ミユウ

同志社 経済3年。MAGiC HoURで創業メンバーインターン。エモい資本主義をつくる…

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同志社 経済3年。MAGiC HoURで創業メンバーインターン。エモい資本主義をつくる。エンタメ、社会問題、経済学、哲学など。ふぐとおもちがすき。https://twitter.com/ng21my

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「やっほー、元気してる?来月実家に帰るんだけど、よかったら久しぶりにご飯でもどう?」  ピコン、という通知音と同時に画面に表示されたのは高校の同級生からのメッセージだった。 「智花、久しぶり。もちろん!帰国日わかったら教えてね」  当たり障りのない返信をして、スタンプを送った。智花は高校三年間クラスが同じで、部活も同じだったからそこそこ仲が良かった。お互いが大学へ進学してからは会う機会も減ったが、社会人になった今もたまに連絡を取り合っている。  智花から送られてきたアメ

    • 私の命と、世界の狭間

      「綺麗な絵ですね」  その瞬間は突然訪れて、私はすぐに反応できなかった。かじかむ手をポケットに入れたカイロで暖めながら、なぜ日光はこんなにあたたかいのか、なぜ反比例するように空気は冷たいのか考えて、よくわからないなと結論を出した、穏やかだけどどこか寂しい冬の午後だった。  東京郊外の、小さな公園で開かれたフリーマーケット。道路に面して作られた花壇沿いのブースD5で、私はひとり絵を売っていた。  高校を卒業して、多摩の美大に進学した。その後は大手広告代理店で3年間プロダク

      • 推しとは幻想であり、現実である。

        こんにちは。ミユウです。 先日初めて推しの現場に行って参りました。 (ジャニーズJr. 某侍グループのSくんの舞台です) 初めてこの目で推しを見て、思ったこと。 推しとは幻想であり、現実である。 * 私が「推し」に抱く感情はさまざまですが、 ■デビューしてほしい ■たくさんお仕事をしてほしい ■生きているだけで感謝 ■人として好き、尊敬 みたいな部分が大きいです。 そしてその感情は全て、「テレビの向こうの世界の人」「芸能人」という フィルターで推しを捉えたとき

        • もし、世界から悲しみが消えたなら。

          もし、世界から悲しみが消えたなら。 私は毎朝、出社ギリギリまで布団で眠るのをやめるだろう。 もし、世界から悲しみが消えたなら。 私は朝日を浴びて伸びをするのをやめるだろう。 もし、世界から悲しみが消えたなら。 私は晴れの日にお気に入りの服を着るのをやめるだろう。 もし、世界から悲しみが消えたなら。 私はすれ違う子供を目で追うのをやめるだろう。 もし、世界から悲しみが消えたなら。 私は電車で座るのをやめるだろう。 もし、世界から悲しみが消えたなら。 私はコンビニで昼ご

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          3本

        記事

          写真と5/7/5シリーズ① 「街並み」

          元気ですか その一言すら 言えなくて * こんにちは。ながいみゆうです。 今回から 写真と5/7/5シリーズを始めます! 最近写真を撮ることにハマっているので、 写真と文字を合わせた創作がなにか出来ないかなと。 第1作目のタイトルは「街並み」。 何年も過ごした街、何度も君と通った道。 その景色のどこを見ても君のことを思い出す。 君は隣にいないし、あの頃みたいに近くにもいない。 ふと、懐かしい街並みをみて君のことを思い出したから、君と話がしたくなったけど、 ど

          写真と5/7/5シリーズ① 「街並み」

          ねぇ、私は、禁忌だろうか。【創作小説ショートショート】

           君は無口だ。  「おはよう」、といつも通り話しかけたところで「おはよう」とは返ってこない、そんなことはわかりきっているから毎朝私は、ただ君に寄り添って座る。  一日も欠かさずAM7:00にアールグレイを飲む私と対照的に、君は私が差し出したときしか水を飲まない。ぶっきらぼうに水を受け取り、顔を背けて少し微笑む、そんな君の素直さが好きだ。だけどたまには、一緒にアールグレイを嗜んで、「この香りは好きじゃないな」って、顔を顰める顔がみたい。  ふたりとも何も予定がない日は、君

          ねぇ、私は、禁忌だろうか。【創作小説ショートショート】

          想像力で、世界を変える

           例えば、街中に無造作に落ちている、ぼろぼろになった手袋を目にしたら何を思うだろう。 それが大きくて麻でできていて、カーキやネイビーだったら、どこかのおじさんがポケットから落としたのだろうと思うだろうし、それが小さくて真っ赤な、毛糸でできたミトンだったら、赤ちゃんが手から滑らせたと思うだろう。  もし仮に赤ちゃんのものだとすれば、彼ないし彼女は誰となぜ、この道を通ったのだろう。何を考えていて、その小さい体から何が見えるのだろう。  わたしたちはそういう「想像」を、人生で

          想像力で、世界を変える

          4歳、クリスマス。私がサンタさんにもらった「モノ」

          こんにちは。ながい みゆうです。 今回は「私が欲しかったものと貰ったもの」をテーマにミニエッセイを書いてみました。 ひとつだけ、クリスマスになるといつも思い出す、 忘れられない贈り物があります。 私たちが、本当に「贈り物」に求めていること。 4歳、クリスマス。 私が欲しかった「物」 サンタさんへ。勉強机をください。 それが、私が4歳の12月に拙い字で書いた手紙の内容だった。 私は勉強机が欲しかった。 3つ上の兄は小学1年で、その年から一人部屋と勉強机を与えられる

