野田啓紀@よく食べる司法書士

不動産の名義変更をしたり、相続や終活のことを解決する司法書士法人の代表。終活専門の… もっとみる

野田啓紀@よく食べる司法書士

不動産の名義変更をしたり、相続や終活のことを解決する司法書士法人の代表。終活専門の団体役員。名古屋市在住、京都大学法学部卒業。出歩いて食事をするのが好きです。お休みの日は、愛機EOS R6を持ち出して、写真撮影に。私らしくモノの見方、考え方、感じ方をお伝えしています。

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  • 一度は訪れたい珠玉のグルメ記事

    私が読んで感動した、訪れてみたいお店ばかりです。実際に足を運んで丁寧に取材された質の高い記事をまとめています。

  • monochrome snap

    日常のさりげない空間を切り取って、新しい気づきがあればと思います。モノクロ写真でおしゃれに表現したいものです。

  • 司法書士のおしごと!

    就職先を考え始めた学生諸君やこれから士業を目指そうとしている受験生にぜひ読んでいただき、将来に向けて想像をふくらませていただきたいものです。歴史が長く、合格率4%という最難関の国家資格であるにもかかわらず、いまだなにをしている職業であるのか、ほとんど認知されていない不遇な資格業です。現役司法書士が語る司法書士のおしごと。

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土地を半分あげる、の誤解

単独で所有している広い土地があって、これを半分だけ子どもに贈与して、家を建てることを考えられます。また、100坪の土地のうち、40坪だけあげたいと求められることもあります。 このように、土地の一部だけ譲るというところに、しばしば誤解があります。単に、土地の名義を変えただけでは、土地を切り取って分けたことにはなりません。 ひとつの土地の半分だけ権利を譲ると、その土地はふたりで共有することになります。右から半分、左から半分と、線を引いて権利の境目を分けることにはならず、双方が

    • 考えながら、走ること

      たいへん難しい相談を受けましたが、尖った専門家の仲間とともに良い提案ができそうです。ぼんやりとでも、やりたいことや、目標となる終着点が見えてくると、そこから解決策が拡がっていきます。 あれこれと、話は聞きに来ても実行しない方や、やたらと小細工じみて絵に描いた餅にこだわる方は、うまくいきません。それよりも、少しずつでも実行して、直しながら前に進んでいくことが成功の近道と思います。もちろん、明らかに無理なところが出てこれば、すみやかに撤退するか軌道修正を施すばかりです。 私ど

      • 官公署向けの研修会も承ります【用地事務初級研修】

        今日も今日とて、講演に。毎年、愛知県建設局からのご依頼で、用地事務担当者向けの研修講師を務めております。本日は、用地事務初級研修でした。愛知県内にある市町村役場、国の出先機関にお勤めの方で、特に用地収用や公共事業に関連する公務員のみなさまへお話するものです。 今回は、100名近くのご参加がありました。実務経験が1年以内の方が対象でしたので、不動産登記法の基本的な内容で構成し、民法・不動産登記法の改正の重要点の整理もいたしました。相続土地国庫帰属制度についてもお話しましたが、

        • 物事の成功率を高めるためには入念な計画をする

          阪神タイガースの優勝の夜、道頓堀から飛び込んだおじさんを撮影した見事な一枚を見ました。 雑踏をうまく配置しながら、飛び込むおじさんをこれ以上ないタイミングと構図でとらえられています。こんな写真が撮れたら、一生の記念になるでしょう。 良い写真を見つけると、どこからどうやって撮ったのかと気になります。レンズやカメラの設定も、なんとなく推測して見ています。撮影した本人が解説してくださっていたので、拝見しました。 偶然ではありませんでした。 前もってロケハンをして、周囲を観察

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          相続登記義務化に対する法務局の対応【令和5年9月12日法務省民二第927号】

          相続登記の義務化に関して、法務省から法務局に対して事務取扱に関して通達が発出されましたので、確認します。 相続登記の義務化不動産を所有していた人が亡くなり、不動産を相続した者は、相続の開始から3年以内に法務局で相続登記を申請して、名義変更をしなければなりません。これは、遺言書によって不動産を取得した者も同じです。 義務違反に対する罰則相続登記を申請をする義務がある者が正当な理由がないのにその申請を怠ったときは、10万円以下の過料(行政罰)とされます。 義務違反を見つけた

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          相続がうまく進まないときは、遺産分割調停を利用しよう

          遺産相続が話し合いで解決できないときには、家庭裁判所に間に入ってもらい、互いの意見を伝えて、話をまとめてもらうことができます。遺産分割調停といいます。調停は、裁判とは違って、話し合う場です。裁判所の調停委員の方に意見を聞いてもらい、お互いに譲り合って合意を目指します。 呼びかけても話し合いの場に出てこない相続人や、連絡を無視して返事もしない相続人がいるときでも、裁判所から呼び出しや書面での意見聴取を試みてもらえます。ただし、どうしても連絡がとれないときや、互いの意見がまった

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          やらないことを決める覚悟【無人考】

          できないことは、わざわざやらなくてもいいと考えている。 正確に言えば、その困難さの割に得るものが少ないことや、実現するために過分なコストがかかることも含める。さっさとあきらめて、できる人に任せて、得意なことを伸ばすことに注力するのが望ましい。 ときどき、ガストで食事をする。あの猫ロボットを気に入っているからだ。見た目がいい。あれは、いい仕事をしている。指示されたことを完璧にこなし、余計なことはしない。なにより、不快感を与えない。 ひとりで食事をするのに、サービスは求めな

