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希望はまちのたくましさ。

「あきらめたら、そこで試合終了ですよ」
安西先生のセリフからはじまる資料を、となりの公務員がポトリとくれた。

『寛容と幸福の地方論part3』

ここ何年かで一緒にやってきたタウンプロモーションへの姿勢、
ファンベースの概念を取り入れたことへの花丸をもらった気持ちになる。と。

ちなみに、資料や本はこうやってとなりの公務員が先に読み、ポイントとなる箇所に付箋がきれいに貼られた状態で私のところに回ってくる。
もちろん、中には蛍光マーカーで線が引かれまくっている。

となりの公務員は、常に民間の人たちが綴る言葉を研究し学び、
私はとなりの公務員が民間の人たちが綴る言葉のどこに共感したのかを確認しながら行政の仕事の意義深さを学ぶ。

地方創生が掲げる真の目的は、
人口の数合わせではなく、それぞれの地域に住む人の幸福度
(主観的なwell-being)の増大であるべき

『寛容と幸福の地方論part3』より

地域への希望が、自分の幸福な人生に直結すると思えるまちが紫波町だと思う。紫波の人はそのことをみんな知っているということが強い。

そのことに気付けるまちに住めればラッキー、
気付けず、思えず、何も変わらないまちに住んでいる人もきっと多い。

この会話の時の、となりの公務員のセリフをメモったので見てほしい。

行政側は自治体というエリアに住んでいる人へサービス提供をするし、
住んでいる側は、住んでいる自治体のサービスを受けるしかない。
民間のような自由な選択はそこにはない。ここが大きく違う。
選べもしないのに、その人の人生の幸福に大きく関わる行政サービスが良いものでなければ不幸でしょ。いい人生を送ってほしい
このまちに住む人に「希望」を夢見てもらうのは俺たちの責任なんだと思う。
そういうまちを、みんなで一緒につくっていきたい。

となりの公務員 本日の名言



行政が市民の感情に寄り添う理由をずっと探してきたとなりの公務員にとって、この本は答えをくれたようだ。

希望とは、大切な何かを行動によって実現しようとする気持ち。
Hope is a wish for something to come true by action.

気持ちに寄り添うことは、希望をつくる。

更に読み進めると、背筋が伸びながらも嬉しい分析が書いてあった。

行政への信頼度は、地域の希望に大きな影響を与える。
信頼は、人口減少エリアにおいても地域の希望を失わせないための大きな力になっている。

『寛容と幸福の地方論part3』より



「このまちに関わることで、
自分自身を大切に感じ、前向きに生きようと思える。」

これはファンベースカンパニーさんと一緒に調査分析をしながら
紫波町の価値を言葉にしたものだが、

この価値は希望そのものであるし、
強い信頼をいただいている証でもある。
この価値をまとめたブックは、当初職員向け資料として制作したものの、
「私たちも一緒に読みたい」とまちの方からラブコールが多く、
今ではHPからダウンロードできるようになっている。
紫波町役場の職員の心のお守りだ。


希望はたくましさ。
紫波のたくましさに、私は今日も幸福を感じながら、
なるべくたくさんの人に伝わるように、となりの公務員のプレゼン資料をこしらえます。






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