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宮古の想い出をお手元に…「すすめ!宮古うみねこ丸」

■本州最東端の街にあるけど西野屋です

 こんにちは、はじめての方は、はじめまして。

 本州でいちばん東にある街・岩手県宮古市、三陸鉄道の宮古駅から徒歩5分ほどのところで、「洋菓子・和菓子・パン」を扱う、小さな菓子店を営んでいます。

 お店の名前は「西野屋」(にしのや)。
 こちらは、当店の自己紹介の記事です。まだご覧になっていない方は、こちらから読んでいただけるとうれしいです。

 こちらは、当店の商品紹介をしている記事一覧です。


■「すすめ!宮古うみねこ丸」とトータンカラープロジェクト

 今回ご紹介する商品は「すすめ!宮古うみねこ丸」、今年の3月から販売を開始した新商品です。
 宮古市の「地域色」を使った商品作りをする、「トータンカラープロジェクト」というシティプロモーションへの参加で生まれました。
 西野屋の洋菓子と、地元で定評があるドリップコーヒーをセットにしたお菓子パックです。商品の外箱が、宮古市の浄土ヶ浜遊覧船「宮古うみねこ丸」のデザインになっているのが最大の特徴になっています。

■トータンカラープロジェクトとは

 宮古市では、「浄土ヶ浜エターナルグリーン」という、地域を象徴する色「地域色」を活用したシティプロモーションの取り組みがあります。
 浄土ヶ浜エターナルグリーンの取り組みについては、「日本地域色協会」のページをご覧ください。

 宮古の若者が、この「浄土ヶ浜エターナルグリーン」を生かしたお土産品を作るというプロジェクトが、トータンカラープロジェクトです。「トータン」は、本州最東端にある宮古市の「トータン」なんだそうですよ。

 西野屋では、このトータンカラープロジェクトに取り組む宮古の若者からの提案を受けて、商品作りに取り組みました。
 それでは、商品のことを詳しくご紹介します。

■商品の中身

 パッケージの中身は、次のとおりです。

・アカモク入りホワイトチョコクッキー MIYABLANC ミヤブラン 2本
・焼菓子ガナッシュケーキ 2個
・ドリップコーヒー はまなすコーヒー 385(みやこ)ロースト 2包(1袋)

 お一人で2回分のコーヒーブレイク、またはペアで1回のちょっとしたひとときに、お楽しみいただけます。
 お菓子はもちろん西野屋の手作り、ドリップコーヒーも宮古の福祉作業事業所さんが製造している、オール宮古の想い出を持ち帰っていただけるパックになっています。

「ミヤブラン」は、三陸の海の恵み、海藻「アカモク」の粉末を練り込んだチョコクッキーです。
 アカモクは、かつてはスクリューなどに絡まるということで、漁師さんから邪魔者扱いされていたのですが、栄養価がとても高いことが近年分かって、海のスーパーフードと呼ばれるようになってきました。
 そんなアカモクの魅力をお菓子の力でもっと広めたいという、岩手アカモク生産協同組合さんと共同開発をした商品です。
 通常パッケージでは8本入り1箱で販売しているのですが、「すすめ!宮古うみねこ丸」では、もっとお手軽にミヤブランの美味しさを知ってほしくて、小分けした2本をパッケージに入れています。

 遊覧船の宮古うみねこ丸では、アカモク入りのうみねこパンで、ウミネコの餌付け体験が出来ます。ミヤブランに使っているアカモクも、ミヤブランで使われているものと同じ山田湾のアカモクで、そんなつながりもあるんですよ。

 ミヤブランの記事は以前にも書いています。そちらの記事もご覧ください。

 次に、「ガナッシュケーキ」は、西野屋で昔から作っているショコラ系の焼菓子です。詰め合わせのギフトやお引菓子でもよくご用意しています。
 ミヤブランがアカモク入りのホワイトチョコ菓子なので、オーソドックスなチョコ菓子と食べ比べてみてほしいな、なんてことを思ってセットに入れました。

