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難関試験を突破するための必勝セオリー

夏です。世間では、国家試験や資格試験の季節です。

生まれてから、さまざまな難易度の試験を突破してきましたが、どのような試験でも、合格するために基本となる考え方は共通しています。

いきなり教科書を読まない

勘違いされやすいのですが、マジメに勉強する必要はありません。勉強はマジメにやってほしいのですが、真正面から勉強しなくてもいいということです。

試験ですから、必ずゴールがあります。

学者や研究者になるために、学問の深淵に向かうわけではありません。試験で合格点を取ることがゴールです。私は、省エネで、もっとも楽に試験に合格することしか考えていません。数々の試験に合格してきましたが、合格者の中でもっとも勉強していなかったと申し訳なく思います。

取得したい資格試験や合格したい試験について、まずは試験そのものを分析するところから始めてください。敵を知り己を知れば百戦殆うからず、というやつですが、相手を知らなければ、攻略どころではありません。

ほとんど、どのような試験でも、試験科目、出題数、出題形式、合格点が公開されています。これを徹底的に読み解いてください。

試験は、満点を取る必要がありません。合格最低点をクリアすればいいのです。それを、試験科目ごとにバラしていって、どの科目で何点取るのか、解答時間をどのように割り振るのか、解答する順序はどのようにするのかを決めていくところから試験勉強は始まります。

そして、何年で合格するのか、何回以内に合格するのかを目標設定してください。早いか遅いかは人それぞれのペースですが、基準を定めずにダラダラと続けるのは、言い訳のもとになり、合格できない人の特徴です。

さっさと過去問を解け

教科書を1ページ目から丁寧に読み、ノートをつくって、ペンで色を付けながら勉強をするという方を見かけますが、これも時間の無駄です。

教科書の校閲を頼まれているわけではありませんので、穴が空くほど読み込んでも、合格にはまったく近づきません。それから、試験に出ないところを読み込んでも、時間がもったいないです。

試験に最速で合格するには、試験問題を解けるようにしなければならないわけで、もっとも優れた教材は、過去問です。試験に合格するには、その道に詳しくなるだけでなく、出題者や作成者の意図や癖を理解しなければなりません。ちょっとした言い回し、引っ掛け方、原則と例外の聞き方などは、その試験ごとに特徴があります。

この特徴を体得するには、過去問を解くしかありません。予備校の答案練習や模擬試験でも、これを100%再現できているものはありません。

教科書を一周読む暇に、わからないなりにも過去問を解きまくった方が、実力がつきます。

はじめは、わからなくてもかまいません。当たり前です。少し考えてわからなければ、答えと解説を読んでください。そのプロセスで、正解への導き方や間違ったところを整理していくのです。たまたま勘で正解したのではなく、問題のポイントを理解しながら正答を引っ張り出せるようにしていきましょう。

めんどうであれば、選択肢と答えをそのまま丸暗記してしまうという力技でもかまいません。試験によっては、過去の選択肢がそのまま出題されることもありますし、結論が逆さまになっていたときには、正誤を逆にすればいいだけです。

もちろん、過去問だけで合格できない試験もあります。これについては、過去問をしっかり理解しつつ、市販の問題集でフォローすることになりますが、売れ筋を抑えてください。

なぜならば、多くの受験生が勉強してきた論点は、本試験で出た場合に、合格レベルの受験生は確実に正答してきます。逆に言えば、みんなが解けなかった問題を間違えても、合否には影響しません。

合格できる環境に身を置く

専業受験生の方もあれば、兼業受験生である方もあります。試験に短期合格するには、環境整備はとても重要です。思い切って会社を辞めて勉強に集中するのが合格への近道です。

会社勤めを続けるにしても、つきあいの酒やゴルフとも距離を置くことが望ましいです。目的があって受験しているのですから、そのせいで多少人間関係が疎遠になろうが昇進昇給にケチが付けられようが、どうでもいいことです。合格してから、考えればいいのです。

たとえば、受験予備校に通っている人の中にも、最後まで続けられずにドロップアウトしてしまうことは普通なので、とにかく続けることです。はじめは、わけがわからなくても最後まで進めてください。勉強というものは、入口だけ見ても絶対に理解できません。とりあえず一周して、二周目でちょっとわかるようになり、しだいに大きく育っていくものです。

言い訳できないところに、自分を置きましょう。徹底的に追い込んでください。

試験に落ちる奴の共通点

試験に合格する方法は、人それぞれの努力や技術やさまざまにあり、合格体験記を読んでも、実はあまり参考にならないこともあります。もともと、その試験に素養があったり、実務経験が十分にあったりします。

スタートラインがまったく同じではないからです。一方で、合格できない人の共通点はあります。

  • 教科書や講義を最後まで取り組まない

  • 手広く教科書や問題集を買いあさり消化不良を起こしている

  • テキストやノートをカラフルに染め上げ、これらをきれいに作り上げることに生きがいを感じてしまっている

  • 平均点を越えた、模擬試験でS判定を取った、試験の経験年数等、受験生同士でマウントをとって、優越感にひたっている

  • 予備校の講師や教材事情にやたらと詳しく、試験評論家になっている

  • 他責におちいり、試験問題や講師にクレームをいれている

こんな奴らは、合格しても実務で使い物にならないと思いますので、万年受験生をやっていてもらえればいいと思います。

なすべきは、試験勉強

繰り返しますが、ゴールは試験に合格することです。

試験勉強とは、できないことをできるようにすることです。勉強時間と成績は正比例の関係ではありませんので、誤った方法で長時間勉強しても疲れるだけです。成績が伸び悩んでいる方は、今一度ご自身の勉強方法を見直してみましょう。

練習でできなかったことは、本番では絶対にできません。

年に一度の大勝負となることもあるでしょう。やることやって、最後は気合と根性でなんとかするしかありません。そのためにするべきは、健康管理と精神維持です。自分が積み上げてきたものを信じて、最後まであきらめずに粘りきっていただきたいものです。


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