフォームドコンセントは信頼関係の構築につながる

インフォームドコンセントとは、髪がどのような状態にあるのか、どのような施術を行うのか、毎日どのようなお手入れが必要になるのかなど、説明した内容について同意を得ることです。はじめて会う美容師さんとうまくやり取りできないことに、もどかしさを感じる人も多いでしょう。

緊急事態宣言が発令されている間、美容室へ行くことを控えていたり、遠出を避けるために新たに家の近くで美容室を探しているという方もいるかもしれません。新年度を迎え、住む場所が変わったことで、長くお世話になっていた美容師さんから離れなければならないケースもあるでしょう。

お家時間を過ごす中、インターネットで情報をたくさん集めてよくわからなくなってしまった!という方もいるかもしれません。そんなときは慌てずに一時停止して、少し考えを寝かせてみるようにしましょう。時間が経っても“気になる”と感じた美容室には、きっと自分の気持ちを惹き付ける何かがあるはずなんです。

はじめて行く美容室というのは、ドアを開けるのも緊張するものですが、今年は感染症対策でどこの美容室もドアを開放しています!ハードルがいつもよりひとつ減ってます!蔓延したウィルスがすぐに落ち着くとは考えにくいので、あと数年はこの状況が続くでしょう。
ネイルサロンや飲食店など、恵比寿の街もあちらこちらのお店がドアを開放しているので、一方的に一体感さえ感じてしまうほどです。お店の中の様子が見えていると、少し緊張感も和らぎますよね。

分からないこと、不安に感じることは遠慮なく質問しよう

担当美容師さんとのカウンセリングも緊張しやすい場面です。専門用語が分からないからイメージが上手く伝えられないといった言葉もよく耳にしますが、気にする必要はありません。カウンセリングの中で、もしわからない言葉が出てきたら「○○って何ですか?」と、何度でも聞いて大丈夫です。

中には、カウンセリングに時間をあまりかけてくれない美容室もあるかもしれません。相談できる美容室を探しているのなら、あらかじめホームページなどを見て、その美容室が何を大切にしているのかを知ることも大切です。

あたりまえのことですが、髪は一度切ってしまうと元には戻せません。美容師のカットはマイナス作業によって構築されるものです。そういう点では、彫刻と似ているのかもしれません。

なりたいスタイルをうまく伝える3つのポイント | 恵比寿 美容室 OrB

難しく考えすぎないように

①前回の髪型で困ったことを伝える

前回カットした時期と、どのような部分で困ったのかがはっきりしていたら、それは必ず伝えるようにしましょう。美容師さんは、髪型が崩れていく過程を聞くことで、問題を解消するための提案をしてくれるはずです。

また、お手入れに関しても、一人ひとりに得手不得手があって当然です。手の通し方ひとつをとっても一人ひとりに癖があります。理想的なのは、お客さまが得意なやり方で、希望のスタイルが再現できることです。

②なりたい髪型のサンプル画像をいくつか用意する

どんなに言葉で説明しても、感性は十人十色。イメージする画像を提示すれば、お互いの間で起こるズレを避けられます。あともう一つ、意外と大切なのは「こうなってしまうのは嫌」といったサンプル画像を用意すること。これを用意しておけば、好きではないテイストに仕上がってしまった‥という事態を回避できるはずです。

カットは担当する美容師さんの好みになりやすい?と質問されたことが多々ありますが、そういった美容師さんがいるのも事実だし、どんなジャンルでも柔軟に対応してくれる美容師さんもいます。このような部分は、何度か通ってみないと分からないかもしれませんね。

③毎日のお手入れやスタイリング、どこまで無理なくできる?

ブローやアイロン、スタイリングなど、どのように普段お手入れしてるのかを伺うと「やったほうがいいですよね、頑張ってやります!」と決意表明してくださるお客さまが多いのですが、それに対してはちょっと待った!と言わせていただきます。

頑張れないものを頑張るのと、頑張りたいものを頑張るのとでは、気持ちにかかる負担が違います。前者の場合、ストレスを重ねてしまいがちです。たとえば「ドライヤーで乾かす事しかできません!」と潔く宣言してくれれば、こちらはそのお手入れで最大限にうまくまとまるようにカットを作り込むまでです。これ、私の自慢の男気です(笑)

「再現性のあるスタイル」を実現してくれるのは、毎日手入れをしてくれるお客さま自身なんです。作り込むカットは手数を要するので、短時間施術を希望する方にとって、私のカットはストレスでしかないでしょう(笑)しかし、その手数があってこそ、乾かすだけできちんとまとまるスタイルが実現するのです。

毎日のスタイリングを成功させるために、カウンセリングで背伸びしないことはとても大切 | 恵比寿 美容室 OrB

美容師の仕事は、人体(お客さま)の一部(髪)を変容(スタイルチェンジ)させるお仕事です。そのため、主に医療の現場で使われている「インフォームド・コンセント」といった考え方が、とても大切になってくると私は考えています。

長文になりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。


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