座布団の上の宇宙〜斎藤道三も苦笑い〜
前回からの続きです。
ついぞ全国大会予選当日です。直前にプロの落語家の指導をみっちりと受け、自信喪失ではありましたがもう後はありません。
毎年この大会に参加するときの行きの深夜バスのなかは馬鹿騒ぎをしていくのですが(ホント迷惑)この年はひたすら落語の音源を聞いてセリフをさらう&イメトレをしていきました。
会場についてからはルーティンとしてとかく私は歩き回ります。いわゆる動物のマーキングと同じ理論ですw
場所は岐阜にある長良川国際会議場、大ホールは最大2千人がはいる大きな会場です。
予選はいくつかの多目的室で行われますが、決勝はもちろんこの大ホールです。
当日の予選は全国から集まった落研学生が予選4ブロックに分けられ、うち上位二名が決勝に進出できると言った形式でした。
持ち時間は一人7分程度なのですが、7分で終わる落語などほとんどありません。
ですから、まず大会用の7分の台本の構成力が求められます。その上で技術やお客さんの反応をみてプロの落語家を含めた審査員が決勝進出者を決めます。
出順は完全主催者側のランダムとなり、M-1とかを見ててもわかると思いますが、わりかし後半のほうが印象には残りやすいので、やはり出順という運も持ってる必要があります。
そして私の出順はというと、、、前半でしたw
はじめのはじめではありませんでしたが、半分より前でしたので結構この時点で覚悟はしました(笑)
ただ逆にそれがよかったといいますか、変に時間を開けずに出番が来たのと、ま、期待されてないなーってと気負うことなく落語ができたのです。
そして予選の内容ですが、、、、
全く覚えておりません(笑)
ホントに頭が真っ白で、ウケたのかウケてないのかすらも覚えておらず、ただやろうとしていた間や仕草、セリフに関してはとくにミスもなくできたかなー程度です。
前半だったので自分の出番が終わり、決勝進出者の発表まではだいぶ時間がありました。
本来であればとかく全国のうまい人達の落語を見れるこんな機会もないのですが、自信をなくしそうなので見る余裕はなく(笑)
同じように出番が終わった後輩をつれて会場の裏手にある岐阜のシンボルとも言える金華山に無駄に難しいルートで登りました(笑)(麒麟が来るでおなじみ稲葉山ですね)
予選直後のぐったりした後なので、後輩達はしぶりましたが、私の場合はある種やけくそだったので断固このルートでいくと決めました(笑)
無理矢理後輩をつれて険しいルートで進んでいっている道中ではありましたが、もう終わっているのにも関わらず頭のなかは夕方の決勝進出にすすめるかどうかで、その不安をかき消すために一歩踏み出すごとに「おれは決勝に行く」とぼそぼそ念じながら登っておりましたw
なんとか金華山も無事に登りきり、天守閣から岐阜の町を眺めると気分はもう斎藤道三。ここでも「われに力を与え、決勝にいかせよ」とかなんとかとかく念じておりました(笑)
道三もきっと苦笑いですw
そして無事会場に戻り、ついぞ決勝進出者の発表。
当日参加した予選参加者が一同に集められ、NHK岐阜のアナウンサーの方から明日の大ホールでの決勝進出者を順次発表をしていきます。
そしてついに私の予選会場の決勝進出者の発表です。。。
「日本大学芸術学部!微微亭鼠男さん!」
まさかのまさか。自分の念力に恐れおののいた瞬間でした。
周りの決勝進出者はそれこそ学生落語会では実力を認められた著名な方がほとんどの中、一人引き寄せ枠からの選出でした笑
ついに、私は大学一年生の頃から目標にしていた憧れの場所に立てることとなったわけです。
実は予選をみていた同期や後輩は会場の湧き具合をみて、全然あるぞ!と言ってくれてはいたのですが、そんなのはなぐさめ程度におもっていたのです(笑)
努力はもちろんしておりましたが、それにしてもこればっかりはなにか見えないもののサポートを感じざるを得ませんでした。
あながち、引き寄せも念力も馬鹿にできないことをご理解いただけましたでしょうか?笑
もし、何か引き寄せたい現実があれば、あらゆる現実的な努力をしたうえでイメージに身を委ねてみましょう!きっと何かしらのサポートはありますよ!(具体的な念じ方、祈り方は追ってお話しをしていく予定です!)
次回、全日本学生落語選手権大会決勝!2000人のまえで落語です!
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