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          どこの馬の骨かわからない人の話は聞いてもらえない【自己紹介の大切さ】

          いやいや、違う、コンテンツが大事なのだ。 結論としては、正しいだろう。しかし、これは最後までしっかりと聞いてもらってから、評価されること。ならば、聞いてもらうための仕掛けが欠かせない。 何を言うか、よりも誰が言うかが重視される世の中だ。SNSの影響で、なおこの傾向が強くなっている。 この良し悪しはともかく、これが現実なので、大衆に向けて発信するならばこの点を理解しなければならない。CMなどで、有名なタレントやインフルエンサーと呼ばれる人たちが起用されるのは、商品やサービ

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          いらなくなった不動産を放置してはいけない【正しく手放しましょう】

          親の代から相続した宅地、田畑、建物のほか、住まなくなって物置になっている空き家、なんとなく買ってしまった山林、原野、別荘地など、手に余って困っている声をよく聞くようになりました。 先日、相続した土地を国に返す相続土地国庫帰属制度についての講演をしたときに、参加者のみなさまより数多くの相談をいただき、いらなくなった不動産の処分に困っている方がこれほど多くおられることがよくわかりましたし、この問題に対して積極的に関与する意義を感じたところです。 いらなくなった不動産を手放すの

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          海洋散骨に関する私見

          亡くなった後は、自然葬のひとつとして、海に散骨をする海洋葬や海洋散骨を希望される方があります。海が好きであったり、お墓を構えることを煩わしく感じられたりとさまざまな理由がありますが、あくまでもイロモノと考えています。とはいえ、海に自由に骨を撒くことが果たして許されるのでしょうか。 法規制についてわが国では、海や山に散骨することは法律で禁止していません。しかし、地域によっては条例で禁止しており、どこでも散骨ができるわけではありません。縁のあるところだからと勝手に出向いて撒くこ

          学びの時間を予定にいれる【継続的な自己研鑽】

          司法書士として独立開業したときに、毎週水曜日は半日営業として、研鑽の時間にあてがうと決めました。 そのはずだったのですが、恥ずかしながら、今に至るまで予定どおりになったことが滅多にありません。絶えず、仕事のご依頼があるのはありがたいことですが、良い仕事をするためには、学びの時間は大切なので、できる限り実行したいものです。 難しいことは知と暴で乗り切ることが好きなので、実務経験と知識と、両輪均衡が望ましいところ、どうしても偏ってしまいます。過去の貯金を取り崩して仕事をしてい

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          個人事業者が円滑な相続や事業承継を考えるには

          経営を次の世代に譲り渡す事業承継は、株式会社に限った話ではありません。個人商店、医院、農家、飲食店、美容室、床屋、士業事務所など、個人事業主でも、代表者が引退するときは、事業承継をするか廃業することになります。 個人事業者の事業承継の場面でもっとも困るのが、事業用の資産をどのように次の世代に移すかということです。 株式会社であれば、自社株を譲渡すれば済むことで、個々の会社名義の資産を名義変更することなく、次の経営者が継続して管理していきます。 個人事業者の場合は、すべて

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          毎年、貢献度合いにあわせて遺言を書き直しています

          劇画の中だけのことではありません。遺言を書いたけど、事情が変わったり、気が変わったりすることがあれば、いつでも書き換えることができます。 将来、内容を変えたくなるかもしれないから、今はまだ遺言を書かないで様子をみようとされる方もありますが、できれば思い立ったときに書いてください。後から、書いたものを白紙撤回したり、内容を書き直したりすることができます。 しかし、やり方を間違えますと、せっかくつくった遺言が無効となってしまうことがあるほか、無用な紛争の元となることがあります

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          夏の相続登記相談会が終了しました

          グラーティア司法書士法人の夏の相続登記相談会の全日程が終了しました。最終日は、愛知県みよし市で開催しました。今回も、多くのお客様にご来場いただきました。篤く御礼申し上げます いよいよ、令和6年から施行される相続登記の義務化もあいまって、使っていない土地、住んでいない空き家、確実に引き継ぎたい土地など、不動産に関する相談が多く寄せられました。名義変更だけでなく、相続した不動産をどのように引き継いでいくのか、あるいは手放すのか、これまでのように無視して放置するわけにはなりません

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          60歳過ぎたら、飲む、打つ、買う

          少し前に記事になっているのを見かけました。60歳過ぎたら、飲む、打つ、買う。 ふだん、相続に関わる仕事をしていて、終活やら、死後の手続の代行をする中で、これらにかかわる相談も多く受けます。相続に向けて、なにをしておけばいいでしょうかと。 ひとつの答えとして、全部使い切ってしまいましょう。 亡くなった後に、なにかが残っているから、なにかが残りそうだから、相続のことを心配しなくてはならなくなるならば、なにもかもなくなっていれば、その心配は消えてなくなります。 極端なことを

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          工場夜景を美しく撮影するのに必要なこと【三重県四日市市】

          工場夜景の撮影に、四日市市へ。夕刻には、ようやく秋らしく暑さがゆるみ、気分よく歩く。 適度な湿度、曇り空、風がそろって、環境のととのった撮影となった。 工場の光が海や空に投影されて、どこを切り取っても美しい。 暗闇で、日頃の雑事を忘れて無心になってシャッターをきる。創作意欲が回復し、集中力が高まる。

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