 そしてお菓子と一緒に入っている「はまなすコーヒー」は、同じ宮古の田老という地区にある、宮古ワークステーションという福祉作業所で自家焙煎されているドリップコーヒーパックです。利用者さんが一粒一粒豆を選別しています。


 こちらのドリップコーヒーは当店の店頭でも販売しています。固定ファンがいらっしゃるぐらい結構人気があって、当店のお菓子やケーキとセットでお買い求めいただいています。
 その中でも、最近開発されたクセがないブレンドの「385ロースト」パックを2包、同梱しています。
 チョコ菓子と相性がいい美味しいドリップコーヒー、お楽しみいただければと思います。

■宮古うみねこ丸と商品の外箱

 次に、この商品のいちばんの特徴である「箱・パッケージ」のご紹介です。
「浄土ヶ浜エターナルグリーン」を生かしたパッケージデザインということで、色々と案が出てきた中から、同じ浄土ヶ浜エターナルグリーンをすでに船体の色に使っている「宮古うみねこ丸」をモチーフにしたパッケージが候補に上がりました。

「宮古うみねこ丸」は浄土ヶ浜周辺をめぐる宮古の海の遊覧船です。船体の老朽化などによって運航が一度終わりましたが、2022年7月から、現在の新しい船体となって運航を再開しました。


 維持費のコストダウンのために船体は小さいサイズになったのですが、「双胴船」という、舟を横に二つつなげた形にして、横波に強くなっています。
 就航から1年ほどが経ちましたが、もっともっと知られてほしいし、乗船記念のお土産品もまだまだ少ない状況でしたので、浄土ヶ浜エターナルグリーンを使って、一緒に「宮古うみねこ丸」を盛り上げよう、というアイディアです。

 また、お菓子やコーヒーを食べ終わったらおしまい、ではなくて、宮古うみねこ丸に親しんでもらうために、食べ終わった後の箱も何かに使えるようにしようと考えました。

 そこで、パッケージを作るにあたって、船の写真が印刷してあるだけ、とかではなく、宮古うみねこ丸の特徴である「双胴船」の形をしっかり再現することにしました。

 ただ、形が特殊になって売り場で置きにくくなってはいけないので、双胴船だけど平らに積み重ねて置けるようにする必要があります。あまり奇抜すぎるパッケージの形は、販売店さんに苦労をかけてしまうのです。
 いっぽうで、複雑な形を再現するとはいっても、コストがかかり過ぎてはいけません。そこで、糊付けをいっさい使わない組み立て型のパッケージになりました。基本的な組み立ては店舗で一つずつ手作業でやります。

このようなコンセプトを元に、宮古うみねこ丸の実物の船体デザインも元にして、盛岡のデザイン事務所「ハンドデザイン」様がパッケージデザインを完成させてくれました。

ハンドデザイン

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 このような一枚紙のパッケージから…。

 組み立てた販売状態の箱です。

 さらに、中身を食べ終わったら、中に入っている組み立て図と部品を取り付けると、宮古うみねこ丸のペーパークラフトが完成です。そのまま飾っていただいてもよし、中に物を入れて小物入れで使ってもよし、です。

組み立て図には、宮古うみねこ丸の詳細なサイズや解説も載せて、ちょっとプラモデルの説明書のようなフェチ心もくすぐってみましたよ。



 なかなか、再現度が高いペーパークラフトになったと思います。
本物と並べてみても見分けが…まあ、それはさすがに、言い過ぎ?

■販売

「すすめ!宮古うみねこ丸」は、宮古の浄土ヶ浜遊覧船乗り場がある道の駅みやこ(シートピアなあど)で取り扱いいただいています。

 大人も子どもも、食べるだけでなく楽しむこともできるお菓子として、宮古の新しいお土産品になればいいなと思います。

 ふるさと納税では、さとふるで取り扱いしていますよ。

その他にも当店の商品紹介の記事一覧はこちらです。


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