          4歳、クリスマス。私がサンタさんにもらった「モノ」

          星空がエンターテイメントだった頃を、私たちは取り戻せない

          こんにちは。ながい みゆうです。 今回はコラムです。 星と夜景。今の社会に対して思うこと。 寝る前に星を見るのが好きだった 私は石川県北部の港町で生まれました。人口は約3万人で、海と山に囲まれた小さな街です。 歩けば知り合いと遭遇するような街だったからこそ 深くて一生続くような人間関係が築けるようになったこともあれば、 自分が愛せる自分になることより、誰かに愛してもらえる自分になること ばかりめざしてしまったこともありました。 思春期の頃は地元の閉塞感が大嫌いで 誰も自

          星空がエンターテイメントだった頃を、私たちは取り戻せない

          「ソーシャルグッド」との馴れ初め、アフリカに樹を植えたかった私。

          こんにちは。ながい みゆうです。 今回は、「私がはじめてソーシャルグッドに出逢ったときの話」をさせていただきます。 私はスマホをやめたくて、ついでにアフリカに樹を植えたかったんです。 中2の夏、アフリカに樹を植えたかった私 私が「ソーシャルビジネス」なるものを初めて認識し、意識するようになったのは「forest」というアプリとの出会いでした。 私は当時中学生で、勉強をするのに携帯電話を触るのがやめられない、というなんとも現代っ子らしい悩みがあり、そんなときApp S

          「ソーシャルグッド」との馴れ初め、アフリカに樹を植えたかった私。

          創業メンバー兼インターン、大学3年生のわたし

          はじめまして。永井美優です。 このたび株式会社MAGiC HoURの創業メンバーとして、インターン生として、メディア事業部のメンバーとしてnoteを始めることになりました。 まずは自己紹介からしていこうと思うのですが、「自分で自分を紹介できるほど、自分のことがわかっていたら苦労しないよ」と思うほどに自己紹介が苦手です。温かいまなざしで読み進めてください。 私がなぜMAGiC HoURでインターンをしているのか、何を考えていて、人生で何をしたいのか。 自己紹介石川県の港町

          創業メンバー兼インターン、大学3年生のわたし

          私はたぶん明日、またバス停で泣きそうになる。

          私は、定刻通りにバスがくると泣きたくなる。そういう人だ。 だって不思議じゃないか。 描かれた物語のように、設定されたアルゴリズムのように、 当然のようにバスがやってくるのは、日常なんかではない。 バス会社で就労したことはないからわからないけれど、 運転士が健康で朝を迎え、事故なく出勤し、バスを動かす。 世界は災害が起きるわけでも隕石が降ってくるわけでもなく、当たり前のような顔をしている。 私たちはバスが定刻に来ないと死ぬみたいな顔で、 スマホで何十回も時刻を確認しなが

          私はたぶん明日、またバス停で泣きそうになる。

          一人暮らしの家で過ごす一人は全然寂しくないけど、誰かが帰ってくるとわかっている家で誰かを待つのはすごく寂しくて、自分が世界に取り残されたみたい。誰かの存在が隣にあると知れば知るほど、寂しさは増す。寂しさを辿ると愛にいきつく。だから孤独や寂しさは、その人が愛されていた無形の証拠だ。

          一人暮らしの家で過ごす一人は全然寂しくないけど、誰かが帰ってくるとわかっている家で誰かを待つのはすごく寂しくて、自分が世界に取り残されたみたい。誰かの存在が隣にあると知れば知るほど、寂しさは増す。寂しさを辿ると愛にいきつく。だから孤独や寂しさは、その人が愛されていた無形の証拠だ。

          私の就活観について。 ~22卒就活のリアル〜

          みなさん、こんにちは。Miyuuです。 今回は就活について書こうと思います。 私は現在大学3年で、周りは絶賛就職活動中。 ところが私はどちらかというとマイペース。SPI?GD?なにそれ?我が道を行っています。 コロナ、不景気、買い手市場、就職率。学生の不安を煽るニュースは後を断ちません。こんな環境で私がマイペースでいられる理由。それは、 ①やりたいことの軸が定まってるので悩む必要が無い ②就活ミスったくらいで死なない!人生はそんな甘くない このふたつの就活観がある

          私の就活観について。 ~22卒就活のリアル〜

          HSPって楽しい! 〜HSPの私の生き方〜

          こんにちは。Miyuuです。 今回はそれなりに楽しい、HSPとしての生き方について書こうと思います。 最近有名になりつつHSPという言葉。 Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、繊細で感受性が強い人のことです。5人に1人が該当すると言われています。 私めっちゃ、該当するんですよ。 どれくらいかっていうと、マドレクリニックさんのセルフチェックでいうと 1. 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ ▶︎Yes

          HSPって楽しい! 〜HSPの私の生き方〜

          世界は私と、私以外でできている

          初めまして、こんにちは。 Miyuuです。 本日11/17より創作活動の一環としてNoteを始めます。 宜しくお願い致します。 さて。以下が、このNote全体のテーマです。 世界は私と、私以外でできている 幼稚園児の頃、友人が喧嘩しているのを見て、 「ああ私は、この二人にはなれないから、どうやっても介入する余地がない」と感じたのを覚えています。 そこから思うようになった、大事にしている考え方は この世界はいつも、自分と自分以外で成り立っているということです。 だか

          世界は私と、私以外でできている