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マーケティングで困った時に助けてくれる応援者の数を増やす

2020年1月1日。その日から僕は、お金を稼ぐことをやめた。それまでの僕は、数十万円のセミナー、コンサルティングを販売し、月額1万円のオンラインサロンを主催していたのだが、これらを全て無料提供することにしたのだ。すごく怖かった。お金を稼がない生活を始めるなんて、我ながらトチ狂ってるとしか思えない。ましてや、その数か月前に結婚したばかり。期待よりも圧倒的に恐怖の方が強かったんだ。

それでも、僕がなぜお金稼ぎをやめたのかと言うと、お金を稼ぐことが僕の理想の世界の妨げになるからだ。僕の知恵とお金を交換する。そんなトレードが新世界の実現を妨げるということが分かった。本当に新世界を作ろうと思ったら、お金の流れを『トレード』から『フロー』へとシフトしなければいけない。だから、お金稼ぎというトレードをやめ、ドネーションや投げ銭というフローへとシフトさせることにしたんだ。

とはいえ、やっぱり一歩を踏み出すのは、凄く怖かった。フローにシフトさせるのは良いが、流れてこなかったらどうしよう、という恐怖が全身を覆う。ハッキリ言って、トレードの方が簡単だ。金額を提示したほうが、すんなりお金が入ってくる。一方のドネーションや投げ銭というのは、相手次第。セミナーに参加したからといって、コンサルを受けたからといって、ドネーションや投げ銭が貰えるとは限らない。トレードになれてしまっていた僕は、この感覚の違いに恐怖があったんだ。

お金を稼がない生き方というのは、人の応援によって成り立つ。生活費や活動費といったお金の問題を、人の力によって解決する。結局は、人間関係がしっかりしていていれば、応援してくれる人が多ければ、お金を稼がない生き方は成立するのだ。僕は、ここに不安材料があった。

僕は、人に応援してもらえる人間なのだろうか?
誰も助けてくれないのではないだろうか?

僕は、自分の人間関係に自信がなかったのだ。過去に生き方を批判され、見捨てる人もいたから、新しい生き方をするのに応援してもらえないんじゃないかって。困った時に誰も助けてくれないんじゃないかって。ともすれば、人は離れていくんじゃないかって。そう思ってたんだ。だから怖かった。なかなか一歩が出なかった。でも、やらなければいけない、という気持ちも同時にある。めっちゃ悩んだ。そうしたふと、頭の中に声が聞こえた。

「人に見捨てられるような生き方をしていないから、安心して進みなさい」

そんな言葉が頭の中に湧いてきたんだ。インスピレーションなのか、神のお告げなのか。それは、よく分からないが、僕はこの言葉を信じることにした。そして僕は、お金を稼がない生き方をスタートさせたんだ。

それからもう800日が過ぎ、来月には900日目を迎える。本当にたくさんの人に応援されて、ここまで来れた。セミナー参加者も紹介で人が増え、サロンメンバーも激増した。僕が集客しなくても、誰かが集客してくれたり、様々なカタチで応援してもらえた。応援してくれる人の数がどんどん増えていったんだ。お金を稼ぎをしていた時とは、全く違う人間関係の広がりをしていった。知り合う人も増え、様々なリソースが集まってきた。まるで、自分が重力場になったかのように、さまざまなリソース、富が流れてくるようになったんだ。

この間に僕がやってきたことは、『存在』のマーケティング。自分という『存在』を示し、自分のやりたいことに周りを巻き込んでいく。簡単に言うとこれだけ。新世界カンファレンスやりたい! って思ったら、周りを巻き込み、お金のいらない村つくりたい! って思ったら、周りを巻き込み。そんなことをしていただけ。もちろんそこには、

全ての人が本当にやりたいことをやれる世界

というがっちりしたビジョンと、そこに派生する在り方(Being)が明確になっているという前提があるんだけどね。そのBeingをあれこれ体現していたら、応援が増えたというわけ。もちろん、そこにはマーケティングとしての戦略があったりもするけど、そんなのは些細なことで、基本的に自分のBeing、存在を示していっただけ。

お金稼ぎをしていた時のマーケティングって、USPやら独自の強みみたいなことを考えて、一番になることばかり考えてた。お金のためにやりたいくないこともやった。確かにお金は入ってきたけど、同時にお金を失う恐怖が湧いてきた。しかし、お金を稼がない生活をするようになって、マーケティングもそれに合わせて改良していったら、お金稼ぎをしていた時以上の人のつながりができ、応援が増えていった。実は、お金はさほど入ってきてなかったりする。でも、お金ではない様々なものが入ってきていて、お金に換算したら年収600万円くらいにはなるのかもしれない。それだけの富が流れてきた。何よりも嬉しいのは、夢を一緒につくる仲間が増え、助け合える仲間が増えたということ。それによって、お金が無くなる不安とかどんどん薄れていった。助けてくれる人がいる。だから、何があってもなんとかなる。そんな風に感じるようになったんだ。

マーケティングには2種類ある。ひとつは、『生存』。もう1つは、『存在』。『生存のマーケティング』は、お金稼ぎのマーケティングで、武器をつくり敵に打ち勝ち、獲物を奪い合うマーケティング。『存在のマーケティング』 は、自分の理想の生き方をするだけで、仲間が増え、応援が集まるマーケティング。どちらのマーケティングが正しくて間違っているかってのは無くて、単に選択の問題。お金稼ぎしたい人は、お金を稼ぐマーケティングをしたら良いと思う。だけど、本当にやりたいことをやる、世界をもっと良くする、仲間を増やしていく、となった時には、『存在』のマーケティングが最適だというのが僕の実感。特に、人々の意識レベルが上がってきて、女性性が高まっているこの時代には、『存在』のマーケティングがうってつけかな。

かつての僕は、お金に困った時には、お金を稼ぐマーケティングでお金を稼ごうとしていたけど、根本的な解決にはならんかったからね。お金の問題を根本的に解決するのは、『人』。『人』の力を集めていくのが、『存在のマーケティング』。夢があるなら、好きなことを続けたいなら、『存在』のマーケティングで応援者を集めていくのをおススメするよ。

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