「ソーシャルグッド」との馴れ初め、アフリカに樹を植えたかった私。
こんにちは。ながい みゆうです。
今回は、「私がはじめてソーシャルグッドに出逢ったときの話」をさせていただきます。
私はスマホをやめたくて、ついでにアフリカに樹を植えたかったんです。
中2の夏、アフリカに樹を植えたかった私
私が「ソーシャルビジネス」なるものを初めて認識し、意識するようになったのは「forest」というアプリとの出会いでした。
私は当時中学生で、勉強をするのに携帯電話を触るのがやめられない、というなんとも現代っ子らしい悩みがあり、そんなときApp Storeでスマホ依存に役立つアプリを探していたところ、「forest」に出会いました。
「forest」は自分がスマホを使用しなかった時間だけ木が育つアプリで、自分が設定した時間だけスマホを使わなければ、そのぶんコインが貯まります。
そしてそのコインで木を植えることができ、バーチャルだけでなく、
「地球の森」という機能ではアフリカに本物の樹を植えることができます。
このコンセプトを知ったときはまだ、ソーシャルビジネスというものをほとんど認知していませんでした。
だけど、「森林が減っています!」「地球温暖化が深刻で…」「絶滅危惧種、年々増加!」といった地球環境に対するサイレンをたびたび教科書で鳴らされ、警告されつづけていたことが印象にあり、
「なんかよくわからないけど、私はスマホ依存をやめたい。私がスマホをやめるとアフリカに木が植えられる」
「私がスマホ依存をやめられて、私のおかげでアフリカに木が一本増えるなら、なんか良いよね」
という、非常に自分のことしか考えていない理由で「forest」を購入。
今振り返ると、あの頃の稚拙な本心は、
「スマホをやめるのは私のため、アフリカに樹を植えるのはアフリカのためだけど、アフリカに樹を植える自分はえらいし、満足できる!」
というジコチューなものだったと思います。
私はジコチューだけど、想いやりはある
この出来事から私が考えたのは、
ソーシャルな消費はまず、自分のために始めるべきということです。
「あ。これほしいとおもってたんだけど、これを買うと、社会的にもちょっといいことしてるんだ。」
ソーシャルグッドが日常の一部の中に溶け合う、自分の需要は100パーセント満たせるけど、プラスアルファでなんかいいことしたような不可価値がつく。
そういう消費活動のあり方がすごく理想的だと感じます。
これからもどんどん、そういう取り組みを行う企業は増えていくと思うし、「ちょっといいことしたな」っていう付加価値を感じられる瞬間も増えると思います。
自分のために消費をする、そこにソーシャルグッドの付加価値がつく。
私の場合は、自分がスマホをやめるために購入したアプリの裏側で、「私にもアフリカに木を植えられる」という付加価値がありました。
私はとても自己中心的な人間なので、「スマホをやめたい」自分と、「アフリカに樹を植えたい」自分のために「forest」を購入しました。
けれど、その裏側には「アフリカや、地球を救いたい」
そんな小さな思いやり、優しさが隠れていました。
私はジコチューだし、自分のことしか考えていないけど、アフリカに樹を植えたい。
そういう思いやりから、私の「ソーシャルグッド」は始まりました。
自分も幸せになるし、自分だけじゃない「誰か」も幸せになる
「社会課題」「SDGs」「ソーシャルグッド」などのワードが
世間で囁かれる量が増え、世界でも注目は集まり続けています。
世界的なトレンドとして、「ソーシャルな消費」、言い換えると「もっと社会のためになるお金の使い方」をしたいという方も増えています。
「フェアトレードの商品を買ってみたい」とか、
「割高でも社会のためになるサービスを利用したい」とか。
でもそれがなかなか難しくて、うまく一歩が始まらないのは、
「需要と供給が一致していない」からだと思います。
ソーシャルビジネスに注目が集まり、その勢いが増している現在でも顧客の適切な需要に応じた供給を行うことは、「ソーシャルビジネス」であるが故になかなか難しいと思っています。
だからこそ、自分も幸せになるし、自分だけじゃない「誰か」も幸せになることが、
ゆるやかで何気ない、ジコチューだけど想いやりのある消費が少しずつ少しずつ増えることが重要だと思います。
ここまで読んでくださったあなたが、
あのときの私みたいに、無理のない範囲で、自分が幸せな範囲で
アフリカに樹を植えたくなる。そんなお買い物に出逢えますように。
■Forest(App Storeリンク)
https://apps.apple.com/jp/app/forest-%E9%9B%86%E4%B8%AD%E5%8A%9B%E3%82%92%E9%AB%98%E3%82%81%E3%82%8B/id866450515
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