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monochrome snap

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日常のさりげない空間を切り取って、新しい気づきがあればと思います。モノクロ写真でおしゃれに表現したいものです。
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monochrome snap #10【柳橋】

やわらかいボケ味の写真が好きでよく撮っていたところ、最近はコントラストが強めの線のはっきりしたものも好むようになってきた。隅から隅まで、気を抜けないのでこちらの方が難しい。 仕事を早めに終えて、夜の会食へ。暖かくなってきたので、外歩きをしながら向かう。今日は特に時間に追われてもいないので、気になるところへ寄り道しながら歩く。 柳橋のあたりは、肉の焼けるおいしい煙であふれている。路地に間口の小さな店が立ち並ぶ雰囲気がいい。 堀川は、かつてはドブ川だったのに、最近はずいぶん

monochrome snap #09【桜木町】

CP+の帰り道は、桜木町を歩きながら横浜駅へ向かう。車道と完全に分離されていて、歩きやすい街並みだ。 高層ビルに取り囲まれた街づくりで、切り取り方が難しい。雨が降りそうだったので、早めの撤退を余儀なくされた。 夕方には会社勤めの方から学校帰りの学生まで、行き交う人が増えてきた。建物と人が適度にあって、写真を撮るには楽しいところだ。 平日に、無理やり日帰りの旅を組んだので余裕がなく、次は宿泊をしてじっくりと周りたいものだ。

monochrome snap #08【みなとみらい駅】

港町横浜を散策してみる。新横浜駅から横浜駅を経由してみなとみらいへ。思いのほか距離があって、駅の中もずいぶんと歩いて、市内の移動に時間がかかった。 あいにくの曇り空で、海辺の見通しがすぐれない。街から歩いて、すぐそこに海があるのは、いい景色だ。 高層ビルやホテルが立ち並び、名古屋や大阪とはまた違った街並みを歩くのもまたいい。次は泊まりで行って、ゆっくり食事でも楽しみたいところだ。

monochrome snap #07【御嵩町】

休みの日には、ときどき電車に乗って遠くへ出かけることにしている。職住近接のため、気になるとつい、事務所へ出向いてしまうので、気軽に戻れないところへ離れたほうがいい。デジタルデトックスも兼ねて、本を読みながら時間を忘れて旅に出る。 御嵩駅は、宿場の雰囲気を残す静かな街だ。早めの春の陽気の中で、微睡む使い魔がいた。 こちらを気にして鳴いていたが、しばらくするとまた眠ってしまった。食事をしたところに、迷い猫を探すポスターが貼ってあり、これに酷似していたのだが、報せたほうがよかっ

monochrome snap #06 【七条通】

京都の街は、理想的なコンパクトシティであると思っている。食べる、寝る、遊ぶのに、距離が短く、暮らしやすい。交通インフラがいつまで経ってもまともにならないのは、目をつぶるしかないが。 京都には、おいしいコーヒーを出してくれるカフェが街のいたるところにある。イノダコーヒや六曜社などの古き良き名店から、新進気鋭のカフェスタンドまで、味にも店にもこだわったコーヒーが楽しめる。 仰々しい建物にかけられた看板を見ながら、カメラを向けるのも街歩きの楽しみになる。古いものと新しいものを

monochrome snap #05 【京都駅】

京都の玄関口は、いつも混雑している。住み慣れた場所に寄るたび、帰ってきたような気分になる。自分にとっては、楽しいこともつらいことも、幸せなことも忘れられないことも、ぎっしりと詰まっている場所だ。 いつも、目的地はひとつかふたつ、あとは流れでぶらっと歩くのみ。とにかく人が多いところなので、できるだけ人のいない方へ向かっていく。旅先ですれ違う人の波は、オブジェみたいなもの。気にしない。 めぼしい観光スポットは、バスがつないでいる。この列に並んで、満員のバスで移動するのが苦手な

monochrome snap #04 【三宮】

福岡に行こうか、神戸に行こうか迷った結果、後者を選んだ。結果論だが、福岡に向かっていたら、爆弾騒動で終日空港に足止めされて、旅どころではなかっただろう。 危険察知は鈍い方だが、指運は、まだ悪くはなっていないようだ。 前に、三宮の街に降りたのは、8年前のこと。司法書士試験に合格したばかりで、合同での全国研修会のために赴いた。広くて寒い会場で、凍えながら座っていたので、話の中身はほとんど覚えていない。 研修会とはいえ、全国の合格者同期生と顔をあわせて酒を飲むためのようなもの

monochrome snap #03 【一乗寺】

たまには京都の空気を吸いに、お気に入りのラーメンを求めて出かけてきた。 二年ほど暮らしてもいたけれど、その頃とあまり変わらない。古い路地に、新しいお店、若い人も老人も近いところに住んでいる、小さくても常に新しいものが生まれている、そんなところが京都の街並みの魅力だ。 一乗寺は、ラーメン街道と名乗り、老舗の名店から新興まで集まっている。入れ替わりも激しいけれど、実力のある店がある。府内にお店は約400軒と、全国で見ると真ん中くらい。実は、そんなに多くはない。 年越しそばは

monochrome snap #02【白川公園】

少し体調が回復したので、出勤前に寄り道してみる。 昨晩はどうやら雨だったらしい。閉め切って、床に臥せていたのでわからないが、今朝は晴天だ。 朝は、犬の散歩をしている人、早めの通勤の人たちが行き交う。やや暖かく、とても静かで心地よい。 伏見近辺は、仕事をするにも生活するにも快適なところだ。名古屋駅や栄に比べれば、人も車も少ない。 雨上がりの朝だから見られる貴重な景色だ。木々も色づいて、紅葉の楽しめる時期がやってきた。 さて、旅に出かける予定をしようじゃないか。

monochrome snap #01【愛知県豊田市】

仕事でひさしぶりの豊田市へ。良い天気で、駅前を少し歩いてみる。 駅前の再開発も終わり、ずいぶんときれいになった。歩道を高架にして歩車分離をするあたり、豊田市らしいなと。 市内の主要な地域の地主たちが二派閥に分かれているため、互いに牽制しあってなかなか開発が進まないとも聞いたことがある。 豊田に行ったら、帰りに立ち寄るお店。松丈は、鶏肉の惣菜専門店だ。コロッケ、からあげ、チキンボール、メンチカツ、なにを選んでもまちがいなく旨い。 さて、お惣菜をつまみに、一杯やろうじゃな