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留学生活 = 節約生活

大体の留学生は、限られた予算の中でやりくり。自力で貯めたり、家族の支援や、奨学金を受けたり、その財源の出所は様々。
大切なの事は、限られたお金を、いかに有効に使い、留学の目的を果たす。倹約ばかりに囚われ、大変な事だけが、自分の中に残る様では、それも悲しすぎる。

当たり前の倹約術を日常生活に

1. 不必要品は、買わない
2. 労力は、惜しまない
3. 情報交換は、宝です
4. 節約の中での至福の時


1. 不必要品は、買わない

私は、New Yorkの大学で、Fashion Designを3年半学んだ。正確に言うと、その内の1年間は、大学の設ける海外プログラムに参加し、イタリアのフィレンツェで過ごした。

どちらの場所も、shopping をするには、楽し過ぎて我を忘れてしまうほどかもしれない。(もし、大のお買い物好きであれば。)

a. 黒い革靴 (black calf shoes)
b. 白いT-シャツ (white tee)
c. 刺繍入りのタンクトップ (embroidered tanktop)
d. 黒い野球帽 (black baseball cap) / ストライプのT-シャツ (striped Tee)

これが、3年半で私が買った洋服・アクセサリー類。

a. イタリアでの2学期が終わり、夏休みを利用して、ニューヨークに帰国する前に、インターンシップをしたいと思った。ポートフォリオを見せる為に、Moschino や Dolce & Gabbana などの、デザイナー・ブランド会社の、オフィスを訪ねる事に決めた。なんとか、来て行く洋服は、コーディネートできたが、靴がどうしようもなかったので、購入した。

b. New York で仲の良い友人達と、中華街に買い出しに行く途中、Broadway沿いの、なんでも屋の店先に、"5 for $4" (4枚で5ドル) の表示に、皆して、ひきつけられ、99セントのお店で買うよりも安いと、興奮して、全員で衝動買いした。

c. デザイン・コンセプトの授業 (テーマに基づき、デザインされた洋服に、当初決めた、一貫したテーマが備わっている。その訓練をするクラス。)の、教材として購入し、その後自分で着て、パジャマとなり、最後は古着屋さんに寄付した。

d. 学生寮で友達になった、日系の友人が卒業し、お母さんが卒業式に、来る事になった。そのついでに、彼女達の計画した、Woodbury Common の outlet (アウトレット)への買い物に、誘われて、同行。Outlet だったけれど、初めてNIKE で「お買い物気分」を味わった。

なんの、手助けにもならない様なリストだけれど、もし貴方が、5つだけ、この留学生活で、買いたい物 (行きたい所とか、やりたい事)があるとしたら、その為に、いくらのお金を用意しなければいけないのか? 又は、何を犠牲にするのか?

必要経費は、不必要な支出を抑えれば、更に余裕が増す。

2. 労力は、惜しまない

歩ける所は歩く。基本的に自炊。この2点は、留学生の間で、きっと、高く評価されていた。その度合いは、多少変わっても、今でもそうなはず。

当時1998年辺り、地下鉄はどれだけ乗っても$1.25。(今はなんと、2倍以上の$2.75)往復でかかる$2.50も、節約したかった。しかも、3駅乗っても、20駅乗っても、値段が同じとなると、馬鹿らしくなってくる。今でこそ、Citi Bike が、市内のあちらこちらに設置され、便利にはなっているけれど、当時は、地下鉄かバスだけ。(for your info: Citi Bike は、最初の30分が、$3.50で、その後1分ごとに $0.18。他にも色々、プランはある。)

よく友人達と、南北を斜めに走る Broadway を歩いて、中華街に買い出しに行った。(片道、30分少し掛かる) 運動にもなるし、基本的に、お野菜や果物も、安かった。私は、中国茶が好きだったので、種類が豊富なのが、楽しかった。今でも、買いに行く。もう歩いては、いかないけれど :)

自炊も同じ事。学生寮にいる間は、私の基本的な食事は、カフェテリアで、取る。それでも、日本のお米で炊いたご飯と、お味噌汁が、食べたくなる時も多々、あった。

ありとあらゆる国の料理が、食べれるニューヨークは、グルメの人にはたまらない。学生にとってのグルメは、炊き立ての、白いごはんとお味噌汁。(たとえインスタントであっても。)

2学期目より、修道院経営の、女子寮に移ってからも、共同の台所で料理をした。週末にまとめて作り、冷蔵・冷凍保存で、同じものを5〜7日食べる感じ。きっと、学生だけでなく、多くの働く人達は、この作り置き生活しているに違いない。


3. 情報交換は、宝です

時代が古くて、申し訳ないけれど、当時学生達は、携帯なんて持っていなかった。もちろん、PC とか Mac なんて個人で持っている学生はいたのだろうか?信じられないと思うけれど、そうだった。

特に私の通っていた大学は、州立大学だったし、ニューヨークの、私立大学であれば、事情も多少は違っていたかもしれない。

色々な情報は、大学の掲示板で見たり、ただで道の所々においてある、情報誌から拾ってた。(これは今でも、side walk = 歩道 に設置してある、箱の中から、自由にとれる。)

生地を買うなら、Broadway のあの店が値引きしてくれる。とか、水曜日に、学生専用$5で映画が観れる、とか・・・。誰かしらが、何かしらの新しい情報を、仕入れてきては、お互いに交換し合った。

クラスに日本人は、いなかったけれど、時間が経つと、友達の友達みたいにして、日本人の友人も出来てきた。日本食料品店に行くと、フリーの日本の情報誌もあったし、お店に掲示板を設けて、色々な情報を提供するお店もあった。(場所柄 (East Villege)、そこには久しく行っていないけれど、今もあると思う。)


4. 節約の中での至福の時

誰でも、自分に制限をかけて生活をしていれば、疲れてくるし、ストレスも溜まる。たとえそれが、何か自分にとって、大切な目標に向かっている為、だとしても。だから、人間、息抜きは必要。

これもかなり、時代遅れの、ショボイ話ではあるだが・・・。当時、私の楽しみは、一品持ち寄りで、友達同志集まって、ワイワイと、たわいもない話をする以外に、一人で過ごす時間にあった。

今はもうないのだけれど、Madison Avenue沿いに、ヤマザキパン屋のカフェがあった。多分、35〜38番街の辺りだったと思う。ひと月に、1〜2回くらい、時間があれば、そこへ行き、日本の菓子パンとコーヒーを買って、ある時は、只ボーっとしたり、ある時は、雑誌や本を持ち込んで、読んだりしてた。

いつも課題製作に追われていたから、こういう何もしなくていい時間が、本当に貴重だった。

気候が良くなると、ニューヨークでは、屋外の至る所で、フリーの event が、たくさん楽しめる。でも、青森県と、同じ緯度に、位置しているくらいだから、こういう季節は、あっという間に過ぎて、長い冬がやってくる。

まあ、今であれば、Youtube で延々と動画も楽しめるし、SM (Social Media = SNS) も、充分活用できる。

要は、張り詰めた糸は、たまには緩めた方が良い。という単純な事。


まとめ

1. 不必要品は、買わない → お金の使い道には、優先順位をつける
2. 労力は、惜しまない → 時間・お金・労力を、バランス良く考える
3. 情報交換は、宝です → 情報にはいつもアンテナを!(SNSバンザイ!)
4. 節約の中での至福の時 → やっぱり、人生楽しくなくっちゃ!

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